1冊の本が親子を変えるきっかけにー繊細な子の育て方を届ける寄贈活動ー

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

わが子は繊細な子なのかもしれない…。そう分かっても、じゃあどうすればいいのか、対応に悩むことはありませんか? この記事では、繊細な子への声かけの学びを通して子どもの変化を実感したわたしが、「悩んでいる親子を笑顔に変える架け橋になりたい」と始めた寄贈活動について紹介します。書籍『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』を通して、必要な親子へ声かけの学びを届けていった記録です。
 

1.「学校は地獄!」から「学校楽しい!」に変化した繊細な子への声かけとの出会い

 

2025年1月、泣きわめきながら登校を拒否する息子を前に、わたしは毎朝途方に暮れていました。

 

繊細さのある息子は小学1年生になってから、行き渋りながらなんとか学校生活を送っていました。


しかし、3学期に入ると「学校は地獄だから!」と泣き叫び、学校を休む日が増えていったのです。

 

どう関わればいいのか分からず悩んでいたときに出会ったのが、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションの学びでした。

 

学びをもとに息子への声かけを変えていくと、1ヶ月ほどで「学校であった楽しかったこと」を話してくれるようになり、3ヶ月後には笑顔で登校するようになったのです。

 

そんなとき、発達科学コミュニケーションの学びと体験談が詰まった本『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』が、2025年8月に出版されることを知りました。

 

「あの頃のわたしの手元に、この本があったら。」

 

そう思ったことが、寄贈活動に参加する大きな理由になりました。

 

 

 

 

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2.出版されただけでは本は必要な親子に届かない

 

本が出版されることは、とても大きな一歩です。

 

けれど、本当に必要としているママやパパの手元に届くには、もう一歩、届けるための行動が必要でした。

 

「本が発売されるだけでは、本当に必要としている人に届かない。だから寄贈という形で、悩んでいるママやパパに届けたい。」

 

りりかさんのその言葉を聞いたとき、わたしの頭には、半年前の途方に暮れていた自分の姿が浮かびました。

 

「あのとき手元に本があったら、どれほど心強かっただろう。」

 

「これは社会に必要な活動だ!」と確信をもったわたしは、寄贈チームの一員として、寄贈に挑戦することを決めたのです。

 

 

寄贈スタートに向けて、チームでクラウドファンディングを8月に実施。

https://desc-lab.com/murakamiririka/parenttraining/

 

クラウドファンディングでの応援を受け、第一目標「1000冊」の寄贈が9月にスタート!!

 

1000冊という数字に、達成までの道のりは果てしなく思えましたが、「あの頃のわたしのように悩んでいるママへ、この本を届けたい。」

 

その一心で、まずは子どもの頃足しげく通った図書館へ、1冊寄贈することから行動を始めました。

 

(広島市南区図書館から寄贈の一歩がスタートしました)

 

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3.寄贈の行動を加速させた3つの出来事

 

1冊の寄贈から始まった行動が続いていったのは、「この本を必要としている人がいる」と実感する出来事が重なったからです。

 

大きく3つの出来事がありました。 

 

① 図書館「13人予約待ち」という事実

 

広島市の図書館へ広く寄贈したいと思い、10月に問い合わせをしたところ、8月に寄贈した南区図書館では「13人予約待ちになっている」という嬉しい報告をいただいたのです。

 

そして、「市内の他の図書館へもぜひ寄贈をお願いしたい」という声もいただき、追って10冊寄贈の運びとなりました。

 

図書館の貸し出し期限は2週間。

 

対象の本が1冊だけの場合、単純計算で13人目の方に本が届くのは半年以上先になる…。

 

1冊の本を待っている人が、確かにいる。

 

そのことを強く実感したこの出来事が、寄贈への最初のアクセルになったのです。

 

② 本を読んだ知人の感想

 

繊細な子を育てている友人や、教育機関で働く知人へ、「読んだらぜひ感想を教えてね」と添えて本を紹介。

 

すると実際に本を読んで実践した方から、

 

「過敏さや繊細さに都度寄り添ってきたつもりだったけれど、それが逆効果だと知って衝撃だった。」

「体験談を読んで声かけを変えてみたら、親子バトルに疲弊することもなくなりお互いに気持ちよく過ごせるようになった!」

「先回りして必要以上に声をかけないようにしていたら、子どもが自分で言語化してくれるようになった。」

 

という感想が届きはじめました。

 

本を読むことで、ママの見方が変わる。

 

ママの見方が変わることで、親子の関わりが変わる。

 

その変化を目の前で感じたことで、「繊細な子の子育てに悩んでいるママへ、この本を届けたい」という思いはさらに強くなっていきました。

 

 

③ チームでの進捗共有

 

寄贈活動はチームで取り組んでいたため、仲間から日々寄贈の報告や、寄贈先からの喜びの声が共有されていました。

 

「ここにも本を届けることができました」
「寄贈を喜んでもらえました」
「教育委員会から『ぜひ全小学校に』とお返事がありました」

 

仲間の報告を聞くたびに、必要としている場所は自分の周りだけではないのだと感じました。

 

全国のあちこちに、この本を待っている親子や支援者がいる。

 

その実感が、行動を続ける大きな力になりました。

 

この3つの出来事のおかげで、寄贈への熱意は消えることなく、9月から7ヶ月間、行動し続けることができたのです。

 

 

4.必要としている親子に届く場所を探し続けた 

 

寄贈の意義を感じるほどに、わたしの中で躊躇することはなくなっていきました。

 

「ここに届けたら、たくさんのママの手に取ってもらえそう」

 

そう思い浮かんだ場所には、できる限り足を運んだり、電話をしたりしました。

 

この本を必要としている人がいると実感できていたことで、「繊細な子の子育てに悩んでいる親子へ本が届く可能性があるなら 、行動してみよう」と思えたのです。

 

 

2025年8月、1冊の寄贈から始まった寄贈活動は、「この本を必要としている人がいる」という実感に背中を押され、2026年3月には578冊の寄贈へと広がっていました。 

 

そしてチーム全体では、スタート時の目標だった1000冊を大きく上回る「2750冊」の寄贈を7ヶ月で実現できたのです。

 

 

5.1冊の本が親子の関わりを変えるきっかけになる

 

寄贈活動を通して感じたのは、1冊の本が、親子の関わりを変えるきっかけになるということです。

 

「わが子は繊細な子なのかもしれない。」

「でも、どう関わればいいのか分からない。」

 

もし今、繊細な子へどう関わればいいのか分からず、ひとりで悩んでいるとしたら。

 

 書籍『HSC・繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』を、ぜひ手に取ってみてください。

 

寄贈を通して全国へ届けられた1冊が、あなたの町の図書館や身近な支援機関にも置かれているかもしれません。

 

この本を、わが子に合った関わり方を知るきっかけにしてみてくださいね。

 

 

【寄贈先図書館のご紹介】

 

※複数の分館を持つ図書館は、自治体単位でまとめて掲載しています。寄贈後の配架先は、各図書館にお任せしています。 

 

寄贈や繊細な子の育て方に関する勉強会を希望される方へ

著者・むらかみりりかさんの公式サイト「お問い合わせ」より、いつでもご連絡ください。

https://desc-lab.com/murakamiririka/contactus/?menu

 

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執筆者:宮澤千尋

発達科学コミュニケーショントレーナー

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
宮澤 千尋

発達科学コミュニケーショントレーナー

グレーゾーン×繊細な子の力を伸ばす専門家
個性的な4人の子どもを育てています

グレーゾーンで繊細さもある息子は、人の言葉や反応を怖がり、3年生で不登校になり、5年生で家の外に出られなくなりました。

「この子の生きづらさに気づいていたのに、何もしてあげられていない…」自分を責めて落ち込んだり、息子のかんしゃくにイライラしたりしながらも、「それでも、諦めたくない。この子の力を伸ばしたい」と探し続けて出会ったのが、発達科学コミュニケーションでした。

心と脳に合った関わりへ変えると、かんしゃくが落ち着き、少しずつ家族と出かけられるようになり、初めてのお友達に囲まれて笑えるようになりました。

かつての私のように、「わが子の未来を諦めたくない」と願うママへ。
不安があっても「やってみたい」と一歩踏み出す力を育て、ママがわが子の力を信じられる関わりのヒントを発信しています。

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