なんでも「ママのせい!」 繊細な子の感情に振り回されない方法

 

家で常に不機嫌、 うまくいかないとすぐに 「ママのせい!」「ママが〇〇したからこうなった!」と なんでもママのせいにされると、ついこちらも感情的になってしまうものです。 今日は、繊細な子の感情に振り回されない方法をお伝えします。
 
 

1.感情に振り回されないために知っておきたい 繊細な子「ママのせい」の理由

 
人一倍敏感な子は、学校、習い事、お買い物など、どこにいても他の子どもより多くの刺激を受けています。
 
 
五感から感じる音、光、感情など、さまざまな刺激に過剰反応するため、脳が疲れてパニックを起こすこともあるのです。
 
 
刺激を受けとることは得意でも、それを言葉で表現するのは苦手なため、感じたことや感情をうまく処理できず、家まで持ち帰ってしまいます。
 
 
そんな繊細な子が、唯一感情をぶつけられるのは、安心できる家やママです。
 
 
言葉にできなくても、受け止めてくれる絶対的な存在だからこそ、溜まったストレスを「ママのせい!」と発散してしまうのです。
 
 
では、感情に振り回されないためにはどうしたらいいのでしょうか?
 
 
 

2.感情に振り回されない秘訣 感情に対して応戦するのはNG!

 
 
まず、感情に振り回されないために 今すぐ気を付けたいNG行動についてお伝えします。
 
 
これは私の失敗談がもとになっています。
 
 
ずばり、感情に対して感情で応戦するのはNGです!
 
 
苦手な集団生活でたくさん頑張っている繊細な子。
 
 
言葉にできない思いをママにぶつけたのに、それを受け止めてもらえなければ、発散する場所を失ってしまいます。
 
 
さらに、 「ママのせい!」に対して、「人のせいにしないで!」と感情的に返すと、 繊細な子は否定されたと感じ、自信を失ってしまいます。
 
 
そして言葉にならない感情をまたママにぶつけ、悪循環に陥るのです。
 
 
わが家には小学2年生の繊細な娘(通称:繊細ちゃん)がいます。
 
 
小学1年の夏、突然登校を嫌がるようになり、家では癇癪や暴言が増え、ひどいときには2つ年下の妹に手を出すこともありました。
 
そして、決まって「ママが〇〇したからだ!」と私を責めるのです。
 
当時の私は、繊細ちゃんの言葉を真に受けて感情的に応戦し、言い負かすこともよくありました。
 
 
ですが、感情に対して感情で返すと、お互いのイライラが悪化するだけで、解決には時間がかかり、傷つくことも増えてしまいます。
 
 
ママの叱責や怖い表情、親子でのバトルは脳に深く刻み込まれ心のつながりを弱め、脳の発達にも悪影響を及ぼす可能性があります。
 
 
だからこそ、早めの対応が大切です。
 
 
とはいえ、どう対応するか悩みますよね。
 
 
ここでは、私が実際にやっていた対応方法をお伝えします!
 
 
 

3.もう感情に振り回されない! 繊細な子の「ママのせい!」にはこう対応する!

 
 
繊細な子の「ママのせい!」は受け止めるだけでOKです。
 
 
たとえば、次のように冷静に返答しましょう。
 
 
「そっか」
 
「そう思ったんだね」
 
「他には?」
 
「なるほど~」
 
 
否定も肯定もせず、ただ気持ちを受け止めることが大切です。
 
 
「あなたの気持ちはお預かりします」という姿勢だけ示せば十分です。
 
 
反抗が続く場合は、沈黙を保つのも一つの方法です。
 
 
不機嫌な態度やため息は控え、大人の感情は一旦置いて、言葉の奥にある気持ちを感じ取りましょう。
 
 
たとえば
(学校で嫌なことがあったのかな?)
(今日は校外学習だったから刺激たっぷりで疲れてるんだな?)
 
 
こうした気持ちを想像することで、ママ自身も冷静になりやすいです。
 
 
それでも感情に振り回されそうなときは
 
トイレに逃げ込む
 
洗濯物を3分で何枚たためるか試してみる
 
好きな曲を一曲大音量で聞く(イヤホンでOK)
 
 
など、わが子の感情と距離を置く工夫をしてみましょう。
 
 
感情に振り回されない穏やかな時間を過ごすことが大事です。
 
 
いかがでしたか?
 
 
繊細な子の言動を真正面から受け止めると、ママもつらくなりますよね。
 
 
しかし、これを意識すれば、もう感情に振り回されない!
 
毎日イライラしていた私にもできた方法です。
 
 
ぜひ試してみてくださいね。
 
 
執筆者:ふじい あきな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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