コロナで受けた子どもの心と脳の影響は感動体験で取り戻すことができます!

コロナ渦の影響は子ども達の脳の成長を妨げる結果になりました。心の成長が未熟な子どもが急増している今、親が子どもにできることには何があるのでしょうか?それは「感動体験」です!どうして感動体験に意味があるのか脳の成長と併せて説明していきます。
 

1.コロナ渦のマスク生活が与えた影響とは?

 
脳の勉強をしているとコロナ禍の約3年間に幼児期、学童期を過ごした子どもたちの心と脳への影響を考えてぞっと怖くなることがあります。
 
脳が成長するための要素は
 
①栄養
②酸素
③コミュニケーション
 
の3つなのですが、3つのうち②の酸素は小さな子どもさえマスク着用をするようになってしまったことが影響していないとは考えられません。
 
そして③のコミュニケーションにおいては、先生も、お友だちも、街を歩く人たちも人は皆マスクをしていて顔が見えない。
 
不安が強い繊細っ子たちにとって恐怖でしかないだろう社会となりました。
 
さらには「しゃべらないで」とコミュニケーションを取ることさえ遮断されてしまったのです。
 
当時勤めていた園では(インターナショナルスクールで園長先生をしていました)、例年と比べて子どもたちの言葉の遅れも感じました。
 
子どもたちは、大人の口元を見て言葉を発音したり覚えたりしますが、もちろん先生も全員マスクなので表情はもちろん、口元も見えません。
 
 
しかもこんな状態が3年も続いたのです。不登校増加が止まらなくなって当然です。
 
繊細な息子が小学校へ入学して先生がこんなことを言っていました。
 
「今年の1年生は不安な子が多くて昔はこんなことなかったです…。クラスの子どもたちのほとんどが『先生どうしたらいいですか』って不安な顔して聞いてくるんです。」
 
息子も、もちろん不安な顔をしている一人でした。そしてコロナ禍の集大成かのように学校を全力拒否!
 
この時期の子ども達は、学校生活、集団、お友だち関係をラクに楽しく過ごすための心と脳の強い土台が幼児期に育っていなかったということが分かったのです。
 

2.身体の発達と同様に脳の成長過程も知って欲しい!

 
心と脳にシッカリとした土台ができるには、順番があります。
 
ママ達は発達検査などで身体の発達については教えてもらう機会があるので、知っている方もいると思いますが、それと並行して脳の成長についても段階がある、ということを知って欲しいと思います。
 
脳の成長について知ることも身体と同じくらいとっても大事なことなんです。
 
年齢軸でお話ししていきますね。
 

♦①3歳頃まで

 
親や家族だけでなく多くの人に会って可愛がってもらう体験こそが心と脳を育んでくれます。
 
人と接することで脳に多くの情報がたまったり、人への警戒心が解けていったり、ちやほやされてメンタル面と感情面が育ちます。
 
この経験が少ないと、感情コントロールができなくなったりメンタルが不安定になったり不安が強くなってしまうのです。
 
 
この時期にコロナ禍にいた子どもたちは人と会うことも、人と触れあうことも叶いませんでした。その結果
 
✔︎ 人が怖い
✔︎ 緊張する
✔︎ 外の世界が不安
 
という子どもが多くなってしまいました。コロナが心と脳の育ちにどれだけ影響したでしょうか…。
 
3歳頃までは多くの人に会って可愛がってもらう体験こそが心と脳を育んでくれます。
 

♦②4~7歳頃

 
4~7歳頃の小学校入学前後は、身体を動かす体験、五感を刺激するような遊びで右脳と脳の後ろ側をたくさん刺激してあげることがとても重要な時期です。
 
お家での遊びばかりでYoutubeやゲームざんまい…身体を全然動かしていない…ひらがな、知育遊びなどお勉強を頑張る…になってしまってないでしょうか?
 
 
何歳になっても刺激次第でまだまだ成長することができる未知の可能性があるのが脳です!たくさんの刺激によってお子さんの心と脳を成長させていきましょう!
 

♦③7~10歳頃

 
7~10歳頃は、左脳が成長しはじめますがまだまだ右脳が優位なこともあるので引き続き、身体を動かす体験や五感を刺激するような遊びをすることはおすすめです。
 
特に7~10歳頃は記憶の土台を作る時に、できるだけ成功体験の記憶(できた!大丈夫!と思える ポジティブな記憶)を脳に入れてあげたい時です!!
 
しかしながら繊細っ子は嫌だったことを記憶しやすく、しかもとっても記憶力がいい!!
 
✔︎ 勉強=いや
✔︎ お友だち=苦手
✔︎ 学校=良くない場所
✔︎ 先生=怖い
 
そんなネガティブ記憶が強くなってしまうと
 
 
「勉強なんてしたくない…」
「お友だちに嫌われてる…」
「ぼくお友だちいないから…」
「学校なんて絶対行きたくない!!」
「先生に毎日怒られる…」
 
些細なことでも事実と少し屈折してネガティブに感じて捉えてしまうようになるのは、脳の中にたまっていく記憶が大きく関係しているのです。
 
何度もお伝えしていますが、脳というのは何歳になっても良い刺激があれば変化・成長することができる未知の可能性を持っています!
 
では、そのために何をしたらいいのかを次でお伝えしていきますね。
 

3.たくさんの感動体験ができる夏休みを過ごそう!

 
脳に良い刺激があれば、いくつになっても変化・成長することが期待できます!それに欠かせないものが、「感動」です!
 
感動は、人の脳に強い意欲を育み行動の背中を押してくれるものそして人生を変えるものです(脳科学者の茂木健一郎さんも仰っていました)。
 
これは、繊細な子どもに育ててあげたい力ですよね!
 
現代の子どもたちはテレビなどを介した「間接体験」模擬的に学ぶ「擬似体験」がほとんどになってしまってリアルに、ホンモノに触れる「直接体験」が減っています。
 
そこで今年の夏休みは、行ったことがないところへ行ったり、やってみたいことをする夏休みにしてみませんか?
 
✔︎ 大自然に触れる
✔︎ 音楽鑑賞をする
✔︎ 博物館・科学館などに行く
✔︎ 劇・舞台などの鑑賞をする
✔︎ 普段会えない祖父母宅への帰省
 
それは、ちょっと色々と大変…と思ってしまうママもいるかもしれませんが、もちろん簡単にできることもたくさんあります!
 
 
✔︎ 涼しい時間帯にちょっとお散歩にでかける
✔︎ 星空を観にいく
✔︎ お家でも身体を動かすゲームを家族で楽しむ
✔︎ プールに行く
✔︎ お家でかき氷を作ったり流しそうめんをする
 
同じ毎日を過ごすのではなく、ちょっといつもと違うことをすれば、それだけで十分!五感を刺激するような体験ができます。
 
感動体験はとても記憶に残りやすく感覚的感受性が強い繊細な子どもの本来の力を伸ばしてくれます。
 
長期休みの過ごし方で新学期は大きく変わるとも言われるくらい大事な時間になります。
 
地域のお祭りや、イベント、大学などの子ども向けイベントなど調べるとたくさんの催し物が開催されているはずなので調べてみてはいかがでしょうか?
 
楽しかった!
面白かった!
またやってみたい!
 
というポジティブな記憶を残せる夏休みにぜひしてみてくださいね!良かったらどんなことをしたのか教えて頂けると嬉しいです。
 
タイトルとURLをコピーしました