ゲーム・スマホばかりで動かない… 停滞期を長引かせないための “分解”の声かけ

朝起きられない

さて今日は、

 

ゲーム・スマホばかりで動かない…

停滞期を長引かせないための

“分解”の声かけ

というお話です。

 

昨日は、

昼夜逆転やイライラ、

親子のぶつかりが増えやすい

「混乱期」

についてお伝えしました。

 

3日目の今日は、

停滞期です。

 

混乱期を抜けると、

激しく怒ることが減った。

親子の衝突も少なくなった。

家では穏やかに過ごせるようになった。

そんな様子が見られるようになります。

 

ママも、

「少し落ち着いてきたのかな」

「今は刺激しないで、

そっとしておいた方がいいよね」

と、少し安心します。

 

けれど、お子さんは、

学校には行かない。

勉強もしない。

外出もしない。

起きている時間のほとんどを、

ゲームやスマホに使っている。

 

そんな状態が

何週間、何か月と続くことがあります。

 

一見すると、

好きなことをして、

安心して過ごしているように見えます。

 

けれど停滞期のお子さんは、

本当に何も考えず、

のんびり過ごしているとは限りません。

 

ゲームやスマホに没頭することで、

学校のこと。

勉強の遅れ。

友達との差。

将来への不安。

 

考えると苦しくなる現実から、

一時的に距離を取っていることが

あります。

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画面を閉じれば、

「みんなは先に進んでいる」

「今から戻っても、もう追いつけない」

「どうせ自分にはできない」

「この先、どうなるんだろう」

そんな考えが

一気に押し寄せてくる。

 

だから、

何も考えなくて済むゲームや動画に、

また戻っていくのです。

 

つまり停滞期のゲームやスマホは、

単なる遊びではなく、

不安や自己否定から

自分を守るための逃避行動

になっていることがあります。

 

ママは、

穏やかに過ごしているなら、

今は声をかけない方がいい。

 

本人が動きたくなるまで、

待った方がいい。

そう考えるかもしれません。

 

もちろん、

急に学校や勉強の話をする。

ゲームを取り上げる。

生活リズムを無理に変える。

 

そんな強い働きかけは、

まだ負荷が大きすぎます。

 

けれど一方で、

何も求めず、

何も声をかけず、

本人が動き出すまで待ち続けると、

 

脳の省エネモードが

長引くことがあります。

 

考えない。

選ばない。

新しいことをしない。

 

失敗しそうなことは避け、

安心できることだけを繰り返す。

 

すると、

「動かない方が安全」

という脳のパターンが

強くなってしまうことがあります。

 

だから停滞期に必要なのは、

完全に休ませ続けることでも、

無理に動かすことでもありません。

 

「これだったら、

やってみてもいいかな」

と思える程度の小さな負荷を、

少しずつかけていくことです。

 

ここで知ってほしいのは、

ストレスは、

すべて悪いものではないということです。

 

強すぎるストレスや、

逃げ場のないストレスは、

子どもの脳を守りの状態にします。

 

けれど、

「ちょっと考えてみようかな」

「これくらいならできそう」

と思える程度の負荷は、

考える。

選ぶ。

試す。

やり終える。

という脳の活動を引き出します。

 

大切なのは、

ストレスをなくすことではなく、

今の子が乗り越えられる大きさに

することです。

 

ところが、

「宿題しなさい」

「少しは外に出たら?」

「ゲームばかりしていないで、

何かやりなさい」

では、負荷が大きすぎます。

 

やることが漠然としていて、

どこから始めればいいのか分からない。

 

できなかった未来まで

一気に想像してしまい、

「無理」

となってしまいます。

 

そこで使ってほしいのが、

“分解”の声かけです。

たとえば、

「夏休みの宿題をやったら?」

ではなく、

 

「まず宿題の封筒だけ、

一緒に開けてみる?」

「勉強しなさい」

ではなく、

「問題集、

どこまであるか見てみる?」

 

「散歩に行こう」

ではなく、

「玄関の外に出て、

外の空気吸ってみる?」

 

「部屋を片づけて」

ではなく、

「机の上のペットボトル、

持ってきてくれる?」

 

やることを、

小さく。

短く。

具体的に。

 

そして、

途中でやめても大丈夫な大きさに

分解します。

 

すると子どもの脳は、

「全部やらなければいけない」

ではなく、

「これだけならできるかも」

と受け取りやすくなります。

 

ここでの目的は、

宿題を終わらせることでも、

散歩を習慣にすることでもありません。

少し負荷がかかっても、

自分は動けた

という経験を

脳に積ませることです。

 

たとえば、

宿題の袋を開けただけ。

問題集を一ページ見ただけ。

玄関の外に出ただけ。

ペットボトルを一本

片づけただけ。

大人から見れば、

小さすぎる行動かもしれません。

 

けれど停滞期のお子さんにとっては、

逃避していた世界から

ほんの少し現実に戻り、

自分の脳を使った一歩です。

 

ここで、

「せっかくだから、もう少しやったら?」

「それだけ?」

と追加しないことも大切です。

 

「一つできたね」

「ここまでにしたんだね」

「手をつけられたね」

と、できたところで終わらせます。

 

すると、

「始めると、

最後までやらされる」

という警戒ではなく、

「少しだけなら、

またやっても大丈夫」

という記憶が残ります。

 

停滞期を長引かせないために必要なのは、

大きな一歩を踏ませることでは

ありません。

 

ゲームやスマホを

いきなり取り上げることでもありません。

 

安心できる世界にいながら、

ほんの少し考える。

ほんの少し選ぶ。

ほんの少し動く。

 

その小さな負荷を

乗り越える経験を増やすことです。

 

今日、お子さんに何かしてほしいことが

あったら、

そのまま伝える前に、

「これを、10分の1にするとしたら?」

と考えてみてください。

 

停滞期の合言葉は、

「動かす」ではなく、

「動ける大きさに分解する」です。

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その小さな「できた」が積み重なると、

子どもの中に少しずつ、

「これなら大丈夫だった」

「次も少しならできるかもしれない」

という感覚が育ちます。

 

それが、

次の回復段階へ進むための

大切な土台になります。

 

今日はここまでです。

 

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