
起立性調節障害のお子さんに多い
繊細タイプ、こだわりタイプ。
どちらのお子さんも
基本的なサポートは一緒ですが、
アプローチが違うところもあります。
チェックしてみましょう!
繊細タイプ
感受性が豊かで、集団の中でストレスを受けやすいタイプ
繊細タイプのお子さんは、
まわりの影響を受けやすく、
たくさんの刺激を受け取ってしまいます。
音、光、におい、人の表情、空気感。
大人が気づかないような小さな刺激にも反応します。
情報の処理も深く、
一つの出来事について何度も考え続けるため、
脳のエネルギーをたくさん使います。
共感力が高く、
まわりの人の気持ちにも敏感です。
そのため、集団の場ではとても疲れやすくなります。
また、繊細タイプのお子さんは、
完璧主義になりやすい傾向があります。
周囲の期待に応えたい。
ちゃんとやりたい。
失敗したくない。
迷惑をかけたくない。
そんな思いが強くなりすぎると、
理想の自分と現実の自分の差に苦しくなります。
失敗体験が重なると、
自信を失い、
不安が強くなり、
ネガティブ思考がぐるぐる回るようになります。
そのストレスが自律神経にも負荷をかけ、
朝起きられない、腹痛、頭痛、だるさなどの不調につながることがあります。
繊細タイプに必要な関わり
繊細タイプのお子さんには、
「大丈夫」
「気にしすぎ」
「考えすぎ」
という声かけが届きにくいことがあります。
必要なのは、
感じている不安を否定せず、
安心できる言葉で受け止めること。
そして、
失敗しないように守るだけではなく、
小さく試して大丈夫だった経験を増やしていくことです。
こだわりタイプ
自分のルールや理想が強く、切り替えが苦手なタイプ
こだわりタイプのお子さんは、
自分なりのルールや理想を強く持っています。
「こうあるべき」
「こうしないと気持ちが悪い」
「自分のやり方でやりたい」
そんな思いが強く、
予定変更や曖昧な状況が苦手なことがあります。
このタイプのお子さんも、
完璧主義や理想の高さから、
知らないうちに無理をしてしまうことがあります。
まわりからは、
わがままに見えたり、
空気が読めないように見えたり、
一人が好きなだけに見えたりすることもあります。
けれど、その奥では、
自分の中のルールが崩れることに強いストレスを感じていたり、
うまく言葉にできない不安を抱えていたりします。
こだわりタイプのお子さんは、
さらにいくつかの形に分かれます。
① 主張が強いタイプ
自分の考えやルールがはっきりしていて、
人にもそれを求めやすいタイプです。
知的な力が高いお子さんも多く、
納得できないことには強く反発します。
まわりからは、
「えらそう」
「人を下に見ている」
と思われることがありますが、
本人の中では、
正しいことを言っている感覚が
強いことがあります。
このタイプには、
頭ごなしに否定するよりも、
本人の考えを一度受け止めたうえで、
別の見方を提案する関わりが必要です。
② 人との距離が近いタイプ
人が好きで、
関わりたい気持ちが強いタイプです。
けれど、
相手の表情や空気を読み取りにくく、
相手が嫌がっていても距離を
詰め続けてしまうことがあります。
まわりからは、
「空気が読めない子」
と受け止められがちです。
このタイプには、
叱ってやめさせるだけでなく、
相手との距離感や関わり方を、
具体的に教えていくことが必要です。
③ 一人の世界に没頭するタイプ
一人の時間が好きで、
自分の世界に深く入り込むタイプです。
友達と遊ぶよりも、
自分の好きなことに没頭している方が落ち着くことがあります。
まわりからは、
「友達がいなくて大丈夫?」
「協調性がないのでは?」
と心配されることもあります。
けれど、このタイプのお子さんにとって、
一人の時間はエネルギーを回復する大切な時間です。
このタイプには、
無理に集団に入れようとするよりも、
好きな世界を尊重しながら、
必要な場面で人と関わる力を
育てていくことが大切です。
④ 受け身で合わせすぎるタイプ
自分から積極的に主張することは少ないけれど、
来るものを拒まず、
相手に合わせやすいタイプです。
一見、トラブルが少なく見えるため、
困りごとが見えにくいことがあります。
けれど、実はこだわりや不安を抱えていて、
心の中では強いストレスを感じていることがあります。
悪意のある人にも、
自分の意見を言えずに従ってしまい、
トラブルに巻き込まれることもあります。
このタイプには、
「本当はどう思っている?」
を安心して言葉にできる関わりが必要です。
こだわりタイプに必要な関わり
こだわりタイプのお子さんには、
「みんなに合わせなさい」
「普通はこうでしょ」
という声かけが逆効果になることがあります。
必要なのは、
本人のルールや感じ方を理解したうえで、
少しずつ別の選択肢を増やしていくことです。
こだわりをなくすのではありません。
こだわりの奥にある不安や理想を見立てながら、
その子が自分で選び、動ける幅を広げていくことが大切です。
