新学期、ワクワクしているけれど…
4月、新学期がスタートする時期。
入学や進級にドキドキしながらも
ADHDの子どもたちは
好奇心旺盛で新しいことが大好き。
ワクワクと期待に満ちている姿に
微笑ましさを感じるママも
多いのではないでしょうか。
うちの息子もその一人。
ADHDとASDのミックスタイプですが
新学期の時期は
ADHDの「前向きさ」や「好奇心」が
強く出るタイミングでもあります。
「早く学校行きたいな!」
「〇年生になるんだし!」
と何度も口にして、
スタートへの期待に胸を膨らませています。
ただ、この時期にこそ少し注意が必要です。
張り切りすぎるADHDキッズに起こりがちなこと
この「楽しみ!」という気持ちは
大切にしたい一方で
ADHDの子は
張り切って頑張りすぎる傾向もあります。
うちの息子も毎年4月は気合い十分!
まさに“スタートダッシュ”を決めるタイプ。
でもその分
疲れがたまってくると
調子を崩してしまい失速してしまうんです。
たとえば…
✔️授業中に落ち着いて座っていられなくなる
✔️話を聞くのが難しくなる
✔️先生から注意を受けることが増える
調子が良い時とのギャップにより
「怠けている」と誤解されることも。
その結果、子どもはストレスを感じ
さらに調子を崩していく…という
悪循環に陥ってしまいます。
失速を防ぐために、親ができる先手の工夫
そんな悪循環を防ぐため
私は“先手”を打つようにしています。
それが先生への「サポートレター」。
始業式の週、提出物にそっと添えて
毎年担任の先生にお渡ししています。
サポートレターにはこんなことを書いています。
- 息子の良いところ・得意なこと
- 苦手なこと・疲れやすい時期の特徴
- 家庭での様子や工夫
- 学校で配慮してほしいこと
(例:今のうちにできていることを
たくさん言葉で伝えてもらえると嬉しいです)
このサポートレターには
「新しい先生との信頼関係を築く」
という大切な狙いがあります。
息子は、肯定してくれる人に対して
信頼を寄せ、素直に話を聞けるようになるタイプ。
だからこそ、最初に良い部分を見つけて
言葉で伝えてもらうことが、とても大切なのです。
おうちでは“がんばらせすぎない”ことが大切!
新しい環境で
毎日頑張っている子どもたちは
家に帰ると
見た目は元気でも脳はヘトヘト。
そんなときに
宿題・お風呂・持ち物の準備など
いつもできていることが
できなくなることがあります。
ですが、それは「怠け」ではなく「疲れ」。
だから、
ママが少しサポートを増やしてあげたり
指示を減らしてあげたりすることが必要です。
我が家の工夫|宿題サポート例
- 宿題はノートを開き、筆箱を出し、「座るだけ」の状態にしておく
- 問題が多い日は「3問だけやろうか?」とハードルを下げる
- 終わったら「疲れてるのによく頑張ったね!」と声をかける
- 子どもにどのくらいだったらできそうか決めさせる
- 宿題ができなかった日は、その理由をママから先生に連絡する
本人がどう決めたとしても
「自分で決められたね!」と
認めてあげて
最後は「ジュースでも飲もっか♪」で
締めくくります。
おうちは“安全基地”であり続けよう
新学期は、刺激や変化が多く
子どもにとっては大きな負担。
そんな中で、
家でも「ちゃんとやって!」と
責められてしまうと
心の逃げ場がなくなってしまいます。
おうちはどんなときも
「安心できる場所」であってほしい。
だからこそ、特に4月は「できる・できない」より
「疲れてるんだね」と受け止めてあげてください。
おうちでの動きが鈍いと感じたら
指示を減らす、手伝ってあげる。
ストレスを減らす工夫をしてみましょう。
心を壊さずに乗り切るために
最初はうまくいかなくても大丈夫。
ストレスを抜く工夫と
先生との連携を通して
子どもは少しずつ慣れていきます。
大切なのは「全部ちゃんとやらせること」
ではなく、「心を壊さずに乗り切ること」。
手厚いサポートが必要な時期ですが
それは
未来の自立につながる
大切なステップでもあります。
無理をさせる必要はありません。
ママの見守りと一歩先の準備で
安心して新学期を迎えましょうね。