「行きたいけど寂しい…」不安が強い繊細な子が一人でお泊りを楽しめた!ママの関わり

監修: むらかみりりか
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー

「行きたい!」と楽しみにしていたのに、直前に「やっぱり行かない」と動けなくなったり、突然泣き出すお子さんの対応に困ることはありませんか?不安が強い繊細な子の心を安心に変えて初めてお泊りできたママの関わりの3つのポイントをお伝えします。

1.行く直前になって泣いてしまう不安が強い繊細な子

 

我が家には不安が強い繊細な小5の娘、花(仮称)がいます。花は昔からお友達のおうちでお泊り会をしたいという夢がありました。

 

そんな花に、思いがけずチャンスがやってきました。

 

仲の良いお友達家族と1泊のキャンプへ行った帰りに「うちのお祖母ちゃんの家が近くにあるから、お泊り会しない?」とお友達から誘われたのです。

 

ずっとやってみたかったお泊まり会。花は大喜びで「泊まりたい!」と決めました。

 

ところが、キャンプ場からそのままお友達のお祖母ちゃんの家へ車で向かっている途中、花の表情がだんだん曇り始め、


「行きたい。でも、家族と離れるのは寂しい…」

 

と言い突然泣き出してしまったのです。

 

小4の頃に「先生が怖い」と言って学校を休みがちになったことをきっかけに、子どもとの関わり方を模索する中で出会ったのが、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションの学びでした。

 

家庭での関わり方や日常の声かけに目を向けていく視点に触れたことで、花の不安の背景にも少しずつ目を向けられるようになり、心と脳にあった対応に少しずつ触れていきました。

 

次の章で繊細な花がなぜ不安に感じ、突然泣いてしまったのかをお伝えします。

 

 

 

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2.「行きたい」のに動けない。繊細な子に不安の波が押し寄せる理由 

 

繊細な子は、初めての場所や初めての事を前にすると、まだ起きていないことまであれこれ想像して、不安が大きくなることがあります。

 

花にとっても、一人でのお泊まりは初めての経験でした。


「ちゃんと眠れるかな…」
「わからないことがあったらどうしよう」
「ママがいなくても大丈夫かな…」


行きたい気持ちはあるけれど、初めてのことへの不安がどんどん大きくなり、「やってみたい」に心のブレーキがかかっている状態だったのです。


車の中で泣いてしまった時点で「帰ろうか?」と言ったら、「うん」と言って引き返したかもしれません。


無理にお泊まりさせたくもありませんでした。

 

花自身がずっと持っていた「お友達とお泊まりしてみたい」という気持ちを、不安だけで諦めてほしくなかったのです。

 

そこで、「泊まる・泊まらない」をすぐに決めるのではなく、まずは花が安心を取り戻せるように3つの関わりをしました。

 

 

 

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3.不安がいっぱいだった繊細な子が「できるかも」に変わった3つの関わり

 

①ネガティブな気持ちに共感するのは逆効果!不安を感じている気持ちを受け止めるだけにする

 

「嫌なんだね」「やめようか」

 

と繊細な子どものネガティブな気持ちに共感することは、余計に不安を増長させてしまうため逆効果です。


私は「そうなんだね」と花の気持ちをそのまま受け止めました。


そして、泣いている花に答えを急がせるのではなく、「泊まるか泊まらないかは、着いてから決めたらいいよ」と伝えました。

 

②車の中では「安心感」の得られる会話をして気持ちを落ち着かせる

 

到着するまでは、花が前向きになれるように全く違う話題に切り替えて、車中の雰囲気を明るくし、気持ちを落ち着かせました。


そして「もし帰りたくなったら、夜でもいつでも迎えに行くよ」と、花に「安心」を手渡しました。

 

③車到着後、その場に慣れるまで一緒に過ごす

 

到着してからは急に離れると花が不安になると感じたため、しばらく一緒に過ごしていました。


最初は緊張していた花でしたが、お友達と遊んでいるうちに、少しずついつもの表情に戻っていきました。


そしてしばらくすると、


「もう大丈夫!」
「バイバイ!」


と笑顔で手を振ったのです。


車の中で泣いていた花が、自分から「大丈夫」と言って私たちと離れていく。


その姿を見て、不安がなくなったから挑戦できたのではなく、安心できたから「やってみよう」と一歩踏み出せたんだと感じました。


花はその日、初めて家族と離れて一人でお泊まりすることができました。

 

 

4.「一人でできた!」が次の「やってみたい」を育てる 


今回のお泊まりで花が手にしたのは、「一人で泊まれた」という経験だけではありません。


「不安になっても、一歩踏み出せる」

そんな小さな自信につながる経験になりました。

私も以前は、子どもが不安になると、その不安をなんとか取り除いてあげなければと思っていました。

 

けれど大切なのは、不安をゼロにしてから挑戦させることではなく、「不安だけど、これならできるかも」と思える安心を増やしてあげることでした。

 

 

不安が強い繊細な子の中にも、「やってみたい」という気持ちはあります。


「やっぱり無理」と立ち止まったときこそ、すぐに諦めさせたり背中を押したりするのではなく、その子が安心できるところまで一緒に進んでみる。


その先にある小さな「できた!」が、「またやってみたい」と自分から一歩を踏み出す自信につながっていきます。

 

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執筆者:藤野とも子

発達科学コミュニケーション

監修: むらかみりりか
(『HSC繊細な子の育て方がわかる!ペアレントトレーニング』著者)

準拠理論:
本記事は発達科学コミュニケーションに基づき執筆されています


この記事を書いた人
藤野とも子

発達科学コミュニケーション トレーナー

学びはじめた時期:
2023年8月

学びはじめた当時の学年:
小4女の子

神奈川県在住

娘が小学4年生のとき、「学校大好き!」だったはずなのに、ある日「先生が怖い」と言い始め、学校へ行けなくなりました。
「できない」「やりたくない」とネガティブな言葉も増え、私は「大丈夫だよ」「できるよ」と励ますことしかできず、どうしたら娘の力を育ててあげられるのか悩み続けていました。

そんなときに出会ったのが、脳科学・心理学・教育学をベースにした発達科学コミュニケーションです。娘の「怖い」「できない」は、わがままではなく脳のストレス反応が関係していることを知り、励ます関わりから、安心と自信を育てる関わりへ変えていきました。

すると娘は少しずつ「やってみたい」「できるかも」と、自分から一歩を踏み出せるようになりました。

今、わが子の「怖い」「できない」「行きたくない」にどう関わればいいのかわからず、一人で悩んでいるママへ。繊細な子が自分を信じて一歩踏み出す力をおうちで育てられることを、わが家の実体験と心と脳の視点からお伝えしています。

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