「先生が怖くて学校に行けない」という理由は珍しくはありません!
私は
レクチャーや個別相談で
先生が原因で
学校へ行きたくないという
お声をたくさんお伺いしました。
興味深い調査があります。
文部科学省が行なった
令和2年度不登校児童・生徒の
実態調査で
「最初に学校に行きづらいと
感じ始めたきっかけ」
(複数回答)として
先生のこと:小学生30%
身体の不調:小学生27%
生活リズムの乱れ:小学生26%
友達のこと:小学生25%と
そのきっかけは
多岐にわたるのですが
先生が原因と
なっていることが多いのが
調査からもわかります。
小学校で勤務していた時に
実際にあったことを
ご紹介しますね。
5月の避難訓練で
小学校1年生の担任の先生が
非難して全校児童が集合した時に
砂いじりをする1年生に対して
「おまえら!
なにやっている!
これは訓練なんだぞ!」と
叱る?怒る?
先生がいらっしゃり
思わず
他の多くの先生が振り返る
という事がありました。
ちなみに、女性の先生です・・・
もちろん
万が一のための避難訓練なので
先生の話を聞かなければ
いけないのは当然なのですが
まだまだ入学して
1ヶ月ちょっとの児童が
訓練の大切さを
わかっていない子も
いるでしょうし
大声を張り上げたところで
怖さは伝わっても
何がいけないのかを
理解しているとは
思えなかったんですね。
不安を感じやすい脳の特性をもっています!
特に
不安が強い
聴覚が過敏な
自閉症スペクトラム
(ASD)タイプの子
繊細な気質をもつ
HSCのお子さんは
先生の怒った表情や
怒った声が
みんなが感じるよりも
何倍も怖く感じたり
あるいは
お友だちが怒られているのを
見ているだけで
自分が怒られたかのように
感じてしまう子もいるのです。
もし、お子さんが
先生についての恐怖心を
話してくれたなら
まずは
いつもよりも
お子さんが
安心して過ごせるように
お母さんが
叱ること、怒ることを
極力控えるように
してくださいね。
それでも、お子さんの
登校しぶりが長引いている場合には
先生に事実を伝えた方が
よいでしょう。
学校の先生との連携のとり方のポイント
先生に相談することを
躊躇されるお母さまも
多いかと思いますが
伝え方にはちょっとした
コツがあります。
いきなり
要望を伝えると
モンスターペアレンツと
誤解されてしまうかもしれません。
最初に
先生に日頃の感謝を伝えます。
もし、感謝するところが
なかったとしても(苦笑)
「いつもありがとうございます」
くらいは言えるといいですね。
最初に
先生への感謝や
褒め言葉を伝えることで
先生の保護者への
警戒心が下がってきますので
お母様のいうことを素直に
聴いてくれやすくなります。
そのあと
本題にはいり
お子さんの特性を伝えます。
不安が強いこと。
声の大きさ、語調に
敏感であること等々。
そのため
先生がちょっと叱った口調でも
怖く感じてしまうようなのです・・・
ということを伝えます。
最後に
学校と家庭とで連携をして
〇〇を成長させていきたいと
想っています。
というような流れで伝えると
よほどの先生でない限りは
気をつけてくれると思います。
学校任せにしているのではない
ということも
伝えられるといいですね。
まとめると
褒める・感謝
↓
本題
↓
お礼
のような構成にしていきます。
それでも
昭和時代の「気合い」だけの
先生で話しが通じない場合は
スクールカウンセラーに相談して
スクールカウンセラーから
担任の先生に話して
もらうという方法もあります。
お子さんが抱えている困りごとを
軽く扱わずに
しっかりと向き合って
不安を取り除いて
あげられるといいですね。
このようなことがあっても
子どものストレス耐性を
高めていきましょう!
今日はここまで。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。