子育てに疲れた夜、「できていない自分」ばかり探してしまう
夜、家のことが一段落して、ふっと一人になる時間。
「私の責任だから」
「私がちゃんとさせないと」
「だけど、疲れた…」
そんな言葉たちが、静かな部屋で何度も頭に浮かぶことはありませんか?
人に頼っても、話は聞いてもらえる。けれど、子どもは変わらない。
やっぱり私がなんとかしないといけない。
そう思いながら、子育てに疲れた心を引きずっているママは少なくありません。
もう十分に頑張っているのに、「まだ足りない」「もっと頑張らないと」と自分を追い込んでしまう。
私はこれまで200人以上の生徒さんと子育ての悩みに向き合ってきましたが、その中で何度も同じ場面を見てきました。
あの声かけでよかったのかな。
別の関わり方があったかも。
どう関わればいいのか分からない。
頭では分かっているのに、うまくできない。
思考がぐるぐる回って、気づくと「できていない自分」ばかり探してしまう夜。
でも私は、それは“ママがダメだから”ではないと思っています。
ただ、感情との付き合い方を知らないだけなんです。

子育てに疲れたママほど、「正しくいなきゃ」に縛られている
カナダでは、自分の感情をどう扱えばいいのかを学ぶ授業があります。
けれど私たち日本人は、それを学ばずに大人になってきました。
それどころか、規律・集団行動・正しさを刷り込まれてきた世代です。
迷惑をかけちゃいけない。
ちゃんとしていなきゃいけない。
正しくいなくちゃいけない。
その思い込みが強いから、子育てに疲れた時ほど、自分を責めてしまうんです。
「うまくできない私はダメだ」
「感情的になる私は母親失格だ」
そんなふうに、自分に厳しくなってしまう。
けれど本当は、感情って学べるものです。
感情を学べば、自分の気持ちも、相手の気持ちも、少しずつ扱えるようになっていきます。
カナダ人の夫は、私が子育てがうまくいかないと嘆いても、
「君も僕も一生懸命やってる。手に負えなければ専門家に頼るしかないよ」
と言います。
うまくいかないことを、“誰かが悪い”にしないんです。
頑張っている前提で、「じゃあどうする?」を考える。
この視点を持てるようになると、子育てへの感覚が少しずつ変わり始めます。
もうひとりで頑張らなくていい。
おうちでのかかわりで、正しいを押し付けず脳を育てる。
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「子育てに疲れた」が減っていく親子は、感情を否定しない
息子たちも、感情を否定せずに言葉にすることができます。
「ママ、今日は疲れてるから宿題は明日やろうと思う。先生にはちゃんと話すよ」
「ママ、怒ってごめん。パパに〇〇って言われて、すごく嫌な気持ちになった。今日は少しパパと距離を置きたい」
ただ我慢するのではなく、「自分は今どう感じているのか」を受け止め、その上で「だったらどうする?」を考えているんです。
すると見えてくるのは、自分のことも子どものことも責めない日常です。
心が軽やかになっていく感覚です。
学ぶと言っても、ガリガリ机に向かう必要はありません。
まずは知ること。
そして少しやってみること。
今、自分は何を感じているのか。
その感情は、どうして生まれているのか。
それを少し息を整えながら見つめてみるだけでも、親子関係は変わり始めます。
実際に、その視点を持ったママたちは、「子育てに疲れた」という感覚が少しずつ減り、親子関係も整い始めています。
大きく変わるというより、“整い始める”。
そんな感覚なのです。
執筆者:梅村やよい
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)




