ゲーム依存症を予防!ゲームやめられない小学生がスッとやめる声かけ

小学生のお子さんがゲームをやめられないとイライラしてお困りのことありませんか?大切なお子さんがゲーム依存症になることを予防して正しく付き合いたいですよね。子どもがゲームをスッとやめるようになる親ができる声かけがありますのでお伝えします。
 

1.ゲームをやめられない子どもたち

 
お子さんがなかなかゲームをやめられないとお困りのことありませんか?
 
小学生の半数以上が保有していると言われているゲーム機。
 
時間を決めて楽しみ程度におこなっているのなら良いですが、なかにはどっぷりゲームにハマってしまい、お風呂も入らず、ご飯も食べずにゲームに夢中になってしまうお子さんもいらっしゃいますよね。
 
お母さんが、「そろそろご飯だよ」と声をかけてもゲームに熱中し過ぎて、無視したり、切り替えることができずにいると、お母さんもイライラして、つい「早くやめなさい!」と言いたくなってしまいますよね。
 
ゲームをやめてほしいお母さんと、やめたくない子どもとで、親子喧嘩が勃発することもあるのではないでしょうか。
 
子どもの脳は未熟なため長時間ゲームをしていることで、ゲーム依存症になる可能性もあるので、大切な子どもの脳を守るためにも、ゲーム依存症を予防して、正しく付き合ってほしいですよね。
 

 
こちらの記事では、子どもがゲームをやめられない理由と、ゲームを自らやめられるようになる親ができる声かけの方法についてお伝えしていきます。
 

2.子どもがゲームをやめられない理由

 
子どもがゲームに夢中になり、なかなかやめられない理由は主に二つありますので、それらについてお伝えしていきます。
 

◆ゲームに夢中になるような脳の仕組み

 
ゲームをすると脳が強く刺激され、興奮状態になり、ドーパミンという神経伝達物質を分泌します。
 
ドーパミンは快楽物質と呼ばれ、幸せな気分になります。
 
この感覚を求めて、ゲームをやり続けるようになるのですが、ドーパミンが分泌される量には限界があるため、体内のドーパミン量が減っていきます。
 
そうすると、脳が快楽を求め、少しでもドーパミンを分泌させようとして、もっとゲームをしよう!とゲームをやる時間や行動がエスカレートしていきます。
 
この状態が進行すると、ゲーム依存症に移行していくのです。
 
特に子どもの脳は未熟なため、自分の理性でコントローすることが難しいのです。
 

 

◆ゲーム以外にやりたいことや楽しいことがない

 
ゲーム以外にスポーツや趣味などの夢中になれるものがあると、ゲームにハマりづらいです。
 
なぜなら、一つのことに夢中になることで、幸せな気持ちを感じたり、目的を達成したりすることで、ドーパミンが分泌されやすくなるからです。
 
そして両親と良い関係を築いている子どもの場合は、両親との会話やスキンシップを通して、楽しい時間を過ごすことができるので満たされやすくなります。
 
両親と良い関係を築けている子どもはお友達ともコミュニケーションがうまくいくことも多いので、友達とのリアルな関係でも楽しい時間を過ごすことができます。
 
一方、両親やお友達との関係がうまくいっていない場合や、学校で自信を失う状況にあったり、ゲーム以外に夢中になれるものがない場合は、リアルな世界で満足することができず、現実から目をそらしてゲームというバーチャルな世界に没頭することで自分を守ろうとすることがあります。
 
ゲームが自分の居場所になっていることがあるのです。
 
そのような場合、どんどんゲームの世界にのめり込んでしまうことがあります。
 
では、どのようにしてゲームに依存することを予防していけば良いかについてお伝えしていきます。
 

3.ゲーム依存症を予防!小学生が自らやめる声かけ

 
私の教えている発達科学コミュニケーションの生徒さん(Aさん)で、お母さんの声かけによって小学生のお子さんが自らゲームをやめられるようになったかたがいますので、ご紹介します。
 
Aさんはもともとは、ゲームをやめない子どもたちに「いい加減にしなさい!」とイライラする毎日でした。
 
私はレクチャーの中で、子どもに対して肯定的な注目をして、否定的な注目をしないことをお伝えしていますが、Aさんはそれを素直に実践されました。
 
まず、ゲームをやめられない子どもに対して「やめなさい」という声かけをやめました。
 
否定的な注目になる、「いつやめるの?」という確認や、「そろそろやめなさい」という指示、「やめると約束したでしょ」という指摘を全部やめたのです。
 
子どもは否定的な注目をされると、自分自身や自分の好きなものを否定されたように感じ、自信をなくしたり、否定する相手に対して反発したくなることがあります。
 
そのため、まずは否定的な注目をやめることから始められました。
 
そして、Aさんはお子さんが自分からゲームをやめるタイミングを待ったのです。
 
お子さんがゲームをしている間は、「今、どんな感じ?勝ってるの?」「これ何?」とゲームの内容に興味を示して、肯定的な注目だけをしました。
 
子どもは自分の好きなことに対してお母さんが興味を示してくれることが、とても嬉しいので、ゲームの内容に対してもどんどん説明してくれます。
 
そして、自分の好きなことを認めてくれているお母さんに対しても信頼することができて、自分の好きなことを肯定されることで自信を持つこともできます。
 
1人でゲームをしているとバーチャルな世界にいることになりますが、お母さんが興味を示して声をかけることで、リアルな世界につながることができます。
 
そしてお母さんと自分の好きなゲームについて話すことで、楽しい時間を過ごすことができ、満足感も増えます。
 
そのためお子さんと一緒にゲームを楽しむこともおすすめです。
 

 
子どもは十分に満足することができると、ゲームをやめて、次の行動にうつることができます。
 
ゲームをやめたタイミングで、「自分でゲームをやめることができたね!」「ゲームをやめてご飯食べにこれたね」「ゲーム楽しかったね」とたくさん肯定することで、子どもも自分からゲームをやめることができた、と自信を持つことができます。
 
Aさんは否定的な注目をやめて肯定的な注目だけを継続した結果、たった4日後には、お子さんはゲームやテレビを自分で時間を決めてやめられるようになったのです。
 
さらに1日後には、ゲームを約束の時間より少し早くてもキリが良いところでやめられるようになったのです。
 
数日後には、Aさんから声をかけることをしなくても、お子さんは宿題を自分からやりはじめたのです。
 
Aさんはお子さんの変化に「すごいです!」と感動されていました。
 
肯定的な注目だけをしてもらうことで、子どもたちは自分の行動に自信を持つことができます。
 
すると、自分で気づき考え行動できるようになるのです。
 
さらに、お母さんから肯定的な注目をしてもらうことで、子どもはお母さんの話をもっと聞きたいと思うようになり、お母さんからの声かけに耳を傾けるようになります。
 
親子の信頼関係が十分にできることで、家庭という居場所が安心できる楽しい空間になるので、ゲームだけに没頭することもなくなります。
 
そして、お母さんからたくさん肯定されることで、子どもの脳は発達し、理性で欲望をコントロールできるようになっていきます。
 
そうすると小学生の子どものゲーム依存症を予防することができます。
 
お子さんがゲームをやめられなくてお困りのお母さんは、お子さんがゲームを自らスッとやめられるように、否定的な注目をやめて肯定的な注目をする声かけをしてみてくださいね。
 
 
 
 
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