1.繊細な三姉妹の子育てに悩んだ9年間
繊細な子の行きしぶりに
「休ませる?」
「背中を押す?」
と迷ったり、
「どうしてうちの子はこんなに繊細なんだろう」
「子育ての悩みを一人で抱えず、学校や理解ある人と一緒に子どもを支えていけたら」
と思うことはありませんか?
わが家の三姉妹(現在、中2・小5・小2)は、それぞれ性格は違うものの、みんな繊細さや敏感さがあり、園や学校への行き渋り、不登校・不登園を繰り返してきました。
私が「HSC」「繊細な子」という言葉を知ったのは、長女が幼稚園入園後の強い行き渋りがきっかけです。
休ませたり背中を押したり、園が合わないのかなと転園もして、寄り添うことを大事にしてきました。
時には「甘やかせすぎ?」と、自分の対応を疑うことも。

次女三女の集団生活が始まると、
「あれ?次女は社交的なのに敏感な一面もあるな…」
「あれあれ?三女はもしかしてラスボス級に繊細さがあるんじゃない!?」
と、3人それぞれの繊細さと向き合うことになります。
2023年9月、小5だった長女が完全不登校になり、追うように小2の次女も完全不登校に。
そして、小6になった長女は、初夏、外出先での嘔吐をきっかけに家から出られなくなり、家の中ですら元気がなくなってしまいました。
心配モードの私の気持ちを感じ取り、しだいに外出を嫌がって激しく登園拒否するようになった三女。
長女が小6の2024年の2学期には、子ども全員が揃って不登校・不登園の状態に。

「何かを変えないと」
という焦りと不安の気持ちでいっぱいでした。
悩みながらも、子どもとの関わり方を模索する中で出会ったのが、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)の学びでした。
繊細な子の心と脳を強くする親子の関わり方を専門に教えているむらかみりりかさんの
「ネガティブ感情に共感は逆効果」
「繊細さはギフト」
という言葉に出会い、
「自分のこれまでの関わりを見直したい」
「繊細さをギフトにしたい」
という想いで、2024年11月からむらかみりりかさん主宰のスクールで学び始めました。
今では子どもたちみんなそれぞれに、自分のペースで外の世界を楽しめるように。
私たち親子の変化は以下のレポートで紹介しています。

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2.「9年前に出会いたかった」本
2025年8月8日、繊細な子の理解を広げ、繊細な子が輝ける社会にしたいという想いで、私たちのスクールから『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』が出版されました。
著者むらかみりりかさんによる繊細な子についての解説、スクール生の体験談が掲載されたこの本を読んだときの率直な感想は、
「長女が3歳、悩み始めた9年前に出会いたかった」
の一言でした。
「どうしてこうなる!?」
「親としてどうしてあげたらいいの?」
という迷いが
「今はこんな状態なんだな」
「それならこう対応しよう」
とわかる、学びの詰まったこの本。
クラウドファンディングで想いに賛同してくださる方からの応援をいただき、全国各地の図書館や教育機関へ寄贈する活動がスクールで始まりました。
\クラウドファンディングの詳細はこちら/
3.「自分にできるかな」から始めた寄贈が図書館や地域の小中学校へ
話すのが苦手な私は、
「うまく伝えられるかな」
「自分にできるのかな」
という気持ちがありましたが、
「長年迷いながら子育てしてきて、最終的に行き詰まった私たち親子を救ってくれたこの学びを、本を通して広めたい。」
「繊細な子の子育てで迷うママを減らしたい。」
「繊細な子が生きやすい社会になってほしい。」
という想いで、やると決めて動き始めました。
まず始めたのが、自分の町の図書館や全国各地の図書館への寄贈。
最初は、一人でも多くのママに届けたいという気持ちでした。
けれど活動を続けるうちに、
「ママだけではなく、子どもに関わる大人にも繊細な子への理解が広がったら、安心して過ごせる場所そのものが増える。自分の手で教育機関にも届けてみたい。」
と思うようになりました。
私自身、学校の先生や支援センター、第3の居場所の先生のサポートがあったからこそ、一時は全員が不登校不登園だったこども達が外の世界を楽しめるようになったためです。
まずは、相談室の先生をしている知人に読んでもらったところ、
「とても具体的に書いていてわかりやすいし、そうなんだ~と納得させられました!目から鱗のような。これからの支援に役立たせていただきます!本当にありがとうございます!」
という感想をいただきました。
嬉しい言葉がアクセルとなり、子どもたちが通う学校や支援センターにも本を寄贈してみることに。
長女を長年見守ってくださった小学校の養護教諭の先生へ、
「子育てを学んでいて、長女が家から出られない状態から学校に復帰してマラソン大会を完走したのは、この学びで関わりを変えたことがきっかけなんです。繊細な子の理解について書かれてあるので、よかったら先生方で回覧していただき、困っているママにも届いたらうれしいです。」
とお伝えしたところ、
「読みたい先生、たくさんいると思います!ありがとうございます!」
と受け取っていただけました。
\長女のマラソン大会のエピソードはこちら/

また、長女のことで2度相談に行ったことのある発達支援センターへは、
「前に不登校で相談に来たとき、カウンセリングすら受けられる状態じゃなかった長女が、子育てを学んで関わりを変えたら元気を取り戻し、学校にも復帰しています。その学びのスクールから出版された本で、繊細な子の理解が脳科学の視点でも書かれています。職員の方に読んでもらったり、相談にこられるママさんに必要に応じて本を紹介していただけたら嬉しいです。」
と本をお渡ししたところ、
「あの長女ちゃんが…!ぜひ読ませてもらいますね!」
と快く受け取ってくださいました。
そして、
「可能なら小中学校の相談室にも届けられたらと思っているのですが、どこに相談したらいいでしょうか。」
と聞いてみたところ、学校教育課に先に話を通す応援までしてくださり、市内の小中学校の相談室向けに23冊の本を寄贈することに。
届けたい想いは届くんだと実感できた体験となりました。

4.松山市や福岡市の教育委員会へ広がった「届けたい」の輪
「届けたい」と思う場所へ声をかけることへのブレーキがなくなっていった私は、
「もっと人がたくさんいる町に届けたい」
「寄贈先は自分の住む町に限らなくても」
と思うようになりました。
そこで、県内では人口の多い松山市教育委員会へ電話で寄贈のことをお伝えしたところ、
「行き渋りや不登校で困っているお子さん、各校にいます。ぜひ寄贈をお願いしたいです。PTAへの図書回覧もできるので、お母さんたちにも読んでもらえます。」
と、その1本の電話ですぐに寄贈が決まり、松山市の全小中学校へ92冊を届けることができました。
そしてその後、小学校のPTA主催による講演会の依頼もいただいています。
これらの寄贈を通して、
「学校の先生方、教育関係者の方もまた、繊細な子どもたちを理解し、支えたいと思っている」
「本を届けることで、家庭と学校が連携して繊細な子への理解やサポートの輪を広げていけるかもしれない」
そう感じた私は、「もっと本を届けたい」と思うようになりました。
次の寄贈先として頭に浮かんだのが、学生時代に4年間過ごした大好きな町、福岡市です。
福岡市教育委員会へお電話し、まずは本を読んでいただいてから各校への寄贈を検討する流れとなりました。
早速本を1冊お送りしたところ、
「読ませていただきました。素晴らしい内容なので、ぜひ検討させていただきたいです。」
というお返事をいただきました。
正式な寄贈受け入れについてはやりとりしながら検討が重ねられ、全小学校へ向けた146冊の本を寄贈することになりました。

5.繊細な子が力を発揮できる関わりが広がる未来へ
どきどきしながら始めた寄贈活動でしたが、全国の図書館への寄贈は47冊、教育委員会を通した学校への寄贈は261冊、その他の教育機関への寄贈を含めると、寄贈の総数は323冊になりました。
どの自治体の教育機関も、担当の方とお話して感じたのは、
「行き渋りや不登校で困っている子どもやそのママを救いたい」
という想いが共通していること。
そしてつい先日、「あの頃の私に届けたい」と本を届けてきた私にとって、はっとする出来事がありました。
三女の通級利用の検討に必要な発達検査のため、3年ぶりに心療内科を訪れたときのことです。
3年前、頭痛が続き不登校になっていた長女のことで受診したとき、示された選択肢は、
・不安を抑える薬を飲む
・発達支援センターでカウンセリングを受ける
の2択でした。
当時はどちらも本人が希望せず家庭で様子をみていくしかありませんでした。
それが今は、親子の関わり方のヒントを手渡す仕組みに変わっていたのです。

そして、その手渡される1枚の紙に印刷されたヒントが、
・子どもを肯定する関わり
・避けるべき否定の注目
・不適切な行動への対応
・良い指示の出し方
表現は異なりますが、私が発コミュを学び、家庭で実践してきたことの大切なポイントと、重なる部分がたくさんありました。
問診で細かくヒアリングしてくれた医師には、
・約2年前に子育てを学び始めたこと
・親子の関わりをどんな風に変えたか
・自分や周りの大人や子どもたちがどう変化してきたか
などをお話ししました。
対話する中で、医師は
「学ばれているからもう必要ないけど、3年前のあのときにこれ(親子の関わりのヒント)を手渡してあげられなくてごめんね。でも、ご自身で学ばれていて、本当によかった。」
「今は自分の病院で親子の関わりについて勉強会をしていて、市民講座でもペアレントトレーニングをするようになっています。」
「でも、メソッドを知っても、ママの余裕がないとなかなか実践は難しいし、周りのサポートがいるよね。」
と話されました。
3年前にはなかった「親子の関わり方」という選択肢が、今はこうしてママに手渡されていること。
そして、子どもだけでなく、ママも含めて親子を支えようとする取り組みが広がっていることを実感し、嬉しく思いました。
これまで約9年間「繊細な子には共感して寄り添う」のが常識と信じ、時には迷いながら子どもたちに関わってきた私。
『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』には、その関わりでは行き詰まってしまった私たち親子を救ってくれた、繊細な子の正しい理解や、繊細さをギフトにできる関わりが掲載されています。
繊細な子の子育てに「どうしたらいいんだろう?」と悩むママやパパ、「繊細なあの子を理解してあげたい」と思われている支援者の方は、ぜひ『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』を手に取ってみてくださいね。
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本は、スクール生たちが力を合わせて全国の図書館や教育施設に寄贈しています。
【寄贈先図書館のご紹介】





※複数の分館を持つ図書館は、自治体単位でまとめて掲載しています。寄贈後の配架先は、各図書館にお任せしています。
このレポートが、親子の笑顔が叶うきっかけになると嬉しいです。
\他のスクール生の寄贈のレポートはこちら/

執筆者:たにぐちいろは
発達科学コミュ二ケーション






