繊細な子の癇癪(かんしゃく)やネガティブな言葉に、つい感情が振り回される。子どもを怒鳴ることに悩んでいませんか?怒鳴るをやめられなかった私にもできた感情のコントロール術をお伝えします!
1.怒鳴る子育てで自己嫌悪。 ママとしての自信をなくしていませんか?
忙しい日々の中で、子育てには楽しい瞬間とイライラが常に背中合わせ。 さっきまで笑っていたのに、些細なことで怒りが爆発し、「もうやめて!」と子どもを怒鳴ってしまう。
そんな自分に落ち込んでしまうママも少なくありません。
たとえば、
姉妹が遊び始めるとすぐケンカになる
おもちゃが片付かずリビングは散らかりっぱなし
朝はなかなか起きてくれない
やっと起きたと思ったら、テレビに夢中で支度が進まないなど
「姉妹は仲良く遊ばせなきゃ」「片付ける習慣をつけさせなきゃ」真面目なママほど、思い通りにいかない子育てにイライラしやすくなります。
一度怒りが湧くと、全部出し切るまで収まらず、気づけば繊細な子どもが落ち込むまで怒鳴り続けてしまうなんてことも。
これは以前の私です。
「あそこまで言わなくてもよかったな」「傷つけてしまったかも」と、寝顔にそっと謝る日々は、できることなら卒業したいですよね。
もし少しでも思い当たることがあれば、子どもを怒鳴るのをやめられなかった私が笑顔で対応できるようになった方法をぜひ参考にしてみてくださいね!
2.繊細な子を育てるママの悩み
繊細な子を育てるママの悩みの多くは、ネガティブなわが子の感情や言動に巻き込まれてしまうことです。
理由は2つ。
➀繊細気質の約50%は遺伝からくるもので、ママ自身も繊細な一面を持っているから
➁繊細さんの脳は、人の感情に敏感に反応し自分のことのように感じやすいという特性だから
感情に振り回されやすいママは、わが子の癇癪やネガティブ発言、言うことを聞かない姿に直面すると、脳がキャパオーバーを起こし、感情があふれ出してしまうのです。
繊細な子にとって、ママからの厳しい叱責は、ネガティブな記憶として脳に深く刻み込まれます。
不安や恐怖を感じやすい脳タイプだからこそ、できれば避けたいですよね。
ここからは、実際に私が実践していた方法をお伝えしますね。
3.子どもを怒鳴るのは卒業できる! 繊細ママの感情が振り回されなくなる方法
子どもを怒鳴る子育てを卒業するためには、「感情と距離を置く方法」を身につけることが大事です。
子どもの感情を真正面から受け止めてしまうことで、感情がぶつかり合うのを避けるためです。
感情をコントロールする脳のエリアが活発になっているときは、冷静に考えたり対応するのが難しくなります。 意識して「感情の脳」から「考える脳」にスイッチを切り替えることが大切です。
では、どうやって感情と距離を置けばいいのでしょうか?
私が実践している2つの方法をお伝えしますね。
◆感情が暴れだしたら一旦ひとりになる
子どもの安全を確保できる状態であれば、トイレや寝室など一人になれる空間をつくりましょう。
繊細なママの脳はたくさんの刺激を感じやすいので、これ以上余計な刺激が入ってこないように一時的にシャットアウトするのです。
怒りのピークは90秒と言われているので、その間、深呼吸をすると気持ちがスーッと落ち着いてきます。
他にも
・読書をする
・家事をする
・おでこに手をあてて頭の中で数を数える
・好きな音楽をイヤホンで聞く
など、意識を他に逸らすのもおすすめです。
◆イライラの原因を分解し、感情をラベリングをする
「私、何にイライラしてるんだろう?」と、自分の感情を細かく分解してみます。
たとえば
「何度言ってもお風呂に入らない」
「なんで今お風呂に入ってほしいんだっけ?」
「寝る時間が遅くなるから」
「なんで寝る時間が遅いと嫌なの?」
「子どもの体調が心配だから」
細かく分解していくことで、「感情の脳」から「考える脳」にスイッチを切り替えることができます。
わが家では、この方法で感情を落ち着かせてから伝えることを意識するようになりました。 その結果、感情に振り回されて子どもを怒鳴るのではなく、愛情を伝える声かけができるようになったのです。
わが子を大切に思うママだからこそ、一生懸命になり、真面目に向き合い、疲れてしまうということも。
子どもにとっての一番の栄養剤はママの笑顔です。
繊細な親子がココロから笑顔で過ごせるように、感情と上手に距離を置く方法をマスターして、子どもを怒鳴る子育てから卒業したいママは、ぜひお試しください!
執筆者:ふじい あきな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)