宿題したくない子どもが、「やってみよう」と思えるきっかけの作り方

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「宿題したくない」子どもについイライラ…そんな毎日に疲れていませんか?我が家は小さな工夫で状況が変わり始めました。親も子どももラクになる、スモールステップのコツを紹介します。
 
 

1.「宿題したくない」子どもに毎日イライラしていませんか?

 
 
「宿題しなさーい!」
言いたくないのに毎日ガミガミ怒ってしまっているお母さんはいませんか?
 
 
「あとでやる」が何度も続くとだんだんイライラしてきますよね。
 
 
「しないならそのまま学校へ行きなさい!」って言ってみても、結局それもできなくて、寝る前になって泣いたり怒ったりしながら宿題を始める
 
 
「これ、あと何年続くんだろう」って不安になってしまいますよね。
 
 
やる気がでない
 
 
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2.宿題を「やり始める」までのハードルが高い

 
 
私の小学校2年生の息子は、宿題をやり始めるまでに時間がかかるタイプでした。
 
 
やり始めればなんとか終わらせることができるのですが、そこまでのハードルが高いんです。
 
 
児童クラブへ行った日は、そこで宿題を終わらせて帰ってくるのですが、家へまっすぐ帰ってきた日は、まずはおやつ。それからゲーム。
 
 
その後もなかなか宿題にはたどり着きません。
 
 
私は、「学校で頑張ってきたんだから、帰ってすぐ宿題はかわいそうかな」と思い、いつも「ゲームが終わったら宿題しよっか」と声をかけていました。
 
 
でも、ゲームが終わると「ちょっとテレビが見たいな」と言い出します。
 
 
「じゃあテレビ〇分見たらね」と声をかけますが、見終わると今度は「先に夜ごはんを食べてからがいい」と言います。
 
 
夜ごはんを食べ終わると「本を読みたい」。
 
 
そうやって、いつまでも宿題を始めない日が続いていました。
 
 
最終的には、「もう一生終わらない~」と半泣き状態で、私がいろいろと声をかけても効果がなく、親子でぐったりしてしまう日もありました。
 
 
 
 

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3.繊細さと完璧主義が宿題を遠ざけていた

 
 
繊細な息子は学校へ行くだけでたくさんのエネルギーを使います。
 
 
参観日の様子を見ていても、学校生活の話を聞いていても、「毎日、本当に頑張っているんだな」と伝わってきます
 
 
だから家に帰るころには、もうエネルギー切れ
機嫌が悪いことも多かったです。
 
 
それに、脳は「何かを始める」ときに一番エネルギーを使います
 
 
車が動き始めるときに大きな力が必要なのと同じで、学校でエネルギーを使い果たした息子には、嫌な宿題をやり始める余力が残っていなかったのだと思います。
 
 
さらに息子には少し『完璧主義』なところがあります。
 
 
そんな中、学年が上がって担任の先生が変わり、宿題のチェックが今までより厳しくなりました。
 
 
実際、提出した漢字ドリルやノートが何度かやり直しになることもありました。
 
 
「これじゃやり直しになっちゃう」と何度も何度も書き直すことがありました。
 
 
本当は「やらなきゃいけない」ってわかっているけど、疲れているし、うまくできないとまたやり直しになる…
 
 
その不安が「やる気」をますます小さくしていたのかもしれません。
 
 
理由
 
 

4.「宿題しなさい」をやめて、始めたスモールステップ

 
 
そんな息子の様子を見ていて、「いきなり全部やろう」はこの子には負担が大きいのかも…と思うようになりました。
 
 
そこで私は、発達科学コミュニケーションで学んだスモールステップを試してみることにしました。
 
 
「宿題をする」という言葉の中には、
 
・ランドセルからファイルやドリル、筆記用具を出す
・連絡帳で今日しなければいけないことの確認
・プリントやドリルを開く
 
という小さなステップがいくつも隠れています。
 
 
まず、息子が「ゲームをしたい」と言ったタイミングで「いいよ。じゃあ机の上に宿題グッズを出してからにしよう。」と声をかけます。
 
 
これだけだったらすんなり行動に移すことができます。
 
 
その間に、私がこっそり今日の宿題の内容をチェックしておきます。
 
 
次に、ゲームが終わったタイミングで、「宿題しよう」ではなく、「漢字ドリルと算数プリントどっちからする?」など、具体的に聞き息子に選ばせます。
 
 
「やだ~、テレビが見たい~」と言う時もあるので、そんな時は「じゃあ〇分見たら漢字ドリルしない?」と少し時間を置いて待ちます。
 
 
宿題をやる気になっている時は、「じゃあまずは1問解いてみよう」や、「1文字書いてみよう」宿題をさらに細かく分けて、できたらすぐにほめます
 
 
全部終わっていなくても、今できた部分に注目して声をかけます
 
 
特に苦手だった漢字練習は、うまく書けていない字には注目せず「この字上手にかけたね」と、うまく書けた字をほめていたら、「これ、やり直してみようかな」と自分から書き直すようになりました。
 
 
スモールステップ
 
 

5.小さな工夫で気持ちがラクに

 
 
宿題をやり始めるまでに何時間もかかっていた息子が、まずゲームをする前に「宿題を机の上に出す」ことから始めることで、少しずつスムーズに動けるようになってきました。
 
 
もちろん、やる気が出なかったり、ダラダラしてしまったり、うまくいかない日もあります。
 
 
でも、毎日ガミガミ怒っていた頃と比べたら、親の私もずっと気持ちがラクになりました。
 
 
小さな工夫が、子どもにも親にも効くんだなと実感しています。
 
 
スモールステップ、よかったら試してみてくださいね。
 
 
宿題
 
 
 
 
 
執筆者: しばた みわ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
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