「学校に行かなくなってから
癇癪がひどくなりました」
個別セッションで
本当によくいただくご相談です。
朝は学校の話になると
イライラして怒る。
気に入らないことがあると
乱暴な言葉を使う。
うまくいかないと
「もうどうでもいい」と
投げやりになる。
ひどい時には
「もう死にたい」
と口にしてしまう。
そんなわが子を前にすると
どうしてこんなに荒れていくの?
と、不安になりますよね。
学校に行けなくなって、むしろ
イライラが増えて
癇癪までひどくなっていく。
これは
決して珍しいことではありません。
私の次男も
不登校になった時
「もう、生きる意味が
わからない」
「俺の人生は終わった」
そんなことをよく
口にしていました。
私はこの言葉に
次男の今の心の状態が
そのまま表れていると感じました。
・学校に行きたいけど、行けない。
・抜け出したいのに抜け出せない。
・どうにかしたいのに
どうしたらいいか分からない。
そんなふうに
脳の中で不安と
混乱がいっぱいになると
子どもは
落ち着いて考えたり
言葉で伝えたりする力を
使いにくくなります。
すると
悲しい
悔しい
怖い
分かってほしい
本当はそういう気持ちなのに
出てくるのは
怒り
暴言
癇癪
という形になってしまうのです。
つまり
不登校の子の癇癪は
わがままだからでも
性格が悪いからでもなく
脳が感情を処理しきれなく
なっているSOSです。

ここで、もう一つ
大事なことがあります。
脳は、よくも悪くも
繰り返した反応を
どんどん強くしていく
性質があります。
つらい
↓
苦しい
↓
爆発する
↓
その場は少し発散される
これを繰り返すと
苦しくなったら爆発する
思い通りにならないと爆発する
という脳の回路を
強めていきます。
すると
ちょっとした些細なことでも
怒りやすくなり
思い通りにいかない
↓
すぐイライラする
嫌なことがあった
↓
ずっと引きずる
うまくいかなかった
↓
もう無理、と諦める
そんな反応が
起こりやすくなっていくのです。

だから
不登校になってから増える癇癪は
その場の対応だけで
何とかしようとしても
なかなか減りません。
大事なのは
癇癪を起こしている
瞬間だけを見るのではなく
その子の脳が
追い詰められていることを
まずは、理解してあげて
ほしいのです。
そして
その子の脳が少しずつ
✔︎もう大丈夫かもしれない
✔︎ママに分かってもらえた
✔︎ここなら安心できる
と感じられる関わりを
積み重ねていくことです。
その土台になるのが
癇癪を起こしていない時
の親の関わり方です。
できていないことを
正そうとするより先に
今できていること
当たり前にやっていること
小さくても自分でやれたこと
そこに親が気づいて
言葉にして届けていく。
この積み重ねが
不安でいっぱいの脳をゆるめ
感情を言葉にする力を育て
爆発しなくても伝えられる
状態へ変えていきます。
癇癪を止めることが
ゴールではありません。
目指したいのは
不安に飲まれて爆発する子ではなく
不安があっても
考えて
選んで
動ける子です。
今日はここまで。


