学校へ行きづらいと感じ始めたキッカケは?
少子化にもかかわらず、不登校の子どもたちの人数は増える一方です。
お子さんの登校しぶりや不登校で悩んでいるママが、ご相談にたくさんいらっしゃいます。
そもそも子ども達が、なぜ学校へ行きづらくなってしまうのでしょうか?
文部科学省令和2年度の不登校児童生徒の実態調査結果によると学校へ行きづらいと感じはじめたたキッカケのアンケートがあります。
*複数回答可
グラフに作成しましたのでご覧くださいね。ちょっと字が小さいので拡大してご覧ください▼
それによると小学生では
①先生のこと:29.7%(先生が怖かった)
②身体の不調:26.5%
③自分ではキッカケがわからない
④お友だち関係:25.2%(いやがらせ、いじめ)
⑤勉強がわからない:22%
⑥お友だち関係:21.7% (いやがらせ、いじめ以外)
小学生のアンケートから上位をあげてみましたが
大別すると
✅先生、お友達、勉強
✅身体の不調が
小学生における
主なキッカケなんだ、とアンケートからよみとれます。
参考までに中学生は
①身体症状:32.6%
②勉強がわからない:27.6%
③先生のこと:27.5%
④友達関係:25.6%
⑤友達からのいじめ、いやがらせ:25.5%
中学生になると、勉強の難易度があがること高校受験のための内申などがあるために、勉強の占める割合が小学生と比べてグーンと上がってくるのがわかりますね。
小学生、中学生に共通することですがお友達に関することがいじめやいやがらせ、それ以外の友達関係の悩みをあわせると小学生では46%以上。
中学生では50%超となりこれもまた見過ごせないと感じます。
このようにお友達関係の悩みは
発達の特性や
脳のクセなどが
背景にあることが多いです。
そこで、登校しぶりや、不登校の大きな要因ともなるお友達の関係について紐解いていきますね。
お友達と遊ぶときに必要な力とは?
お友だちと遊ぶには遊びのイメージやルールを言葉にして伝えること。
お友だちの話を聴くこと、お友だちと意見があわない時には調整する力など、大人と関わるよりも
高度なコミュニケーションが必要なのです。
子どもは自然とお友だちと遊ぶようになるという概念を私達、おとなは思っていることが多いですが、発達の特性からお友だちとうまく関われない子達がいます。
発達グレーッ子のなかで
✅コミュニケーションが苦手
✅こだわりが強い
✅想像するのが苦手
✅空気が読めない
といった特徴をもっている自閉スペクトラム症(ASD)傾向の子たちです。
ASD傾向の子がお友達と関わるのが苦手な理由とは?
私の息子達は長男がASD次男がASD傾向があり、友達の輪にはいれなかったり仲良しの子ができづらいことがありました。
診断名だけで「この子はひとりでいるのが好きだから」と言われる専門家もいらっしゃいましたが
そんなことはないんです。発達グレーッ子の場合はお友だちと関わりたいけれど
例えば
・お友だちの会話に興味がもてない
・お友だちとの距離感のとりかたがわからなくてトラブルになってしまう。
・自分の興味のあることばかりを話してしまいお友だちから浮いてしまう・・・
・自分からお友だちに話しかけるのが苦手・・・
といったことが重なりお友だちと関わることへの自信をなくしてしまいクラスで疎外感を感じて
学校へ行きたくなくなってしまうということが起きてしまうのです。
お友だちと関われるようになって欲しいというお母さんの想いからお子さんが望んでいないのに、
お友だちの中に無理矢理入れるといった荒療治をしたり
「お友だちと遊びなさい!」と強要することは絶対にやって欲しくないですし
お友だちとの関わりに余計に自信をなくさせてしまうことがほとんどです。
人間関係を構築していくにも順番があるんです!
コミュニケーション力の土台はおうちで創られる!
同年代のお友達とのコミュニケーションは、実は高いレベルが求められるのです。
まずは、お母さんとの1対1のコミュニケーションで、自分の気持ちが伝わった!相手の気持ちがわかったよ!そういう小さな成功体験を何度も何度も繰り返してあげてください。
脳はうまくいかないことを何度やっても発達はしていかないのです。
お友達のコミュニケーションが苦手だからこそ、おうちでのコミュニケーションの成功体験により、自信がついていくのです。