1 「いい子」の娘が不登校に!見過ごしていた繊細さのサイン
我が家には小学校3年生の娘(通称:メイ)がいます。
周囲から「しっかりしてるね」「やさしいね」と言われる、明るい“いい子”でした。幼稚園の頃から「行きたくない」と言ったことは一度もありません。
けれど今思えば、小学校に上がった頃、毎朝のように「お腹が痛い」と言って保健室に行く小さなサインがありました。当時は「緊張かな」と思っていました。
小学2年の冬、兄の不登校をきっかけにメイも「私も行きたくない」と本音を漏らし、やがて週の半分ほどの五月雨登校に。
ここで初めて、私はメイの繊細な一面に気が付きました。人の気持ちに敏感で、集団生活の中で知らないうちに多くのストレスを抱え込んでいたのです。
小学校3年生になり、ゴールデンウィークが明けたころには、メイは完全に不登校になってしまったのです。

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2 小学生なのに…トイレ怖い!ママの心を揺らす “できていたことが難しくなる現象”
五月雨登校になった小学2年生の冬から、今まで普通にできていたことができなくなりました。
以前はひとりで行けていたはずのトイレに
「ママ、一緒に来て…トイレ怖い」と言うようになり、小学生なのにひとりでトイレに行けない状態に。
私は思わず、
「もう小学生なんだからひとりで行ってよ…」
「怖くないよ!すぐそこなんだから大丈夫だよ」
そんな声かけをしていました。
手が離せないときは、
「もうひとりで行ってくれたら楽なのに」
「これ、いつまで続くんだろう…」
とため息をつくこともありました。
もう小学生なのにトイレ怖いとばかり言い、トイレにひとりで行けない…
以前はできていたことが、できなくなってしまった…
その“後戻り”が私をさらに悩ませました。

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3 繊細な子の「トイレ怖い」は甘えじゃない脳科学的理由
小学生なのにトイレ怖いと言う事に悩んでいた時に見つけたのは、脳科学に基づいてお家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」でした。
その中でも「繊細な子の心と脳を強くする親子の関わり方」を専門に教えているむらかみりりかさんの元で、五月雨登校が始まった頃から学び始めていました。
その中で受けた一番の衝撃は、「怖くないよ」「大丈夫だよ」と励ますのは逆効果になるということでした。
学びを深める中で、「トイレ怖い」は単なる甘えではなく、繊細な子の脳の仕組みに理由があったことを知ったのです。
繊細な子は、「不安」や「恐怖」といった感情に反応する脳のエリアが、敏感に働きやすい特徴があります。
ストレスが溜まった状態になると、その脳のエリアが不安をキャッチした瞬間に「危険だ!」と過剰に反応しやすくなり、心が不安に支配されてしまいます。
その結果、これまで普通にできていたことでも不安を強く感じてしまい、行動することが難しくなってしまうのです。
・暗い場所を「危険かも」と不安に感じる。
・ひとりでの行動は「何かあったらどうしよう」と不安になる。
この状態で「大丈夫だよ!怖くないよ!」と励ましても、「ママは分かってくれない」と自信をなくしてしまう。ますます動けなくなるのです。
「もう小学生なんだから」「ひとりで行ってよ」と言われることで、「できない自分はダメなんだ」というネガティブな記憶ばかりが積み重なってしまう。
励ますことは、ますますトイレ怖いという不安を強めてしまう原因だったのです。

4 不安が自信に変わる!3つの実践ステップ
不安を和らげ、自信を育むために、親子の関わり方を根本から変えていきました。
① ありのままを肯定する
「できる・できない」ではなく、そこにいるだけで価値があるというメッセージを伝え続けました。
「〇〇ちゃん、おはよう!」
「大好きだよ!」
「〇〇しているんだね!」
とありのままを肯定する声かけを意識しました。
スキンシップをたっぷりとることで、存在そのものを肯定し安心感を得られる時間を増やしました。
②笑顔・ゆっくり・優しい声で接する
繊細な子は、言葉の内容よりも“表情や声のトーン”を先に感じ取ります。
・いつも笑顔で接する(微笑む)
・会話の間を取る
・ゆっくり優しい声で話す
笑顔で落ち着いた、ゆったりとした優しい声で接してあげると、ネガティブな感情を抱かず不安を解消することができます。
③ スモールステップで「今できていること」を見つける
「できていないこと」を無理に頑張ってさせるのではなく、「今できていること」を見つけ、声に出して肯定しました。
最初は、
・ママと一緒にトイレに行く
・ひとりで5秒だけ入ってみる
・ママが近くでおしゃべりしながら、明るい雰囲気でひとりトイレにチャレンジする
そんな小さなステップから始めてみました。
そしてどんな小さなことでも「できた」ときは
「トイレ座れたね!」
「1人で5秒入れたね!」
「ニコニコでトイレできたね」
など必ず言葉にして伝えました。
この小さな「できた」の積み重ねがメイにとっての自信になり、次のチャレンジをしてみようという気持ちを引き出していったのです。

5 不安を卒業!「1人で行ってくるね」への大きな一歩
2ヶ月ほど経ったある日、メイは自分から「ママ、行ってくるね!」と言って、自分からトイレへ向かったのです。
毎日「ママ一緒に来て…トイレ怖い」と言っていた姿からは、想像もできないほど大きな一歩でした。
そして、5ヶ月経った今では、私を呼ぶことはほとんどなく自然とトイレに行けるようになっています。
不安に支配されることなく、自分で行動できるようになったこの経験は、メイにとって大きな成功体験となりました。
これからも、小さな成功体験を積み重ねながら成長していく姿を、見守って行こうと思います。


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執筆者:たかしまきわ
発達科学コミュニケーション




