繊細な子どもが習い事を嫌がらず「まずはやってみる」を引き出す方法とは?

繊細な子どもはやってみたい習い事があっても、なかなか一歩を踏み出せずにいます。習い事の体験会に行っても直前で嫌がったり、結局したくない!と言って何もせずに終わることもありますよね。体験会などへスムーズに参加するための心得をお伝えします。
 

1.習い事への体験会参加も一筋縄ではいかない現実…

 
繊細な子どもは新しいこと、習い事に挑戦させてあげたいのに断念してしまう…という困りごとが実によくあります。
 
繊細な子どもは、とっても好奇心旺盛であったり、隠れた力を持っているにも関わらず、外で力を上手に発揮できずにいるという子がとっても多いのです…。
 
 
子どもが「野球をやりたいと言っているが、体験会で泣いてしまった。同じクラブにお友達がいないからやらない、と言い出した。」また「サッカー教室に行きたい!と言うのに、体験会へ参加したらサッカー怖い、先生が怖い、と言って入会を諦めてしまいました」
 
というコメントを頂いたこともあります。
 
折角、やる気になって、本人が体験してみたい、と言うから参加してみたのに、ネガティブな気持ちが先行して入会に至らない…ということになってしまうのです。
 
どうして繊細な子どもは好きな事なのにやってみよう!という気持ちにならないのでしょうか?
 

2.好奇心を削いでしまうのはズバリ不安です!

 
その正体の原因No1はズバリ不安です!
 
しかしその不安が漠然としているから小さな不安も少しずつ少しずつ膨らんでいき、大きくなってしまうのです。
 
繊細な子どもは色々なことを敏感に感じ取るため
 
例えば、習い事の先生だけでも
 
先生の表情が無表情であったり、
 
眉間にシワを寄せた顔が怖かったり、
 
声のトーンが低かったりすると
 
 
それだけで怖くなってしまうのです。
 
それに加えて、習い事の場所の雰囲気や臭い、全くそれとは関係のないトイレがどうしても嫌だ…なんてこともあります。
 
1つ1つの不安要素は小さくても、複数絡むと大きな不安になってしまいます。
 
不安や危険を感じると脳内の偏桃体という部分が反応し、拒否反応を起こしてしまいます。
 
脳は楽しい!面白い!と感じることはやることはできても、不安や恐怖を感じてしまうと思うように行動ができなくなってしまい、行動を制御しようとしてしまいます。
 

3.間違った共感はしない!「やってみる!」を引き出す対応

 
不安な気持ちを持ったままでは習い事への参加は叶わない…。では、繊細な子どもが習い事へチャレンジできるようになるためにはどのように対応していったらいいのでしょうか?
 

♦不安な気持ちに共感しない

 
ネットや本などには子どもの気持ちに共感することが大事と書かれていますが、繊細な子どもに
 
「怖いね~」
「嫌だったね~」
 
と共感すると涙が増え、ますます恐怖感でいっぱいになった、ということはありませんか?
 
実はネガティブ感情に共感することは逆効果!なんです。
 
 
繊細な子の脳は他人の感情への共感力が強いので共感すれば共感するほどネガティブな感情が増してしまいます。
 
ネガティブな感情が発動したら否定も肯定もしない
 
「そうなんだね」と受け止め、
「それで?」
「他にはどんな気持ち?」
 
などと受け止めることがおすすめです。
 

♦やってみる!を引き出す

 
習い事の見学や習い事をしようとすると、いきなり子どもを活動に参加させてしまうことがありますが、繊細な子どもにとって知らない子ども達の中に入って活動に参加することはとてもハードルが高いのです。
 
「それならできるかも!やってみる!」と思えるスモールステップにしてあげて、
 
まずはお家で練習、まずは見学、まずはママと参加、まずは端っこで参加してみる、
 
など最初からガッツリ活動に参加させるのではなく、少しずつ慣らしていけるように段取りを組みましょう。
 
はじめての人
はじめてのモノ
はじめての事
はじめての場所
 
 
など、子どもにとってははじめて、というだけで不安が強くなります。
 
しかし、ママが子どもにとってプラスに働く要素があれば、それを伝えながら子どもへ安心感を与えるようにしていきましょう。
 
サッカー教室であれば、
 
「みんなサッカーが好きなんだね。楽しそうに練習しているね」
「あのお友達、学校一緒だね!」
「あの練習、遊んでるみたいだね~」
 
など、不安を取り除くことができるような声掛けをしてあげましょう。
 
子どもにとってたくさんの「大丈夫!」を作ってあげられると「やってみる!」という気持ちが沸いてきますよ。
 
 
 
タイトルとURLをコピーしました