さて
今日は子どもたちの発する言葉に
振り回されないように

 

子どもたちのネガティブな感情を
落ち着かせる方法を
考えていきますね。

 


思春期の子ども達は

自分に嫌なことがあると

「ウザイ」

といった一言で
で表現することも多いですし

 


まだ言葉の発達が未熟な子たちは

「バカ」

「嫌だ」

 


と、いったいわゆる

暴言を吐いて
大人をイライラさせて
くれたりしますね。

特に
学校がしんどくなると
ストレスから
暴言や癇癪が増えてくる子が
とても多いのです。

 

 

この暴言を治めたいために

「そんな言葉を使わないの」

 

と注意したり
叱ったりしたところで
治ることは少ないでしょう。

 

 

このような暴言を吐いたりするのには
心の根っこに

 

不安や
心配
怒り
と言った感情を
抱えていることが多いのです。

 

子どもたちの心の中に
モヤモヤしている感情に

 

 

名前があることを
教えてあげて欲しいのです。

 

「辛かったね」

「悲しかったね」

「切ないんだね」

 

などお子さんの感情にピッタリな
感情を代弁してあげることを

心理学で言うと

感情のラベリング

 

と言います。

代弁することで
子どもは
感情と言葉をリンクさせて
学んでいくのです。

 

なぜ感情と言葉をリンクさせることが
必要なのかというと

 

 

自分をのネガティブな感情を
落ち着かせることができる
からです。

 
 
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この感情のラベリングでは
いろいろな調査がされていて
一つ、ご紹介していきますね。
 
 
 
★★ 実験 ★★
大きな蜘蛛がいたとします。
 
 
グループ①の人たちには
 
楽観的思考
のアプローチをします。
 
 
この蜘蛛は害はないです
と説明するのです。
 
 
 
グループ②
経験回避と言って
蜘蛛から気を紛らわします。
「今日のおやつは
チョコレートですよ!」
 
 
 
 
グループ③
感情のラベリング
今の不安の感情をそのまま
表現させます。
 
 
 

この結果
最初の2つ、
楽観的思考や
経験の回避を使って

 

クモに対する恐怖心から
打ち勝つように人々を訓練すると

 

 

かえって前よりも
悪い状態になってしまいました。

 

一方、感情を認めて
言葉にするようにした人たちは
大きな効果があったのです。

 

グループ3の人は
クモに対して恐怖が18.1%低下。

 

またクモを見せられたときの
身体的反応も27.5%も低下
したのです。

いいね.jpg

 

まとめると
怖さから気をそらしたり

無理やりポジティブな状態に
変えようとするのではなく

 

怖さという
ネガティブな感情
を認めて
言葉で表現したほうが

結果的に怖さが減っていく
ということなんです。

 
 
このような調査から
感情のラベリングの効果
わかりますよね。
 
 
最初はお子さんにぴったりの感情を
見つけるのって
ちょっと難しいかもしれません。
 
 
これも数稽古です。

 
イライラのコントロールが
難しいお子さんにこそ
ぜひ、感情のラベリングを
やってあげてくださいね。
 
 
今日はここまで。
 
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
 
 
 
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