不登校勉強遅れのある繊細な子にワークを与えるのは逆効果!繊細な子の脳を育て学びの土台を育む関わり方

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

「不登校勉強遅れが心配・・」と悩んでいませんか?繊細な子に「勉強しなさい」と言っても効果はありません。不登校勉強遅れのある繊細な子の好奇心を引き出し、自ら学び始める方法をお伝えします。不登校勉強遅れの不安を解消し、未来に繋がる学びをサポートしましょう。

1.不登校になり家で過ごす繊細な子

 

我が家には、感受性の豊かな繊細な子(通称優士)がいます。5年生の12月、些細なお友達トラブルをきっかけに不登校になりました。

 

最初の1カ月は、少しのことで激しく怒り出す癇癪や感覚過敏が悪化していましたが、肯定の関わりで落ち着きを取り戻していました。しかし、お友達との関係に自信が持てず、学校には戻れないまま家で過ごす日々が続きました。

 

 

 

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2.不登校勉強遅れを心配する親

 

そんな中、夫は「学校に行かない時間にワークやりなさい!」と、優士にワークを買い与えました。しかし、優士は「めんどくさい、イヤだ!」と、断固拒否します。夫は、「もう6年生になるんだぞ!このままだと勉強についてけなくなるぞ!」と、何度も伝え、険悪なムードになっていました。優士のやる気は一向に上がる気配はありませんでした。

 

夫が不登校勉強遅れを心配する気持ちも分かりました。しかし私は、「今大事なのは、優士の自信を育てること」と考えていました。夫の「勉強が一番だ!」という考えとは折り合いがつかず、意見は平行線のままでした。

 

 

 

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3.親の役目は勉強遅れより繊細な子の「脳を育てる」こと

 

私は、発達科学コミュニケーションを学んでから「脳に良いことは何か?」を考えるようになりました。

 

なぜなら、繊細な子は周りの情報を敏感に受け取る力が強い反面、受け取った情報を言葉にする力や表現する力は成長途中だからです。そのため「勉強しなさい!」と命令すると「このままではダメなんだ・・」「学校に戻りたいけど、今のままでは難しいんだ・・」と、焦りや不安を感じさせ、自信を失ってしまいます。

 

だからこそ、親ができることは「不登校勉強遅れを何とかすること」より、「繊細な子の脳を発達させること」です。学校から離れ、ストレスが減っている今だからこそ、親子の会話を通して、集団生活の中で「自分らしく過ごせる力」を育むことが何よりも大切なのです。

 

 

 

 

4.繊細な子の好奇心スイッチを押したリアル体験

 

今、優士には「ホタテ漁師になり保護犬活動をする」という夢があり、進学したい大学も決めています。

 

ある日、夢のきっかけとなった「ホタテ漁師のYouTuberさんに会いに行こう!」という話しになりました。優士と相談し、ダイレクトメッセージを送り、北海道へ出発しました。

 

残念ながら、憧れのYouTuberさんに会えませんでしたが、実際のホタテ漁船や加工場、大量のホタテ貝殻の山、漁業組合、地域のスーパーや役場まで、画面越しで見ていた世界をリアルに体験し、「ここに住んだら・・」と夢を膨らませながら楽しんでいました。

 

すると、道中でこんな会話が生まれました。

 

母  「ここってオホーツク海?」

優士 「オホーツク海峡って言うのがあるんだよ」

母  「何それ?海じゃないの?」

優士 「日本海とオホーツク海を分けてる所だよ」

 

私が優士の知識に驚いていると、「さっきみた北方領土調べたよ!」と、自主的に学び始めていたのです。

 

私は、ただ

「そうなんだ!」

「それでそれで?」

「どうやって調べたの?」

「これってどういう意味なの?」

 

と、興味関心を示しました。それだけで、優士の知識は言葉として表現されアウトプットがどんどん増えていったのです。

 

 

 

 

5.リアル体験から歴史に夢中になった繊細な子

 

帰宅後も、「なぜ北方領土が返還されないのか」「ロシアと日本の関係」と、どんどん深掘りし、ついには第一次世界戦まで調べるようになりました。今では、歴史好きな夫や長男と3人で世界史に夢中になり、本を読むようになりました。

 

繊細な子の好奇心スイッチを押してあげれば、自ら学び始めます。

 

「勉強しなさい」ではなく、繊細な子の「好奇心を伸ばす声掛け」を意識してみて下さいね。

 

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執筆者:増山陽香

(発達科学コミュニケーション)

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
増山陽香

増山陽香(まっすー先生)
発達科学コミュニケーショントレーナー・看護師
不登校・高学年の繊細な子の自信と行動力を育てる専門家

埼玉県在住。
看護師・看護教員として20年以上、人の心と身体に向き合ってきました。

現在は、不登校や「行きたいのに動けない」ことで悩む、高学年の繊細な子とお母さんを支援しています。

わが子の心と脳の現在地を捉え、毎日の声かけや関わり方を通して、子どもが自分で考え、選び、動く力を育てる方法を、発信・個別相談・講座でお伝えしています。

発達科学コミュニケーションを学び始めた時期
2023年12月

当時の息子・優士の学年
小学5年生

この記事に登場する優士は、私の息子です。書籍『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』にも登場しています。

看護師・看護教員として経験を重ねてきた私ですが、優士の突然の不登校を前にしたとき、母としての自信を失いました。

小学5年生だった優士は、学校に「行きたい」と言うのに行けない。

感覚過敏、癇癪、偏食、腹痛、自己否定が続き、親子の会話は、いつも「学校に行くか、行かないか」が中心になっていました。

そんなときに出会ったのが、脳科学博士・吉野加容子が開発した、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」です。

脳の発達の仕組みを学び、親子の安心と信頼を土台に、優士の心と脳の状態に合った関わり方を実践していきました。

わが家では、関わり方を変えていく中で、優士の癇癪が1か月で落ち着きました。感覚の過敏さや偏食にも変化が見られ、少しずつ、自分で考え、選び、動く姿が増えていきました。

不登校が続く毎日の中で、お母さんが焦らずにいるのは、簡単なことではありません。

「このまま外に出られなかったらどうしよう」
「私の関わり方が悪かったのかな」
「見守っているだけで、本当にいいのかな」

私自身も、そんな不安を抱えていました。

その不安を、無理に消そうとしなくても大丈夫です!わが子の今の状態を知り、今日できる関わり方が見えてくることが、お母さん自身の安心や自信にもつながります。

私が大切にしているのは、家庭での毎日の関わりを通して、子どもが安心を積み重ね、自分の気持ちや「やってみたい」をもとに、一歩を選べるようになることです。

そして、お母さんも、わが子の育つ力と自分の関わる力を信じ、自分の人生を楽しめるようになることを目指しています。

この記事が、わが子を理解し、今の親子に合った関わり方を見つけるきっかけになれば嬉しいです。

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