【動画解説】「保育園行きたくないよね」と行き渋りに共感が逆効果になる理由と脳に届く正しい関わり

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

保育園に行き渋るわが子に「行きたくないよね」と共感しているのに、「ママがいい」と離れられない…。と頭を抱えることはありませんか?実は共感の仕方によって、「行きたくない」が強くなることがあるのです。共感で行き渋りが強くなる理由と、繊細な子の脳に届く関わりをお伝えします。
 

1.「行きたくないよね」と共感しているのに行き渋りが強くなる…

 

朝玄関で、靴を履いたまま固まるわが子。

 

「ママがいい」

「いきたくない」

 

そう泣かれると、胸がぎゅっと苦しくなりますよね。

 

本やネットには、子どもの気持ちに共感しましょうと書いてあります。

 

だから一生懸命、

「そっか、行きたくないよね」

「ママがいいよね」

と声をかけているのに、前より離れられなくなっている。

 

「なんで?」「私の育て方が間違ってるの?」と、不安になっていませんか?

 

この記事で伝えたいことは、「繊細な子には、共感の仕方によって不安が強くなることがある」ということです。

 

保育園の行き渋りは、ママの育て方が悪いから起きているのではありません。

 

繊細な子の心と脳に合った受け止め方に変えることで、少しずつ一歩を踏み出せるようになれるのです。

 

「共感しているのに、どうして前より『行きたくない』が強くなるの?」という方へ。その理由と朝の受け止め方を、動画でお話ししています。

 

 

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2.保育園の行き渋りに共感しているのに変わらない息子

 

私も息子翼が年少の頃、玄関で固まって泣くたびに、

「わかるよ」

「行きたくないよね」

「ママがいいよね」

とたくさん共感していました。

 

子どもの気持ちに寄り添うことが大事だと思っていたからです。

 

それなのに、息子はさらに私にしがみついて、「いきたくない」「ママといたい」が強くなっていきました。

 

本に書いてある通りにやっているのに、どうしてうまくいかないのだろう。

 

私の関わり方が悪いのかな。

 

この子の性格だから仕方ないのかな。

 

そう思ってしまう時期もありました。

 

 

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3.「行きたくない」に共感が逆効果な理由

 

発達科学コミュニケーションで学んで知ったのは、「繊細な子の脳には、ネガティブな感情への共感が逆効果になることがある」ということでした。

 

幼児期の繊細な子は、自分の気持ちを整理することがまだ得意ではありません。

 

一方で、ママの表情や言葉、空気感にはとても敏感に反応します。大好きなママから、

 

「いきたくないよね」

「ママがいいよね」

 

と繰り返し言われると、子どもの脳は、

 

「やっぱり保育園はそんなに嫌な場所なんだ」

 

と受け取りやすくなることがあります。

 

小さかった不安が、だんだん大きくなってしまうのです。

 

だから、よかれと思って共感しているつもりなのに、保育園の行き渋りが強くなってしまうのです。

 

 

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4.行き渋りが強まらない会話のポイント 

 

①明日の朝から使える受け止め方 

 

大切なのは、繊細な子のネガティブな感情を大きくしないことです。

 

「いきたくない」

「ママがいい」

 

そう言われた時に、まず大切なのは、否定も肯定もしないことです。

 

おすすめは、短く、

「そうなんだね」

と受け止めることです。

 

それだけで十分なことがあります。

 

②気になることを引き出す会話のコツ

 

行き渋りの奥には、ママから見えない小さな不安が隠れていることがあります。

 

「そうなんだね」と受け止めても変わらない時は、何がブレーキになっているのかを見ていきます。

 

その時の聞き方にもコツがあります。

 

「嫌なことある?」

と聞くより、

 

「何か気になることある?」

とフラットに聞いてみてください。

 

「嫌なことある?」と聞くと、子どもの脳は嫌なことを探し始めやすくなります。

 

「何か気になることある?」なら、子どもが感じている小さな引っかかりを出しやすくなります。

 

翼の場合は、

「おひるねをしたくないのに、しないといけないのがイヤだ」

と教えてくれたことがありました。

 

そこで、

「先生に、お昼寝しなくてもいいか聞いてみようか」

と伝えると、気持ちを切り替えることができました。

 

お昼寝をしなくてもいいとわかると、ケロッとした表情で教室に入っていくことができ、安心して見送れるようになりました。

 

 

 

 

5.保育園の行き渋りについて よくある質問(Q&A)

 

Q1 「行きたくない」に共感しないと、冷たい対応になりませんか?

A.冷たい対応ではありません。

大切なのは、子どもの気持ちを否定することではなく、不安を大きくしない受け止め方に変えてあげることです。

 

繊細な子の場合、「行きたくないよね」「ママがいいよね」とネガティブな気持ちに共感すると、不安が大きくなってしまうことがあります。 

 

ママが落ち着いて受け止めてくれることで、子どもの脳も少しずつ安心しやすくなります。

 

だから、共感しないのではなく、不安の中に一緒に入り込まない受け止め方をするというイメージです。

 

 

Q2 「行きたくない」と言われたら、どうしたらいいですか?

A.まずは、すぐに説得したり励ましたりする前に、わが子の脳は今どんな状態かな?と見てあげたいですね。 

 

「行きたくない」と言っていても、行く気はあるけれど、ポロッと不安が言葉になっただけの時もあります。 

 

一方で、「行きたくない」「ママがいい」と何度も言う時は、心と脳にブレーキがかかっているサインかもしれません。 

 

だから、「どうやって行かせるか」だけでなく、何がこの子の一歩を止めているのかな?という視点で見てあげることが大切です。

 

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発達科学コミュニケーション トレーナー
まるやま あやか

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
まるやまあやか

まるやまあやか(丸山あやか)|発達科学コミュニケーショントレーナー

幼児期の繊細な子・母子分離不安の子育てを専門にしています。

脳科学博士・吉野加容子が開発した「発達科学コミュニケーション」を、繊細な子の心のコンディションと脳の育て方がわかる「ココロファインダー」分析で、わが子の心と脳の育ちに合わせて、ペアレントトレーニングで教えています。

「ママがいい」と離れられない子が、安心して「やってみる!」と挑戦できるように、ママがお家でできる声かけや関わり方を教えています。

むらかみりりか著
『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』に登場する「翼くんのママ」です。

愛知県在住。元・高校体育教諭。

年少の頃の息子・翼(通称)は、保育園も、
本人がやりたいと言った習い事も行き渋り、
習い事では1分も参加できず、私のそばにいました。

「習い事させたいのに・・・」
「やりたいって言ったのに、なんで?」

力があると感じているのに、
なんて声をかけたら、
この子の一歩が出るのかわからなかった。

もどかしさと不安を抱え、
「性格だから?繊細な子だから仕方ないの?」
と頭を抱えていました。

息子が年少だった2023年11月に、
発達科学コミュニケーションを学び始めました。
学びを通して、息子の行動を性格だけで捉えず、
不安の背景を理解するようになりました。

見通しを伝え、
小さな「できそう」を作る関わりへ変えていきました。

わが家では、
学び始めて1か月ほどで「ママがいい」がやわらぎ、
3か月頃には「ママ、早く保育園に行こう!」と言うように。

1年間参加できなかった習い事にも挑戦し、
小学1年生になった今は、自分から友達に声をかけて、
毎日楽しく過ごしています。

私自身も「なんて声をかけたらいいの?」「このままで大丈夫かな」と、
不安でいっぱいでした。
今は「今のこの子には、この声かけがいい」と選べるようになり、
「この子なら大丈夫」と信じて見守れるようになりました。

今は私もやりたいことに挑戦し、親子のこれからを楽しみにしています。

「繊細だからしょうがない」と諦めそうになっているママと、
わが子に合った関わり方を一緒に見つけていきたい。

子どもの頃の夢は、困っている人を仲間と助けるアカレンジャーになることでした。
今は「アカレンジャーまるちゃん」として、
「ママがいい」と離れられない繊細な子も、ママ自身も、
それぞれの「やってみたい」に安心して挑戦できる世界をつくりたいと思っています。

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