夏休みは元気なのに、2学期に行き渋るのはなぜ?繊細な子が集団生活をラクにする心と脳の育て方

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

園や学校での刺激や緊張が減る長期休みは、HSCタイプの繊細な子が落ち着きやすい時期です。一方で、夏休みに元気に過ごせることと、2学期に集団生活の中で力を出せることは同じではありません。この記事では、休み明けに行き渋りが再び起こる理由と、夏休みに親子の関わりで育てたい心と脳の力をお伝えします。

 

1.夏休みに元気になっただけでは、行き渋りが変わらない理由

 
いよいよ夏休みですね!もうほとんどの学校が夏休みに入っていることと思います。
 

朝になると「行きたくない」と言うことはあった。

玄関で動けなくなる日もあった。

それでも励ましたり、見通しを伝えたりしながら、何とか1学期は学校へ送り出してきたママも多いのではないでしょうか。

夏休みに入り、家では元気に過ごすわが子を見て、「少し疲れていただけだったのかな」とホッとしているかもしれません。

一方で、心のどこかには、「2学期も、また同じ朝が始まるのかな」という気持ちも残っていませんか?

 
夏休みに元気に過ごせることと、園や学校の集団生活でラクに楽しく過ごせることは、同じではないのです
 
一緒に1学期を振り返ってみませんか?
お子さんは、
 
・園や学校に笑顔で行っていましたか?
・笑顔で「ただいま」を言っていましたか?
 
子どもの笑顔は心のバロメーターになります。表情が曇っていたお子さんは学校へ行くハードルが少し高いことが予想されますね。
 
 
実は、夏休み前から行き渋りが見られていたお子さんは、

夏休み中は学校で受けていた刺激や緊張が減るため、家では元気に過ごせることが多いです。

けれど、1学期に集団生活の中で自分の力を出しにくかったことが変わっていなければ、2学期に同じ環境へ戻った時、再び「行きたくない」が出ることがあるのです。

だから夏休みは、ストレスが減っている分、親子の関わりの中で「自分で考えて行動する」「自分の気持ちを言葉にする」「怖くてもやってみる」などという経験を積み重ねることで、

集団生活で力を出せるようになる心と脳の土台を育てる時間にしていきたいのです。

 
 
1学期中に園や学校の行き渋りがあったお子さんは、夏休みは少しホッとできるからこそ、今がチャンス!
 
8月に入ると、「いつ夏休み終わるの?」「学校どうしよう…」「行きたくないな…」という気持ちがふつふつと沸いてくることも少なくないからです。
 
新学期目前に、わが子が不安でいっぱいになると、ママも不安になりますよね。長いお休み明けというのは、誰しも多少の行き渋りはあるのですが、不安があっても「いってきます!」と踏み出せるように、長期休み中のママとの関わりで準備してあげたいのです。
 
そうは言っても、じゃあどうやって子どもと関わっていったらいいの?!と、そんな疑問をお持ちになると思います。
 
心配ありません!次でその説明をしていきますね。
 

2.繊細な子どもの心と脳に合わせたコミュニケーションの必要性

 
実は、私の息子も小学校1年生の時、
 
「がっこうだいきらい!」
「ぜったいいかない!」
 
と言いながら夏休みに突入しましたが、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)での学びを夏休み中に徹底して実践することで、2学期は息子を元気に登校させることができました。
 
脳科学に基づくコミュニケーションの法則を学ぶと、今まで良かれと思っていた親子の関わりが逆効果だったり、目から鱗の学びがたくさんありました。
 
「やりたい!」「できるかも!」という心と脳のコンディションで子どもが自分から行動していることが脳にとってはとっても大事であったり。
 

子どもの脳が育つためには、言われたから動くことよりも、「やってみたい」「できるかも」と感じながら、自分から動く経験が大切です。

しつけや褒めることが、全く悪いわけではありません。

その時の子どもの心と脳の状態によっては、励ましや褒め言葉さえ負担になり、行動につながらないことがあるのです

 
 

これまで400人以上の繊細な子どもの心と脳の育ちを見てきた中で、同じ「行きたくない」という言葉があっても、その背景は一人ひとり違うことが分かりました。

緊張や不安が強くて動けない子もいれば、集団生活の中でたくさんの刺激を受けながら考えたり行動したりする力が追いつかなくなっている子もいます。

だからこそ、目に見える行動だけで判断するのではなく、今の子どもの心と脳がどこで止まっているのかを見ることが大切です。

 
今では、繊細な子どもの心と脳に合った育て方を学ぶペアレントトレーニングを開発することができました。
 

ココロファインダーでは、

「親子の愛着」「ストレスコントロール」「心のブレーキ」「心のアクセル」「適応力」の5つから、子どもの心と脳の現在地を確認します。

行き渋りという同じ行動が見えていても、今どこで止まっているかは、子どもによって違います。

現在地を確認することで、安心が必要なのか、まず疲れを回復させるのか、今は背中を押せるときなのか、わが子に必要な関わりを選びやすくなります。

 
そして、わが子の心と脳の現在地に合った親子のコミュニケーションで
 
「できるかも!」
「大丈夫かも!」
「やってみよう!」
 
と思える心の力と自分から行動する力を伸ばし、お家はもちろん外での集団生活をラクに楽しくするための土台を作ります!
 
実際に私の行っているペアレントトレーニングの生徒さんから、とても嬉しい報告がありましたのでそちらを紹介していきたいと思います。
 
 

3.年長で学びはじめ、小学校へ入学した息子くんの変化・成長

 
Aさんは息子さんが年長の3月の春休み前にペアレントトレーニングを開始しました。
 
小学校生活をとってもとっても心配されていましたが、小学校入学後は「学校楽しい!」とお友だちと過ごせているという報告を頂きました。
 
どのような変化が息子くんに起きていたのか、ここでAさんからの報告内容を紹介しますね。
 

♦①好きなお友達がいるんだよ

 
Aさん『息子が「学校に大好きなお友達がいるんだ」と教えてくれました。
 
幼稚園の時は1人で遊ぶことが多く好きな子はいても、自分から「遊んだんだ!」と嬉しそうに教えてくれることはなかったので息子の発言に驚きました!
 
学校に迎えに行った時に、お友達から「〇〇くん遊んでくれてありがとう!また鬼ごっこしようね!」と話しかけられて喜んでいる息子を目の当たりにし、とても嬉しい気持ちになりました。
 
 
登校前に「学校でお友達とたくさん遊んで楽しんでおいでね!」と伝えると「学校楽しい!休み時間が好き!」と教えてくれました。発コミュを始めて本当に変わってきました。』
 
幼稚園時代は自分からお友達の中に入っていくことが難しかった息子くんですが、自分から積極的にお友達との関わりを持とうとしているのが伝わってきますね。
 

♦②息子が素直になった

 
Aさん『1番の変化は、とても素直になったこと!です。本当に話をよく聞いてくれるようになりました。聞いてスッと動くことが増えていて家族で驚いています。
 
声かけで耳が動くとこんなに違うんですね。
 
もし3月にりりかさんに出会ってなかったら…と思うと今頃どうなっていたんだろうとゾッとします。本当に会えて良かったです!いつもありがとうございます。』
 
 

1番の変化は息子くんに「素直さ」が戻ったこと!

ママの言葉を脳がすっと受け取れるようになったことで、息子くんは言われた通りに動くようになったのではありません。

お話を聞いて、自分の中で理解して、次の行動へ移る余力が育っていきました。

その変化が、家の中だけではなく、学校で友達の中へ入っていく一歩にもつながっていたのだと思います。

 
 

♦③パパも効果を実感!

 
そしてそして、何よりも嬉しいのがママだけでなくパパもペアレントトレーニングの効果を実感していること!Aさんは以下のように語ってくれています。
 
Aさん『りりかさんの言う通りです!新学期が始まる前にスクールで学び始め、すぐに対応ができて本当に良かった!と思いました。
 
主人とペアトレをやっていなかったら今頃どうなっていたかな…学校は楽しく行けていないだろうね…私はガミガミイライラママ継続…お互いにストレスは貯まるばかり…想像しただけで恐ろしい…と話していました。』
 
 
Aさんだけでなく、傍で見ていたパパにも効果がハッキリと分かるほど息子くんの成長が著しかったというのがよく分かりました。
 
Aさんは長期休暇の前であり、尚且つちょうど新学期に入る前のタイミングで、学びを一緒にはじめられてよかった…と本当に思います。
 
休み期間に子どもに「やりたい!」「できるかも!」という経験をたくさんさせることで自信がつき、生きるチカラが沸いてくるのですが、Aさんの息子くんは見事にそれを体得しているからこそ、学校でそのチカラを発揮できるようになったのではないかと思います。
 

4.夏休みに育てたい、外で力を出すための3つの力

 
夏休みをあけたら「鬼門」とも言われる2学期!です。大人も長期休み明けは、「イヤだな…」と憂鬱になったり、動きだすのに多くのエネルギーを要しませんか?
 

夏休みに親子で積み重ねた経験は、休み明けの朝だけに表れるものではありません。

 

自分の気持ちを言葉にすること。

自分で考え、選ぶこと。

少し怖くても「やってみよう」と一歩を踏み出すこと。

 

親子の関わりの中で育ったその力が、学校で友達に声をかけたり、分からないことを聞いたり、新しい活動に参加したりする力へつながっていきます

 

長期休みの親子時間を、繊細な子が外の世界で自分の力を出すための、心と脳の土台を育てられる時間に変えれば、

子どもの毎日を変えることにつながり、そしてまた、ママの毎日も動き出すことにつながりますよ。
 
 
「夏休みのうちに、わが子の行き渋りの背景を知り、今必要な関わりを見つけたい」と感じていたら、繊細な子の心と脳に合ったペアレントトレーニングの動画体験会をのぞいてみてください。
 
今日から学べる動画として「そもそも繊細な子って?」「心と脳が育つ親子の関わりって?」を学べるヒントをお届けしています!
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執筆者:むらかみりりか
発達科学コミュニケーションマスタートレーナー

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
むらかみりりか

発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
Nicotto Project パートナー

繊細さは、弱さではなく、毎日を彩る力に変えられる。そんな親子の関わりを、心と脳の発達科学をもとに研究し、繊細さ、敏感さのある子の心と脳を育てる専門スクールを主宰しています。

大切にしているのは、子どもたちとの困りごとをただ解決することではなく、ママの心と脳も整い、親子がともに変化・成長していくこと。子どもが外の世界で力を発揮できるようになる土台を育てる毎日の先に、親子の世界が広がる未来を育てています。

また、この学びが一人でも多くのママに届き、教育が変わっていくことを願いながら、心と脳を育てるおうち教育を社会に届けるアンバサダー、トレーナーの育成にも力を注いでいます。

心と脳と夢を育て、親子で世界を遊ぶ。そんな明日を一緒に叶えたいと思っています。

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