朝だけ登園しぶりで泣く年少の繊細な子が「保育園に行きたい!」と言うようになったママの声かけ

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

「ママがいい」「ママとお家にいたい」と朝だけ泣く、年少の繊細なお子さんの登園しぶりに、どう声をかければよいか迷っていませんか?気持ちを受け止める言葉や、保育園で楽しかったことを思い出す会話など、「保育園に行きたい!」につながった家庭での声かけをお伝えします。

1.年少の息子が朝だけ登園しぶり

 

2023年4月、息子の翼(通称)は年少さんになりました。翼はとても繊細な子で、1歳の頃から定期的に行き渋りがありました。

 

年少さんになると行き渋りが強まり、毎日朝になると「ママがいい」「ママとお家にいたい」と言って、「保育園行きたくない」と行き渋るようになりました。

 

さらには、家でも保育園でも「あたまがいたい」と身体症状を訴えるまでになりました。

 

 

このままでは翼の心と体に悪影響が出てしまう。なんとかしてあげたい、そう強く思いました。

 

仕事に行きながら、保育園に行かせてもいいのか、休ませた方がいいのかな。こんなに泣いているのなら、仕事を辞めて、もっと預ける時間を短くした方がいいのかな、と悩んでいました。

 

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2.共感しても続く「行きたくない」

 

翼の「保育園行きたくない」は当初は朝だけでしたが、次第に帰宅後も保育園での嫌な出来事ばかりを話すようになりました。

 

「〇〇くんに△△いわれてイヤだった」

「友達におもちゃとられてイヤだった」

 

と、口を開けばネガティブな話しかしない。私は、ますます心配になっていました。

 

2023年6月、保育園の先生に「翼くんは心が繊細ですね」と言われたことがきっかけで繊細な子について調べ始めました。

 

 

本やネットに書いてある通り、翼が「行きたくない」と言うたびに「行きたくないよねぇ」と共感していました。それなのに、落ち着くどころか行き渋りはどんどん悪化していったんです。

 

周りからは、「まだ年少だからだよ」「もう少し大きくなれば落ち着くよ」と言われていました。

 

私も、

成長すれば落ち着くのかなと思う一方で、毎朝「ママがいい」と泣き、頭が痛いと訴える翼を見て、本当にこのまま様子を見ていていいのかな?と迷っていたんです。

 

「繊細な気質だから、行き渋るのも仕方がないのかな」と思うこともありました。

 

だけど、「繊細だから仕方ない」と翼の可能性を諦めたくない。何か私にできることはないかと探し続けました。

 

そんなときに出会ったのが、繊細な子の心と脳を強くする親子の関わり方を教えている、むらかみりりかさんでした。

 

翼と同じように、挑戦できなかった子が挑戦できるようになったり、登園を嫌がっていた子が保育園を楽しみにするようになったり。そんな親子の変化を見て、

 

「翼も変われるかもしれない」

 

と思いました。

 

個別相談では、りりかさんから、関わり方を変えることで翼の力を引き出せると教えてもらいました。

 

それでも、学ぶ前に不安はありました。今、関わり方を学ぶべきなのか、それとも、もう少し成長を待ってもいいのか。

 

だけど、大きくなるのを待つだけでなく、今の私にできることを知りたい。

 

そう思い、2023年11月から発達科学コミュニケーションを学び始めました。

 

発達科学コミュニケーションは、脳科学・心理学・教育学をベースに、家庭での関わり方や日常の声かけを変えていくことで、子どもの自信・意欲・行動力を育てていくコミュニケーションメソッドです。

 

3.繊細な子が登園を嫌がる理由

 

では、どうして繊細な子が朝だけ「保育園行きたくない」になるのか脳科学的にみていきましょう。

 

繊細な子は、ネガティブな感情や記憶を脳に溜めやすい脳の特性があります。

 

そのため、保育園での嫌だった出来事がネガティブな記憶として繊細な子の脳を支配してしまい、「園=イヤな場所」という思い込みが強まり、朝保育園に行こうとすると、「保育園行きたくない」と行き渋りにつながるのです。

このような時には、園での楽しかったことを引き出す会話を意識し、ポジティブな記憶で上書き保存してあげることが大切です。

 

お子さんが好きなことや得意なことに関する話題を取り入れると、ポジティブな感情が芽生えやすくなります。

 

 

また、繊細な子は他人の感情に非常に敏感な脳の特性もあるため、お母さんが「嫌だよねぇ」と共感することで「そうだ、やっぱり嫌なんだ」とネガティブな感情が大きくなることがあります。

 

このような時は、否定も肯定もせず「そうなんだね」と受け止めてあげることがポイントです。

 

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4.「保育園に行きたい!」につながった2つの声かけ

 

では、繊細な子の「保育園行きたくない」を解消するためには、どんな対応をすればよいのでしょうか?

 

学ぶ中で驚いたのは、一生懸命共感していても、それが繊細な子の脳には逆効果になることがある、ということでした。「だから、一生懸命やっててもうまくいかなかったんだ」と気づきました。

 

繊細な子の脳に合った声かけに変えてあげたらいいんだ!と希望を感じました。

 

それまでは、保育園のことを聞くのが怖くて、私からは聞けずにいました。園で楽しかったことを思い出す会話をすればいいと知って、「やってみよう!」と思いました。

 

翼の「保育園行きたくない」を解消するために私が取り組んだことを紹介しますね。

 

◆園で楽しかったことを思い出す

 

まずは、保育園から帰宅後、

 

「お外で何したのが楽しかった?」

「翼の好きなおやつが出たんだね」

「天気がよかったから大好きなお外でたくさん遊べたね」

 

と、保育園での楽しい出来事を思い出せるような会話をたくさんしました。

 

 

すると、翼の口からも次第に保育園での楽しかった話が聞けるようになりました。

 

◆「そう思ってるんだね」と受け止める

 

また、翼が「行きたくない」と言ったときは、「そう思ってるんだね」と気持ちを受け止めるようにしました。

 

スキンシップをとりながら、膝の上で絵本を読んであげる時間も大切にしました。

 

 

こうした関わりを続ける中で、朝の「保育園行きたくない」は少しずつ減っていきました。

 

発達科学コミュニケーションを学び始めて3か月経った頃には、翼は「早く保育園に行きたい」と言い、笑顔で登園するようになりました。

 

私も、泣く翼を預けることへの罪悪感がなくなり、気持ちが軽くなって仕事に向かえるようになりました。

 

あの頃は、「保育園に行きたくないと言っているのに、小学校は大丈夫なのかな」と不安でたまりませんでした。

 

だけど、2026年4月の入学式は、「翼なら、小学校も大丈夫!」と、安心して迎えることができました。

 

小学1年生になった今、翼は毎朝元気に「いってきます!」と出かけ、笑顔で「ただいま!」と帰ってきます。

 

もし、あの頃の私に会えるなら、こう伝えたいです。

 

「あのとき、一歩踏み出してくれてありがとう。翼と私は、あの頃の想像を超える毎日を過ごしているよ。」

 

今、「もう少し様子を見ようかな」と迷っているママへ。待つ間にも、お家でできることがあります。

 

この記事の声かけの中で、試してみたいものはありましたか。一つから始めてみてくださいね。

 

こちらのYouTubeでは動画で学んでいただけます。

 

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執筆者:まるやまあやか(丸山あやか)
発達科学コミュニケーショントレーナー

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
まるやまあやか

まるやまあやか(丸山あやか)|発達科学コミュニケーショントレーナー

幼児期の繊細な子・母子分離不安の子育てを専門にしています。

脳科学博士・吉野加容子が開発した「発達科学コミュニケーション」を、繊細な子の心のコンディションと脳の育て方がわかる「ココロファインダー」分析で、わが子の心と脳の育ちに合わせて、ペアレントトレーニングで教えています。

「ママがいい」と離れられない子が、安心して「やってみる!」と挑戦できるように、ママがお家でできる声かけや関わり方を教えています。

むらかみりりか著
『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』に登場する「翼くんのママ」です。

愛知県在住。元・高校体育教諭。

年少の頃の息子・翼(通称)は、保育園も、
本人がやりたいと言った習い事も行き渋り、
習い事では1分も参加できず、私のそばにいました。

「習い事させたいのに・・・」
「やりたいって言ったのに、なんで?」

力があると感じているのに、
なんて声をかけたら、
この子の一歩が出るのかわからなかった。

もどかしさと不安を抱え、
「性格だから?繊細な子だから仕方ないの?」
と頭を抱えていました。

息子が年少だった2023年11月に、
発達科学コミュニケーションを学び始めました。
学びを通して、息子の行動を性格だけで捉えず、
不安の背景を理解するようになりました。

見通しを伝え、
小さな「できそう」を作る関わりへ変えていきました。

わが家では、
学び始めて1か月ほどで「ママがいい」がやわらぎ、
3か月頃には「ママ、早く保育園に行こう!」と言うように。

1年間参加できなかった習い事にも挑戦し、
小学1年生になった今は、自分から友達に声をかけて、
毎日楽しく過ごしています。

私自身も「なんて声をかけたらいいの?」「このままで大丈夫かな」と、
不安でいっぱいでした。
今は「今のこの子には、この声かけがいい」と選べるようになり、
「この子なら大丈夫」と信じて見守れるようになりました。

今は私もやりたいことに挑戦し、親子のこれからを楽しみにしています。

「繊細だからしょうがない」と諦めそうになっているママと、
わが子に合った関わり方を一緒に見つけていきたい。

子どもの頃の夢は、困っている人を仲間と助けるアカレンジャーになることでした。
今は「アカレンジャーまるちゃん」として、
「ママがいい」と離れられない繊細な子も、ママ自身も、
それぞれの「やってみたい」に安心して挑戦できる世界をつくりたいと思っています。

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