「飛行機が怖い」不安だらけの繊細な子が飛行機に乗れた!心と脳が安心できるママの声かけ

「飛行機が怖い」そんな繊細なお子さんはいませんか?初めての飛行機は大人でも緊張するもの。特に繊細な子は見通しの立たないことに不安を感じやすい傾向があります。不安だらけだった息子が飛行機に乗って沖縄旅行を楽しむことができた、そんなママの対応をご紹介します。

1.初めてのことが苦手な繊細な子

 

我が家にはひろくんという年長の男の子がいます。

 

好奇心は旺盛でやってみたいという思いはあるものの、繊細で不安になりやすいところがあり、初めてのことが苦手。「やっぱりやらない」「もういい」とすぐに諦めがちでした。

 

私が「できるよ」「やってみたら?」と言っても、「絶対イヤ!」「できないもん!」と余計意地になってやらなくなってしまいます。

 

「やればできるはずなのに」「もっといろんなことに挑戦してほしいのに」と私はいつももどかしい気持ちでいました。

 

 

2.「飛行機が怖い」ニュースを見ただけで不安だらけに

 

そんなひろくんの卒園が近づいてきた頃、我が家では沖縄旅行に行くという話が出ていました。

 

魚が大好きなひろくんは、沖縄の観光サイトを見ながら「海や水族館でお魚がみたい!」と前のめり。

 

問題は飛行機でした。とにかく不安が強いひろくん。

 

飛行機の不時着のニュースを観たら「飛行機が怖い」、地震のニュースを観たら「地震が怖い」、隕石が追突するアニメを観たら「隕石が怖い」と言って、しばらくはそのことで頭がいっぱい。不安だらけで寝る前に思い出して泣いてしまうこともありました。

 

そんなひろくんが飛行機に乗れるだろうかと私まで不安だらけになってしまったのです。

 

 

3.繊細な子の不安が大きくなってしまう理由

 

ひろくんの育児での悩みは尽きませんでした。こだわりが強い、人前を極端に嫌がる、行動の切り替えが苦手、初めてのことが苦手など。

 

年中の時、保育園の先生に勧められ療育施設に相談に行ったものの、「様子をみましょう」と言われるだけで、具体的な解決策がわからず悩むばかり。それでもどうにかしたいと模索する中で出会ったのが、お家で脳を育てる「発達科学コミュニケーション」(以下発コミュ)でした。

 

ママのコミュニケーションを変えることで子どもの脳を伸ばせる、という言葉に希望を感じ、発コミュを学び始めました。

 

発コミュを学ぶ中で、繊細な子は見通しが立たないことへの不安を感じやすいということを知りました。どうしたらいいかわからない、失敗したらどうしよう、という気持ちからどんどん不安だらけになってしまうのです。

 

また繊細な子の不安な気持ちに寄り添うことは逆効果。「そうだよね、不安だよね」とママが同調するとより不安が増長してしまいます。

 

では「飛行機が怖い」と不安だらけの繊細な子にどんな声かけをすればいいのか。私が発コミュで学び、実践した声かけを紹介いたします。

 

 

4.繊細な子の脳の不安を和らげる見通しの立て方

 

①安心の範囲を広げる肯定の声かけを日常的に

 

繊細な子の不安を大きくしないために、日常から不安を和らげる声かけをすることが大切です。

 

まずは子どものできているところに注目して肯定すること

 

「すごい」「偉い」などのフレーズよりも、「〇〇してるね」「〇〇できたんだね」と具体的に事実を伝えることで、ママは見ているよという安心感を与え、子どもも「僕はできている」と認識して安心することができます。

 

反対にできていないことをスルーすることも大切です。できていないところを見つけるとつい注意しがち。よかれと思ってアドバイスしているつもりでも繊細な子には否定的に伝わり自信をなくしてしまいます。

 

 

②初めてのことは細かく見通しを立てて不安を減らす

 

「飛行機が怖い」というひろくんに飛行機を身近に感じてもらおうと思い、旅行に行く前に空港へ飛行機を見に行きました。

 

私が当然のように思っていることもひろくんにはわからないので、できるだけ細かく見通しを立てることを意識しました。

 

飛行機を見せながら「あそこから乗るんだよー」

「飛行機の中では本を読んだり、お菓子を食べたりもできるよ」

「中にはトイレもあるからね」

「飛行機にはやさしいお姉さんがいて、困ったことがあったら助けてもらえるよ」

 

③楽しい見通しやリラックスした雰囲気で不安を和らげる

 

いよいよ出発当日です。飛行機に乗って沖縄に着いたあとの楽しい話をたくさんして、ひろくんのわくわくの気持ちを増やします。

 

「沖縄に行ったらお魚たくさん見ようね」

「ホテルにはプールもあるからたくさん行こう」

「砂浜で貝殻探ししようね」

 

搭乗前に「飛行機が怖い」「やっぱり乗りたくない」と言い出したひろくん。「そうなんだねー」と平静を装いながら「あ、飛行機の中で食べるおやつ何にする?」とおやつ探しに話題を切り替えて、ひろくんが考え過ぎて不安が大きくならないようにしました。

 

どんどん飛び立っていく飛行機を見ながら、テンションが上がってきたひろくん。無事飛行機に乗ることができました!

 

 

5.見通しを立てれば繊細な子も挑戦できる!

 

「飛行機が怖い」と不安だらけだったひろくんが、発コミュで学んだ不安を和らげる声かけを実践することで飛行機に乗るという挑戦をすることができました。

 

沖縄で海やプールを満喫して大満足。帰りは不安な発言をすることもなく沖縄での楽しい思い出話をしたりしながら、スムーズに飛行機に乗ることができました。「また沖縄に行きたい!」とさっそく次の旅行を楽しみにもしています。

 

元々好奇心旺盛なひろくん。不安を和らげてあげることができれば、いろんなことに挑戦することができる。これからもひろくんの好奇心を育ててたくさん行動させてあげたいと思います。

 

執筆者:にしやまともか

発達科学コミュニケーション

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