繊細な子の2学期の登校しぶりが笑顔に変わった、“心の見える化”と安心を届ける関わり

小学校の2学期の朝「お腹が痛い…」「行きたくない」と登校しぶりに悩んでいませんか?繊細な子どもの脳のしくみと親子のコミュニケーションを学び、今わが子の心で何が起きているのか?を理解し、安心を届ける関わり方に変えたことによって、登校しぶりを乗り越えた成長の記録です。

1.登校しぶりがはじまった 小1の2学期

 

我が家のひとり息子のしょうくんは、はじめてのことが苦手で、完璧主義タイプ。少し強く注意されただけで、絶望したように泣き出してしまうほどの繊細な子でした。

 

一方、安心できる人や環境の中では、思いやりがあり、優しくて、頑張り屋。けれど一歩外に出ると、その優しさゆえに傷つきやすい一面もありました。

 

しょうくんが小学校に入学したのは2024年の春。
入学してすぐ、「先生ってなんでえらそうなの?」「なんで全部きめられてるの?」と納得できないことをたくさん抱えていたしょうくん

 

 

それでも、少しずつ学校生活に慣れてきた矢先、小1の2学期に事件が起きました。

 

クラスで起きた“制服いたずら事件”の誤解から、「悪いのはこの子たち」と名前をあげられ、先生に叱られてしまったのです。
「僕はやってないのに…」

 

その日を境に、しょうくんの中で学校は安心できない場所に変わりました。

 

翌朝、「学校行きたくない。学校なんか地獄だよ。」
玄関で泣き崩れる息子を前に、私はどうしてあげたらいいのか分かりませんでした。

 

無理やり登校させようとすればするほど、大声で泣き叫び、全身で学校に行くことを拒否。その姿は、心の悲鳴そのものでした。

 

「このままではダメだ」と思いながらも、解決の糸口が見えなかったのです。

 

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2.「どうにかしたい!」わらにもすがる思いで見つけた“脳を安心させる”関わり方

 

しょうくんの登校しぶりがはじまったあの頃。私の頭は、「仕事・家事・育児、全部きちんとこなさなきゃ」と肩に力が入っていました。 完璧主義で毎日がいっぱいいっぱい。

 

息子のことは大好きで、なによりも大切な存在なのに…。
「子育てがつらい」と感じてしまう自分に母親としての自信をなくしていました。

 

 


朝はいつも「早くして!」「ごはん食べて」「もう出発するよ」と指示ばかり
しょうくんの聞く耳は閉じてしまっていました

 

そんなときに出会ったのが、お家で脳を育てる発達科学コミュニケーション(以下発コミュ)を教えているむらかみりりかさんでした。

 

「脳科学に基づいたコミュニケーションで脳は育てられる、挑戦できる強い心と脳にだって育てられる。

 

私は、その言葉に心を動かされ「わが子のためにできることは全部学び、習得しよう」と決意。りりかさんから発達科学コミュニケーショントレーナーとして学びをスタートしました。

 

学びのなかで、子どもの心のコンディションを見える化できるツール「ココロファインダー」を使い、息子の状態を分析してもらいました。

 

今の息子にどんなサポートが必要なのかを具体的に理解できたのです。

 

発達科学コミュニケーションの基礎の会話法を学ぶ基礎レクチャーを受けながら、りりかさんや仲間と日々の実践の記録をシェアすることで、わが子に合った理解と対応を見つけていきました。

 

学んだことを実生活で試し、記録し、仲間と共有しながら答え合わせをする。そんなサイクルが私に「継続する力」と「わが子の変化を見守る視点」を育ててくれたのです。

 

◆心のコンディションがみえる!「ココロファインダー」

 

心のコンディションと脳の育て方がわかる「ココロファインダー」は、むらかみりりかさんが開発された①親子の愛着 ②ストレスコントロール ③心のブレーキ ④心のアクセル ⑤適応力
この5つの力を数値化して、わが子の心を見える化するツールです。 

 

この5つの力は①から順番に伸ばしていくと子どもが強く育つという法則があり、「親子の愛着」が安定することで、次のストレスコントロールの力が伸びていく、という風に変化していきます。

 

◆ココロファインダーで見えた”あの頃”の私たち

 

<発コミュを学ぶ前2025年1月>

 

ココロファインダーのグラフを見てみると、【親子の愛着】【ストレスコントロール】【心のブレーキ】【適応】の力が低い状態。当時の状況を思い出すと、「やっぱりそうか」と納得できました。


「親子の愛着」とは⼦どもが親に安⼼と信頼を感じられる⼼のつながりや絆のこと。親が⼦どもを信じることができ、⼦どもも親を信じることができている。そんな相互の信頼関係が心の土台になります。

 

当時の私は、毎日の育児と仕事と生活を頑張ることに精一杯で、しょうくんの気持ちよりやるべきことを優先していたあの頃。すぐそばにいるのに、親子の心の距離は少しずつ離れて親子の愛着が不安定な状態だったのです。

 

1番はじめに印象に残った学びは、子どもの脳の聞く耳を開く方法3S(smile・slow・sweet)という関わり方でした。「笑顔で」「間をとる」「優しい声で」この3つを意識するだけで、子どもの脳は安心し、閉じていた耳も開き、ママの言葉が受け取りやすくなると知りました。

 

私は、せっかちな性格もあるため “言う”ことより“待つ”ことを意識しながら、しょうくんに向き合うようになりました。


実践3日目。
「しょう」と優しく名前を呼ぶと、「なにー?」と返ってきた。
たったそれだけのやり取りに、 親子の絆が少し戻ったのを感じました。

 

その後、しょうくんは「本当は学校を楽しいって思いたい」と話してくれたのです。あのときの一言が、私の原動力となり発コミュの学びをさらに深めていくきっかけになりました。

 

この瞬間こそが、しょうくんとの【①親子の愛着】が大きく変わるきっかけだったと思います。

 

けれど、思いのほか【心のアクセル】の数値が他とくらべて高めだったのです。
これは、「アクセルを踏む力はあるけれど、ブレーキの力が強すぎて動けていない状態」ともいえる状況。

 

つまり、無気力ではなく、親子の愛着やストレスコントロール力が整えば、心のブレーキをコントロールできるようになり、動けるようになるということ。

 

発コミュで学んだ関わり方を夢中になって実践したことで、たった13日で、しょうくんは自分から「友達と遊びたいから行く」と登校を決め、学校へ再登校することができたのです。

 

* 詳しいエピソードはこちらのレポート「繊細な子の登校しぶりが13日で毎日登校に!脳のしくみを知って母が「過保護」を手放した理由」にまとめています。⇓

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3.「行かせなきゃ」から「安心の充電」へ変わった朝

 

しょうくんが、小学2年になった夏。夏休みには、プールや野球を楽しみ、「やってみる!」と新しいことにも挑戦する笑顔が増えていました。
「もう大丈夫かもしれない」と思っていた私。

 

けれど、夏休みが明けて1週間ほど経った2学期の朝


「お腹が痛い…。今日は学校行かない。」
その言葉に、私は小1の制服いたずら疑惑を思い出し、胸の奥がざわつきました。

 

「また登校しぶりが始まったのかもしれない。」
一瞬、不安がよぎったものの今回は違いました。

 

 

発コミュを学んだ今の私は、行けない=悪いではなく、この子の脳の安心のタンクが減っているだけだと知っていたのです。

 

  • しょうくんが「行けるかも」と思えるタイミングを信じて待つこと。
  • 必要なときは保健室からスタートすること。(去年から保健室の先生が学校の中で安心できる大人と感じているため)

 

そんな“安心の工夫”を積み重ねながら、少しずつ笑顔の登校へつながると知っていました。

 

登校しぶりの朝も、「お腹痛い」と言うしょうくんに、「朝、自分で起きられたね」「ごはん美味しそうに食べてたね」と肯定の声をかけ、お腹の痛みそのものには注目しませんでした。

 

しばらくして、落ち着いている表情を確認し、「どうする?」と問うだけ。

 

今日は保健室から行こうかな」としょうくん。


自分で考えて行動することが定着しつつあるしょうくんは、「自分でどうしたらいけるか」考えて教えてくれます。

 

「保健室で10分、先生と話してから、自分でいけるなって思ったら教室へ行くね。」
自分でストレスと向き合い、コントロールする行動にハナマルをつけて見送りました。


この今のわが子ができていることを肯定する積み重ねが、脳の中で「自分でできる」感覚を育てていったのです。

 

9月中旬には保健室を使わずまっすぐ教室へ向かうようになり、10月には、「ママ、いってきまーす」と笑顔で車を降り、 ひとりで学校へ向かうようになりました。

 

登校しぶりは問題ではなく、成長のチャンス。


ママが焦らず、繊細な子に合った関わりを続けることで、 子どもの脳の自分で立ち上がる力を育めると、そう確信しました。

 

 

4.ココロファインダーが教えてくれた“心の成長”と安心の積み重ね

 

◆小2春〜夏 ― ストレスコントロール力の育ち

 

親子の愛着が整いはじめたことで、しょうくんの中に安心の土台ができはじめました。不安の波が来ても自分で気持ちを立て直す姿が見られるようになっていったのです。

 

進級した2年生の春。クラス替えや行事などの新しい刺激に敏感に反応しながらも、去年のように「学校やめる!」と叫ぶことはもうありませんでした。

 

「今日は保健室の先生に会ってから行くね」と、自分で安心のスイッチを見つけて気持ちを切り替えられるようになっていたのです。

 

これは、【ストレスコントロール】の力が確実に育ってきた証。外からの刺激を強く感じやすい繊細な脳でも、安心できる人とのつながりがあることで、ストレスを受けても”立ち直る力”が育ちはじめてました。

 

 

◆学びを重ねたあとのココロファインダーからわかること

<発コミュを学び9ヶ月経過2025年9月>

 

 

私はNicotto講座生として「わが子の専門の先生」を目指しながら、発コミュの基礎講座で子どもの脳と心が安心して成長するかかわり方を学び進めていました。同時に、仲間と一緒に参加していた朝活では、基礎講座講座の予習・復習に加え応用テーマも学べます。

 

たとえば、「なぜ2学期は登校しぶりが強くなるのか?」「長期休み明けの子どもの脳と心はどうな状態か?」といったトピックから子どもの今をより深く理解するヒントを得ることができました。

 

また、子どもが思わずやりたくなるような声かけや、伝える力を磨くトレーニングを通して自分自身の思考のクセ(価値観)にも気づき関わり方を見直すきっかけになりました。

 

こうして、学びを日々の関わりに取り入れていくうちに、しょうくんの表情や行動が目に見えて変わっていったのです。

 

そして、基礎講座を学び終えたタイミングで振り返ったココロファインダーのグラフには、しょうくんの心と脳の成長がはっきりと表れていたのです。

 

【親子の愛着】【ストレスコントロール】が安定しグーンと伸び、【心のブレーキ】の力が育ってきた証だと感じてます。それにともなって以前から持っていた【心のアクセル】が動き出しました。

 

さらに、【適応力】も以前よりグっと成長していました。

 

繊細な子は外の刺激をとても敏感に感じる脳を持っています。
けれど、親子の愛着が安定すると、ストレスの受け止め方がやわらぎ、回復までの時間が短くなるそうです。

 

しょうくんはまさに今、その段階。

 

不安を感じても、「今日は保健室の先生に会ってから教室へ行くね」と自分で気持ちを切り替えられるようになりました。

 

こうした成功体験の積み重ねが「大丈夫だった!」という安心感につながり、しょうくんの中で確かな自信へと育っていきました。

 

今では、一人で登校できるようになり、「学校は友達と遊びたいから行く」から「木曜日の時間割が一番好きなんだ」と言えるようになっています。学校の中にも楽しさを見つけられるようになってました。

 

日常のなかにもその変化はしっかり表れています。

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どれも、発コミュを学んだ実践の積み重ねから生まれた変化でした。

 

夏休み明けの2学期に疲れを感じながらも、自分で「今日は友達と遊ぶのやめとく」「早く寝るね」と休息を選ぶように。

 

登校しぶりが増えると言われる2学期も、自分で心を整える力を発揮できるようになっていました。

 

そして、ココロファインダーで心の状態を見える化されたことで、「今、どんなサポートが必要か」と落ち着いて考えるようになっていったのです。

 

 

5.親子で成長し続ける未来へ

 

小学1年のころと比べると、しょうくんも、そして私自身も本当に大きく変わりました。あの頃の私は、「なぜうちの子だけ…」と悩んでばかり。


けれど今は、「どうしたら安心できるか」を考えながら、しょうくんの不安をやわらげ、心のブレーキを少しずつゆるめてあげられるようになりました。

 

これからの目標は、このブレーキをやわらかくゆるめて、【心のアクセル】をさらに伸ばしていくこと。焦らず一歩ずつ、そしていつかは、どんな環境にも自分の力で【適応】できるようにしていきたいと思ってます。

 

 

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執筆者:いとうあやこ

(発達科学コミュニケーション)

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