繊細な子について小学校の先生に相談する方法!先生を味方にするコツ

子どもが小学校に通っていると、担任の先生に相談したいことがあるけれど、どうやって相談したらよいかわからなくてお困りのことありませんか?もと園長先生だった私の経験から、先生を味方につける相談の仕方のコツをお伝えしていきます。
 

1.小学校の先生に相談したいけど、どうしたらいいかわからない

 
子どもが小学校に通っていると、担任の先生に相談したいことがでてきますよね。
 
特に、進級や進学の時期になると、子どもの性格や心配な事など新しい担任の先生に伝えて、親子で安心して過ごしたいですよね。
 
個人面談などがあればゆっくりと時間をとってお話ができますが、それ以外の時にも先生とのやりとりにおいて
 
・いつ、どんな方法で伝えたらいいのだろうか
 
・どんなふうに伝えたら子どものことを理解してもらえるのだろうか
 
・どんな伝え方をしたら先生が協力してくれるのだろうか
 
など悩むことはありませんか?
 

 
小学校の先生も人間なので、お母さんの伝え方や対応次第では「お母さんの言う通り協力しよう」と思うこともあれば、「一方的にお願いばかりされても困るな」と思うこともあります。
 
子どもの1年間を左右するともいえる担任の先生との関係づくり、せっかく相談するなら先生と良い関係作りをして先生に味方になってもらい子どもの力が発揮できるように環境を整えていきたいですよね
 
私自身の園長先生時代の経験から、先生を味方にすると良い理由と、関係づくりのコツについてお伝えしていきます。
 

2.先生を味方にすると良い理由

 
小学校の担任の先生に、お母さんの味方になってもらえるかどうかで、子どもの1年間の学校生活がうまくいくかどうかが左右することがあります。
 
それくらい、小学生の子どもにとって担任の先生の存在は大きく影響を受けます。
 
特に進級・進学で環境がガラリと変わると、子どもたちは新しい環境の変化にとまどうこともあります。
 
その中でも繊細な子どもにとって、新しい環境での集団生活は
 
・緊張度が高い
・不安が強い
・楽しくても疲れる
 
など大きく負荷がかかります。
 
にもかかわらず、子ども自身が頑張りすぎてしまう無理をしすぎてしまうこともあるため、先生は子どもが困っていることを見過ごしてしまうこともあります。
 
そのため子どもたちをそばで見守ってくれる先生が子どものことを理解できるようにお母さんが先生と連携をとって子どものことを伝えていくことが大切になります。
 

 
先生が子どものことをよく理解し、安心できる存在になってくれ、適切なサポートをしてくれると、子どもは集団生活の中でも安心して過ごすことができます
 
そして安心して過ごすことができるようになると、子ども本来の力を発揮することができて、ぐんと成長することができます
 
そのため、先生に子どものことをよく理解してもらえるように、味方になってもらえるように、まずは先生とママとの関係作りが大事なのです。
 

3.先生を味方にするコツ

 
相手との信頼関係があれば、人の脳は聞く耳を持ちます。
 
お母さんと先生との間で信頼関係を築くことができれば、先生もお母さんの話に耳を傾けてくれるようになり、味方になってくれることがあります。
 
そのため、お母さんが先生と関わる際に意識して行うと良いことをお伝えしていきます。
 

◆伝える方法とタイミングを考慮する

 
まずはお母さんが学校の先生の立場にたち、先生がお忙しいという事情を理解することが大切です。
 
先生は自分の子ども以外にも数十人のお子さんの対応をしているので、先生にとって、よりやりやすいであろう方法で連絡をすることが望ましいのです。
 
お母さんが学校の担任の先生に、子どものことを伝える方法としては
 
①連絡帳
②電話
③面談
 
があります。
 
まず①の連絡帳は、子どもが毎日学校に持っていくものなので、ちょっとした事務連絡返事を必要としない伝えておきたいことをお伝えすることができます。
 
連絡帳に記載した場合、子どもが朝先生に提出することが多いです。
 
例えば
 
・体育を見学する
・早退する
・事前にわかっている欠席の予定(法事など)
・子どもの体調面で気にかけてほしいこと
・挨拶
・感謝の気持ち
 
など、理由があるものは理由も一緒に伝えると良いです。
 
先生は子どもたちがいる中で長文を読んだり、お返事を書くことは大変なので、必要なことを簡潔にまとめて書くと先生も読みやすいですね。
 
②の電話に関してですが、電話をかけるタイミングとしては、事前に連絡帳に「ご相談したいことがあるのですが、いつ頃なら電話をかけてもよろしいでしょうか?」とお聞きして、先生のご都合を確認しておくことも一つの方法です。
 
その場合は先生から電話をかけてきてくれることもあれば、指定の時間にこちらからかけることもできます。
 
また簡潔に終わる内容のことであれば、放課後の時間に電話をかけることがベストです。
 
授業中や休み時間は、先生も何かと子どもたちの対応をしていることが多いので、よほどの急ぎの用事でなければ、放課後が先生と話しやすい時間になります。
 
放課後に電話をかける場合は、先生も会議などが入っていることもあります。
 
そのため最初に「◯◯に関してお話ししたいのですが、◯◯分くらいお時間大丈夫でしょうか?」など電話にかかりそうな時間先生のご都合をお聞きすると、先生も見通しを持ってお話しすることができます。
 
③の面談に関しては、学校でもともと予定されている面談とは別に、個人的に面談を希望する時は、事前にこちらからお願いをする必要があります。
 
例えば子どもの特性や勉強のこと、友達関係のこと、年度末に次年度に向けてのことなどをゆっくりと先生に相談したい時に活用します。
 
その場合は、事前に連絡帳や電話で、面談をお願いしたいということ相談したい内容都合の良い候補日を数日、お伝えしておくと、先生も対応しやすくなります。
 

 

◆会話のはじまりと終わりは感謝を伝える

 
先生との信頼関係づくりをする上で、とても大切なことは、感謝の気持ちを伝えることです。
 
私は先生とお話する時は必ずはじまりと終わりは「ありがとうございます」と伝えています
 
なぜかというと、最初に良いことを伝えることで先生が話に耳を傾けてくれて肝心の伝えたいことが先生に伝わりやすくなるからです。
 
そして、最後に良いことを伝えることで、先生にはお母さんとのやりとりが良い印象として残るからです。
 
このように、会話のはじまりと終わりを良いこと(ポジティブ)でサンドイッチすることを私はポジティブサンドイッチとよんでいます。
 
わかりやすくお伝えすると
 
良いこと
言いたいこと(本題)
良いこと
 
というように、会話の構成をポジティブでサンドイッチします。
 
たとえば、先生に子どもの席順を一番前にしてほしいと、お願いしたいとしますね。
 
「〇〇先生、お世話になります。わが子は刺激に敏感なので一番前の席にして頂けないでしょうか。よろしくお願いします。」といきなり本題が来るのと……
 
「〇〇先生、お世話になります。息子が〇〇先生と昨日鬼ごっこしてとっても楽しかった!と話してくれました!いつもありがとうございます
教室での過ごし方について先生にご相談したいのですが、わが子は刺激に敏感なので後ろの席だと注意散漫になりやすく一番前の席にして頂くことは可能でしょうか。
不安はあっても学校での楽しみを少しずつ見つけられているのは先生のおかげですありがとうございます。これからもよろしくお願いします。」
 
こんな風にポジティブサンドイッチされている会話とだったら、もしご自身が先生ならどちらの方が聞く耳を開きますか?どちらの方が協力しよう!と思いますか?
 
先生も人間です。お母さんの気持ちや伝え方次第で、前向きに協力してくれるかどうかが左右することもあります。
 
先生とお母さんはわが子を一緒に見守るチームです。
 
先生の力もお借りしながら、子どもがスムーズに安心して学校生活を送れるように先生との関係づくりは大事にしていきたいですね。
 
小学校の担任の先生に相談したいと思ったときは、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
 
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