さて、今日は、
小学校2年生女の子の
お母さんからの
ご相談に答えていきますね!
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宿題の時に
私が間違いを指摘すると
すごい勢いで怒り出します。
どうしたらいいでしょうか?
ドリルやプリントの丸つけを
お家でお願いされている
ご家庭も多いと思います。
ところが
お母さんが間違いに気づいて、
「ここ違うよ」と伝えた瞬間、
「間違ってない!」
「もうやらない!」
と怒ってしまう子も
少なくありません。
先生から丸つけを
頼まれているのに、
指摘するたびに
宿題バトルが始まる。
これではお母さんのストレスも
増えてしまいますよね。
間違いを嫌がる理由は
大きく2つあります。
ーーーーーーーーーーーーーー① 見通しを立てるのが苦手だからーーーーーーーーーーーーーー
グレーゾーンのお子さん
繊細なお子さんは
「間違えてもやり直せば大丈夫」
という未来の見立てが苦手です。
脳の司令塔である
前頭前野が未発達なため、
「やり直す」という
柔軟な発想に切り替えるのが
難しいんですね。
ーーーーーーーーーーーー② 認知のゆがみ(思考のクセ)が強いからーーーーーーーーーーー
ものごとを
自分の思考のクセで受け取ってしまい、
客観視がしにくい状態を指します。
この認知のゆがみは
10種類ほどありますが、
▶ 白黒思考
▶ ゼロー100思考
この2つが間違いの指摘に
強く反応する原因です。
「×をつけられる=全部ダメ」
「1つ違う=自分はできない」
そんな極端な解釈をしてしまい、
脳の警戒センサーである扁桃体が
一気に反応するのです。
大人から見ると
「ただのミス」でも、
子どもにとっては
存在そのものを
否定されたような衝撃に
なってしまうこともあります。
じゃあ、どうすればいいのかと言うと
ここで大切なのは、
間違いを納得させようと
しないこと。
理由を説明しても、
論理的に理解できる
前頭前野が働きにくい状態では
むしろ逆効果になることも。
まずやるべきは、
① 正解している部分を見つけて、 具体的に褒める
例)
「この<あ>の形、
すごくきれいだね!」
「この字、堂々としてて
かっこいいね!」
褒められることで、
脳の報酬系が活性化して
安心が生まれ、
警戒モードが
解除されていきます。
すると、少しずつ
お母さんの言葉を
受け取れる脳の状態
に近づいていくんですね。
② 素直に聞ける状態になってきたら、軽い提案をしてみる
いきなり「ここ直して!」はNG。
代わりに
「◯◯ちゃんならできると思うんだけど、
この1問だけ一緒にやってみない?」
「もう1回だけ、
軽くチャレンジしてみよっか?」
この前置きがポイント。
脳のブレーキを緩める効果があります。
無理にやらせるのではなく、
「できなくてもいいなら、
やってみようかな」
という気持ちを引き出していきます。
間違いへの反応が強いのは、
性格の問題ではありません。
脳の発達段階と、
思考のクセが影響しているだけ。
焦らず、
できているところを見つけて伝える
という安心の土台づくりから
進めてみてくださいね。
お子さんのペースに合わせて、
少しずつ
「間違えても大丈夫な脳」に
育っていきますよ。
今日も応援しています。
ファイト♪

