子どものやる気を引き出し「挑戦心」を育てる作戦会議の仕方

繊細なタイプの子どもは新しいことへの挑戦を嫌がる傾向にあり、心を強く育てたいけど子どものやる気を引き出せない…というママもいると思います。今回は私の体験談をもとに上手く子どもの気持ちを乗せて挑戦した話をお伝えします。参考になると幸いです。
 

1.挑戦する気持ちを育てたい!

 
子育てをしていると、どんなママもわが子に挑戦する気持ちを持って欲しい!と思いますよね?
 
その挑戦から色んな経験を積んでまだ見ぬ世界を知って欲しいし、気付きも得て欲しい!
 
そして意外とやってみたらできるんだ!という自信もつけて欲しい!
 
ひとつの挑戦でたくさんの学びがあることを分かっているママは挑戦する意味を知っていますが、まだまだ経験の浅い子どもはそんな先のことまでは見えていません。
 
 
挑戦の後押しをしたくて、「やってみよう!」と誘っても今を生きる子どもは、今やりたくないことや自信がないことには「いや!」とハッキリと返事をしてきます。
 
いつまで経っても行動しようとしない!挑戦する気がない!断固たる拒否反応です!
 
ましてや今回はいけるのかな?!と思っても直前で「やっぱり無理」と言い出したり、体調を崩してしまったりということはないでしょうか。
 
子どもを強くたくましく育てたいのにうまくいかない…。どうやったら子どものやる気を引き出せるんだろう…。
 
実は私にも同じような経験が過去にありました。
 

2.頑張ることにやる気を見い出せない息子

 
わが家の小学2年の息子は怖がりで、不安が強くて、新しいことには「いや!」とすぐ拒否します。
 
少しずつ親子のコミュニケーションを変え「やりたい!」「行きたい!」が少しずつ出てきた息子でしたが、なにか頑張らないといけない!というときは、やはり怖がりな面が顔をだし、緊張も不安も強くて気が進みませんでした。
 
私は息子のそんな姿を見て、ずっと悔しかったのです。
 
この子はやればできるはずなのに…。
 
 
その力を外で上手に発揮できない…。
 
どうやったら心が強くたくましくなるのか、上手に背中を押せるのか、知りたかったです。
 
そこで、わが子に合ったコミュニケーションをはじめて1年、息子にもっと挑戦してほしい!と思った私は、習い事の空手の審査大会に挑戦しよう!と誘いました。
 
返事は「緊張するからいやだ」とやはり拒否する反応が返ってきました…。
 
どうしたら息子は挑戦してくれるのかとても悩みました。
 

3.気持ちに寄り添うだけでは心は強くならない

 
わが子は繊細なタイプの子どもです。繊細な気質を持っているお子さんは、変化による新しい刺激に敏感に反応するため、見通しの立たないことは苦手で、行動したり挑戦することに対しても不安を強く感じます。
 
そして、心身や脳が拒絶反応を起こし「いきたくない!やりたくない!」と渋ったり、体調を崩してしまったり、脳からの拒絶信号に影響されて行動できなくなってしまいます。
 
しかし、子どもも大人も、行動することで脳は成長する!と発達科学コミュニケーションの基本の軸を元に考えると、つまり行動しないということは成長がゆるやかな状態のままであり、大きな変化・成長をもたらすことは難しいと言えます。
 
子ども時代に新しいことに挑戦するというのは、脳にとって最高の成長の材料ですが、それが叶わないとなると成長の機会を逃してしまうということになります。
 
 
私には繊細なタイプの子ども300人の心と脳のタイプ分析を通して分かったことがあります。それは、寄り添うだけでは心は強くならない!ということです。
 
繊細なタイプの子どもこそ、心を強くたくましく育てる必要があります。
 
またそれには親子のコミュニケーションをとることで、行動、挑戦する力がつくのです。行動できるようになると脳も心も強く育ちます!
 
子どもの成長にとって欠かせない挑戦心を起こさせるためには、ただ「やろうよ!」と言ってもなかなか子どもは動いてくれません。
 
子どもにやる気を起こさせるためにはママの作戦会議が必要だと感じました。
 

4.やる気を引き出す作戦会議

 
息子の挑戦を諦めきれなかった私はひとり作戦会議を行いました。そして、その作戦によって息子の気持ちを整え、やる気を引き出すことができました。
 
ポイントは3つです。
 

◆①不安が和らぐように見通しが立つ話をする

 
こんな話をしました。
 
「試合も審査も緊張するかもしれないけど、誰でもはじめてのことは実は緊張するよ。
 
お母さんだってお仕事で緊張の連続!
 
 
はじめてのことって、経験してみたら『あれ、なんか大丈夫だった!』って緊張は減っていくよ」
 
さらには、ゴール設定は「参加すること」に決めました。
 
「勝つとか負けるとかじゃないよ、参加する、挑戦することに意味があるんだよ」
 
息子が「ちょっと頑張ればできるかも」と思えるレベルにしてあげたのです!
 

◆②報酬脳の法則を利用したご褒美大作戦

 
人の脳というのは、「報酬」があると「頑張ろう!」と反応してくれます。
 
それは大人も子どもも同じで、
 
「ここまで頑張っておやつにシュークリーム食べよう!」
 
「ボーナスまで仕事を頑張ろう!」
 
行動の背中を押してくれるのです。
 
 
息子が「ちょっと頑張ればできるかも」と見通しが少したったところでクリスマスまで待てない欲しいものをご褒美にしよう!と提案していきました。
 
すると息子からは欲しいものが、出てくる出てくる…。
 
具体的にネットで調べてみて「これほしいなぁ。」と気持ちが高まり
 
「じゃあいいよ」
 
と承諾しました!
 

◆③挑戦には体調管理が大事

 
息子が空手の審査に挑戦すると決断してからは、プレッシャーを与えず、健康的に当日を迎えられることだけを目標にしてきました。
 
え?って思われるでしょうか?
 
わかる〜!って思われるでしょうか?
 
息子は周りの期待や緊張感を全身で受け取る子です。
 
小さい時から園イベントの前後で
 
 
熱出して欠席!
 
熱出して入院!
 
アレルギー反応を起こして病院行き!
 
何度経験したでしょうか…。
 
実は過去の空手の試合では発熱が5日間続き欠場したこともありました。
 
なのでやる気になった気持ちを台無しにすることなく、無事に大会へ参加する!というのが1番の目標でした!
 
結果、息子は体調も万全!気持ちも整った状態で空手の審査会に無事に出場することができました。
 

5.スモールステップで子どもを伸ばそう!

 
子どもの変化・成長の基本はスモールステップです。そして過度な期待は禁物です。
 
スモールステップの目標でこそ、こちらの想像以上の結果を見せてくれるものです。
 
繊細なタイプの子どもに挑戦してほしいと思うのならば、わが子の心と脳に合った上手な背中の押し方が必要不可欠です。
 
 
繊細なタイプの子どもは力を持っています!
 
今は隠れているかもしれない本来の力を一緒に引きだし伸ばしましょう!
 
これからもお子さんの背中を上手に押して、いろんな挑戦をさせてあげたいですね。
 
 
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