不安が強い!初めてのことが苦手!な子どもをやる気にさせるママのささやきトーク術

不安感が強くて極度の緊張でとにかく初めてのことが苦手…というお子さんには緊張をやわらげて気持ちを前向きにさせるママの対応があると一歩を踏み出せます。子どものできた!を引き出すために大切にして欲しいことと子どもへの丁寧な関わり方をお伝えします。
 

1.「初めて」のハードルが高い息子の挑戦

 
皆さんのお子さんは初めてのことにためらわず挑戦することができますか?
 
わが家の息子は初めてのことに挑戦するのはちょっと苦手です…。
 
そんな息子を先日、おもしろいプロジェクトを見つけたので参加させたいと思い、母である私が独断で申し込みをしました。
 
 
普段「どうせ無理」と思うことでもやる前から諦めるのではなく、「やってみたいことをやってみる!」という1年がかりのおもしろい企画で、地域の子ども達と一緒に進めていくプロジェクトです。
 
全員はじめましての小学生のお友達とスタッフさんのみで活動するという、真新しい環境ですが、そのイベントに繊細タイプの息子が参加するという大きな挑戦をしました。
 

2.極度の緘黙っぷりを披露…

 
新しい環境が苦手で不安な息子はイベントの当日
 
「緊張するなぁ」
 
「トイレ行ってもいいのかなぁ」
 
「ドキドキするなぁ」
 
と行きしぶっていました。息子の様子は、新しいことをするときはいつものことなので母としては予定内のできごとですが、案の定、現地に到着すると
 
固まる!
 
黙る!
 
拒否!!
 
という状態になってしまいました。
 
 
新しい環境が苦手で不安になる息子は、スタッフさんが何を話しかけても
 
声を出さない!
 
うなづかない!
 
顔を見ない!
 
見事な緘黙っぷりを発揮していました。
 
色々な経験を通して随分と初めてのことも大丈夫になっていたのですが、やっぱり時と場合によっては以前のようになってしまうのだなと改めて感じました。
 
さてこの状態から果たしてイベントを楽しめるのか?ちょっと心配ではありましたが、ママは焦らず平常心を心がけることにしました。
 

3.親の言う「大丈夫」の真意は子どもに伝わりにくい

 
以前の私は
 
「大丈夫だよ!!」って息子の背中を押し
 
「なんで??」って渋る息子を責めてしまい
 
「じゃあどうするの?」とまた責めてしまう
 
といった対応で逆に息子を苦しめていました。当時はこれらの対応がNG対応なんて知らずに良かれと思ってやっていました。
 
実は「大丈夫」という言葉は根拠のない言葉であり、言われた本人は掴みどころのない言葉に感じてしまいます。
 
大丈夫の裏側には「あなたらできるから大丈夫!」と親としては言いたいのかもしれませんが、なぜあなたらならできるのか?という具体的な説明をするための説明の言葉がなかったりしていませんか?
 
また時間がなくて「大丈夫!」のひとことで終わらせてしまったという経験はないでしょうか?
 
私はそれに気付いてから安易に「大丈夫」という言葉で終わらせることはしないようにしています。
 
 
子どもには何が?どう?大丈夫なのか?を子どもが分かるような言葉でハッキリと伝えてあげることで大丈夫に繋がると思っています。
 
また、なんで?じゃあどうする?という親の投げかけに対しては、子どもは自分にとって何が問題であるかが分かっていない、けど不安で怖くて何となく嫌…という状況なのでうまく答えを返せません。
 
だから黙ってしまうし、泣いてしまう…。
 
子どもは見通しを立てることが苦手なので、問題になっていることが何なのか見えていない(可視化されていない)状態です。それが不安の原因となっていることを事前に理解しておきましょう。
 
そのために大切なことは、具体的な言葉で状況を説明し、できるかも?という気持ちを抱かせるということです!
 
次で具体的に私がとった行動について説明していきますね。
 

4.カウンセラーモードで対話する

 
見事な緘黙っぷりを発揮したため、本当は親は参加できないのですが、最初のうちだけ付き添わせてもらえるようにお願いをしました。
 
みんなが輪になって座っている中、息子は輪には入らず私にしがみついていたので、息子と2人、部屋の後ろに座っていました。
 
その間、私がやったことは、息子の不安や緊張を和らげるために
 
①穏やか〜な声で
②笑顔で
③ゆっくり
 
を意識して息子と会話をしました。
 
「ドキドキしてるんだね」と息子のそのままの気持ちに共感する。
 
「何がドキドキに感じる?」と不安ポイントを聞いてみる
 
「知らない人が多いから…」と息子が教えてくれたので、
 
「そうだよね〜」とまた共感する。
 
「あっ空手で一緒のお友だちいるね。あっ知ってるスタッフさんもいるね」と安心のカケラを見せてあげる。
 
「今日はこんなことするらしいよ」と見通しを立てる会話をする。
 
最初の段階ではこのような会話をしていきました。
 
いよいよ会がはじまると、繊細タイプの子が苦手な自己紹介が始まってしまいましたが、他の子が発表している間も続けてリラックスしながら息子に小さな声でつぶやきました。
 
「あの子、あだ名がATMだって、面白いね〜いいね〜」
 
緊張している息子にははじめて会った人の声は耳に入らなくても、優しいママの声はちゃんと届きます。
 
 
すると少し興味を持ってきて、ニヤリと笑いだし、声をだして笑いだし「それ知ってるー」と声まで出しはじめました!!
 
緊張がほぐれて興味関心がでてきたことで、自分の殻からでてくることができたのです。
 
自分の自己紹介では何もいいませんでしたがスタッフさんの問いかけに
 
「なんて呼ばれたい?〇〇くん?」
 
息子、首を振る。
 
「〇〇?」
 
息子、うなづく。
 
と、意思表示までできました!
 
カウンセラーモードで会話をすると不安は落ち着き、頭の整理を一緒にしてあげられます。
 
繊細タイプの子どもに、とってもおすすめなコミュニケーションスキルです。
 

5.新しいことにチャレンジするのは怖くない

 
自己紹介が終わり少人数のグループに分かれると、身体の力も少しずつ緩み、自分から積極的に話しだしすっかり本領発揮な息子になりました。
 
その後は私と離れてしっかり活動することができ、成功体験へと繋げることができました。繊細タイプの子どもは
 
 
①不安の背景にある原因を正しく理解する
 
②コミュニケーションを変える
 
③環境調整をする
 
という3つをママが意識して対応すると新しいことへのチャレンジもうまくいく!と確信しています。
 
新しいことにチャレンジさせたいなぁというときは事前にどう対応したらいいのか、シュミレーションをして準備をしてみてくださいね。きっとうまくいきますよ!
 
 
タイトルとURLをコピーしました