「先生怖い」を防ぐ!繊細な子が担任を好きになるママの声かけ術

繊細な小学生のお子さん、「担任の先生が怖い!」と不安になったり、登校渋りをすることありませんか?「先生怖い!」と言っていたわが家の繊細な息子が登校渋りを改善し、先生との信頼関係を築くことができたので、その声かけ術をお伝えします。
 

1.「担任の先生が怖い」と登校渋りをする繊細な子ども

 
繊細なお子さんを子育て中のお母さん、お子さんが「担任の先生が怖い」「先生に怒られた」「小学校に行きたくない」と言うことありませんか?
 
お子さんからそんな言葉が聞かれると、お母さんも「怒ってばかりの怖い先生なのかな」「子どもは担任の先生と合わないのかな!?」とつい心配になってしまいますよね。
 
わが家の繊細な息子も小学校入学後、5月頃から「今日も先生に怒られた」「先生が怖い」と言い始めました。
 
息子の担任の先生はベテランの先生で、1年生に対してもきちんと集団生活を送れるようにと指導される先生でした。
 
そのため息子に対しても、授業に集中するようにと何度も注意をされている様子でした。
 
毎日のように注意されることを繰り返された結果、息子は次第に自信をなくしていきました。
 
そしてついには「学校嫌い!」「勉強嫌い!」「絶対行かない!」「お母さんともっといたい!」と泣いて叫ぶようになり、息子の登校渋りがはじまってしまったのです。
 

 

2.繊細な子どもが「担任の先生怖い!」になる理由

 
繊細な子どもはひといちばい敏感なところがあります。相手の表情をよく読み取り、態度やオーラを敏感に感じ、ささいな一言からいろいろなことを考えます。
 
そのため、先生が何気なく言った一言にすごく傷ついてしまったり、また先生がお友達のことを注意していただけでも自分が注意されたかのように気にしてしまうこともあります。
 
「◯◯くん、先生に注意されているな〜」と感じる子どもが多い中、繊細な子どもの場合は怒っている先生の表情や言葉、態度など全てが印象に残り、そしてその時に感じた「先生怖い」という感情がいつまでも心に残ってしまうのです。
 
そして、「自分も同じように怒られたらどうしよう」と不安を感じるようになり、「先生に怒られないようにきちんとしないと!」とプレッシャーを感じるようになるのです。
 
このように繊細な子どもは、ひといちばい刺激を敏感に感じるため、いつもと同じ安心できる環境や安心できる先生やお友達を好む傾向があります。
 
そのため、進級や進学で新しい環境になった場合や、運動会などの行事でいつも以上に刺激が多くなる場合は、繊細な子どもにとって安心できる環境ではないためストレスを感じやすく気持ちが不安定になることもあります。
 
気持ちが不安定になると、ますます相手の言葉や態度を過敏に感じネガティブに受け取りやすくなってしまうことがあります。
 
例えば
先生=怖い
先生=ぼくのこと嫌い
先生=信じられない
と決めつけてしまい、思い込んでしまうことがあります。
 
その状態が続くと
学校=怖い
学校=いや
などと、どんどんネガティブな考えが止まらなくなってしまうのです。
 

 
そのため、繊細な子どもが安心して小学校に通えるように、担任の先生のことを好きになってもらい、信頼関係を築いてもらいたいですよね。
 

3.繊細な子どもが担任を好きになるママの声かけ術

 
繊細な子どもの感情や記憶に、一度「担任の先生怖い!」がインプットされてしまうと、そこからくつがえしていくことは時間と労力がかかることです。
 
そのため、繊細な子どもが「担任の先生怖い!」「小学校行きたくない!」となる前に、子どもと先生の関係が良いものとなるように、お母さんがサポートしていきたいですね。
 
では子どもが担任の先生を好きになるために、お母さんができる声かけ術についてお伝えしていきます。
 

◆子どもを肯定する

 
繊細な子どもは環境の変化で気持ちが不安定になり刺激をネガティブに受け止めてしまうことがあります。
 
そのため、気持ちが安定するようなお母さんの声かけが大切になります。
 
どうやったら気持ちが安定するかというと、子どもを肯定することです。
 
肯定する方法は二つあります。
 
一つ目は、子どもが「ありのままの自分で大丈夫」と思えるように、お母さんが子どもを無条件で肯定することです。
 
子どもと目が合うたびに、「おはよう♡」「◯◯ちゃん、大好き」「◯◯ちゃんかわいいね」「ありがとう」「おかえり♡」などと、笑顔で肯定していきます。
 
お母さんが笑顔でいてくれる、お母さんがありのままの自分を受け入れて認めてくれる、それだけで子どもは自分はこのままで良いんだと自己肯定感が高まっていきます
 
そして二つ目は、子どものやっていること、できていることを肯定していくことです。
 
当たり前のようにできていることでも「歯磨きしているんだね」「美味しそうにご飯食べているね。」など今やっていることを実況中継しながら声をかけるだけでも、子どもはお母さんは自分に注目してくれているんだと嬉しい気持ちになります
 
そして、朝自分で起きてこれたら「おはよう。自分で起きてこれたね。」「早起きできたね。」学校から帰ってきたら「元気に学校に行けたね」「重いランドセルを背負えるなんて、お兄さんになったね」など、できているなと思うことを言葉にして笑顔で伝えていきます
 
できていることを言葉にして教えてもらうことで、子どもは自分は「◯◯できるんだ」と自信を持つことができます
 
自信を持つようになると、もっとやってみようと行動するようになります。
 
行動すればするほど、脳も育つようになり、気持ちも安定していくのです。
 
すると、先生のささいな一言もネガティブに感じなくてすむようになっていきます。
 

◆子どもが先生と関わるきっかけを作る

 
小学校生活ではお母さんは子どものそばにいることはできないので、繊細な子どもがいつも身近にいる担任の先生に安心と信頼を持てるようにしたいですよね。
 
担任の先生のことを好きになれば、困った時に「先生、あのね、ぼく◯◯で困っている」と自己表現したり、「先生、どうしたらいいですか?」と自分から相談しやすくなります。
 
そのため先生とは信頼関係を築いてほしいのですが、繊細な子どもの場合、新しい人には自分からどう関わっていいか分からず、新しい先生との関係構築には時間がかかることが多いです。
 
息子も先生と関わったかどうかを聞くと「今日しゃべってない」「分からない」と返事が返ってくることも多くありました。
 
そこで…… 息子と先生との距離が縮むように、わが家でやってみたことは、息子から担任の先生へ大好きなものをテーマにした1日1つの質問をするようにミッションを与えてみることです。
 
名付けて「先生に聞いてみて〜1日1クエスチョン」です。
 
「先生がコナン好きか聞いてきて♪」
「コナンで誰が好きか聞いてきて♪」
「先生がゴジラが好きか聞いてきて♪」
 
と息子にお願いします。
 
帰宅後に「質問できた?」と聞いてみて、質問できてなくてもOKです!
 
もし質問できていたら、先生の回答を聞いてみて「先生そうなの〜??」と、先生を話題にして、息子と盛り上がることができるのです。
 
先生と会話できたことでお母さんが喜んでくれた、お母さんと盛り上がったと、息子にとっても楽しい記憶になり、成功体験になりました。
 
さらに、次回もまた子どもが「お母さんが◯◯と言ってました〜」などと、先生とお話するきっかけにつながり、先生との距離もどんどん近づいていきます
 
お母さんの方としても、先生とのお話の時に、「息子が先生は◯◯好きと教えてくれました。」と話題作りのきっかけにもなりますね。
 
繊細な子どもが先生に心を開く裏ワザ、ぜひやってみてくださいね!
 

 

◆先生に子どものできていることに注目してもらう

 
 担任の先生は、集団生活の中で子どもたちのできていないことができるように指導してくれることが多いので、子どものできていないことに注目することがあります。
 
できていないことをできるようにと注意・指示をするので、繊細な子どもの場合は注意されることで自信を失ってしまうことや先生が怖いと感じてしまうことがあります。
 
それを避けるためにお母さんが先生に伝えておいてほしいことがあります。
 
それは子どもの性格として、繊細なところがあり注意されると傷ついてしまうことがあることできていることを肯定してもらうことで実力を発揮することができるということです。
 
そして先生にできていることに注目してもらうために、ぜひ質問してもらいたいことがあります。
 
それは「先生から見てうちの子どもができていることはどんなことですか?」ということです。
 
質問をすることで、先生とお母さんで子どものできていること探しをしてほしいのです。
 
小さなことでいいので「こんなことができている!」を探してみましょう。
 
この質問をすることで、先生も「そういえばこんなところは頑張っていますね」とできていることに注目してくれるようになります
 
そんな時に「先生、子どものできているところを教えてくれてありがとうございます。」「子どもが先生に◯◯と褒めてもらえたと喜んでいました」と感謝することで、先生もよりできていることに注目しやすくなります
 
担任の先生から褒めてもらえるようになると、子どもも先生のことが好きになり、信頼関係も築かれていきます
 
そして安心して学校生活が送れるようになります
 
わが家の繊細な息子もこれらの方法で、ぴたりと登校渋りがなくなりました
 
そして、夏休み明けに担任の先生からは「お兄さんになりましたね!小学校もスムーズに過ごせていますよ!」と肯定的な言葉をかけてもらえるようになりました。
 
ぜひ、お母さんの声かけで子どもが先生のことを好きになれるようにしていきたいですね。
 
 
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