学校から帰ってすぐに宿題をすれば、あとは心置きなく遊ぶことができるのに、なんでさっさとやらないの？とお悩みのお母さんは多いのではないでしょうか？そんな小学生の宿題問題にどう対応すればよいか、声かけの秘訣をお伝えします。
１．「なかなか宿題をやらない…」小学生の宿題問題
・子どもが学校から帰ってきても、いつまでたっても宿題をやらない。
・「やりなさい」と声をかけてもやろうとしない。
・それどころか癇癪を起こしてしまう！
そんな小学生の宿題問題に困っているママはいませんか？
やらなければいけない宿題を後回しにして、ダラダラしていたり、漫画を読んでいたりすると、「早く宿題やりなさい！」って言いたくなってしまいますよね。
何度も声をかけても動かないからイライラして、「いい加減に早くやりなさい！」と一喝すると、「もう嫌だ！やりたくない！勉強嫌い！」などと子どもも怒り始めて親子バトルになる…。
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２．帰宅後すぐに宿題をやらない娘にイライラ！
実はこれ、過去の私です…。
学校が苦手で発達凸凹のある次女は、とにかく宿題を始めるまで時間がかかるのが悩みでした。
帰宅後、ダラダラしていたり、漫画を読み始めたりしてなかなか宿題を始めようとしませんでした。
「宿題は帰ってきたらすぐにやるべき！」と考えていた私は、帰ってくるなり漫画を読み始めてしまう娘に、「やることもやらずに、だらしない！」とその状況にイライラしていました。
そして、「学校から帰ってきたらすぐに宿題をする習慣をつけたい！」という母親都合の思惑がありました。
だからいつまでたっても、何回言っても宿題を始めない娘についつい「何回言ったらわかるの！」とキツく言ってしまっていました。
私が怒ると、それが引き金となって「宿題なんてやらない！勉強なんて嫌い！」といって娘が癇癪を起こし、私がそれに応戦してしまい、どうしようもなくなる…という悪循環を繰り返していました。
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３．学校でヘトヘトになってしまう子どもたち
小学校１年生の頃から登校しぶりがあり、発達に凸凹のある我が家の次女にとって、学校はとても苦手な場所だと言えます。
そんな苦手な学校に行き、1日中過ごすということは、他の子ども達と比べて相当なエネルギーを消耗することです。
そのため、ヘトヘトになって家に帰ってくるので、すぐに宿題を始めるエネルギーが残っていなかったのです。
このように、発達障害があったり、グレーゾーンの子どもたちは、集団の中でたくさんの苦手をかかえていることが多く、学校生活においてストレスを受けやすく、非常に疲れやすいのです。
加えて聴覚や嗅覚等に感覚過敏などもあると、集団生活ではストレスを受ける機会がさらに多くなります。
そのように疲れ切った状態で帰ってきた子どもに対して、「早く宿題をやりなさい」と言ったところで、やりたくもない宿題に手が出ないのは当然ですよね。
そこに口うるさく「早く、早く」と言われたら、感情コントロールの苦手なお子さんであれば、「もう嫌だ！やらない！！」と癇癪を起こし始めてしまうのです。
もし、ママが逆の立場だったらどうでしょう？
仕事でドッと疲れて帰ってきたところに、やりたくないことを「早くやれ」と急かされたら？
ママだって「ちょっと休ませてよ！」って言いたくなりますよね？
子どもたちもママが思っている以上に、学校で疲れて帰ってきているということを理解してあげましょう！
でも、宿題はしてほしい…、どうしたらいいのでしょうか？
４．宿題、いつやる？自分で決めてみよう！
まず私がしたことは、子どもが学校から帰ってきてすぐに宿題を始めなかったとしても「宿題やりなさい」と言わないようにしたことです。
その代わりに、宿題するタイミングを自分で決めさせることにしました。
「先におやつ食べる？それとも宿題する？」
このように、選択肢を示してあげて、子どもに選んでもらうようにしました。
「先におやつ」となれば、「じゃあ、おやつ食べたら宿題しようか？」などと誘ってみます。
おやつが終わってもやる様子がなさそうなときには、「何時から宿題する？」ときいてみます。
すると、「〇時になったらする」と本人がいつ宿題をやるかを決めることができます。
宣言した時間になっても動かないときは、「⚪︎時になったよ」と近くまで行って声をかけます。
もちろん、毎回うまく行くわけではありません。
夜寝る前まで放置して夜遅くに宿題をやっていた日もありました。
それでも、娘も「宿題はしなければいけない」とは思っているので、自分でやると言った手前、やるようになりました。
「自分で決めてやる、そして私は口うるさく言わない」ということを続けていると、学校から帰宅後、おやつを食べて好きな漫画を読んだりして少し満足すると
重い腰をあげて宿題をし始めたり、時間になると宿題をはじめたりすることが増えてきました。
子どもが自分のタイミングで宿題を始めるようになってから、我が家では、宿題をやるやらないのバトルがなくなり、子どもが癇癪を起こすことも減りました。
そうすると、宿題にとりかかるまでの時間が少しずつ短くなっていきました。
高学年になった今では、私が何も言わなくても家に帰ってきてすぐに宿題を片づけるのが日課になっています。
早く嫌な宿題は片づけて、おやつを食べながらYoutubeを見る！この時間が娘にとっての毎日のお楽しみ時間になっています！
もし、お子さんが宿題をしないとお悩みのママは、ぜひ試してみてくださいね。
執筆者： 中川まさみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
