不登校の小学生は「お手伝い」で脳を伸ばそう― ゲーム三昧が気になるママへ ―

不登校の小学生は「お手伝い」で脳を伸ばそう― ゲーム三昧が気になるママへ ―
ゲームや動画ばかりで大丈夫?と悩むママへ。不登校中にお手伝いをすることが、脳の土台を育てることにつながっていきます。不安が強い子にも取り入れやすい関わりとして、自信と行動力が育ち、結果としてゲーム時間も自然に減っていった我が家の体験と、無理なく始めるコツを紹介します。
 
 

1.不登校中はゲームばかりで本当に大丈夫?

 
 
不登校中は家で過ごす時間がたくさんあるけれど、このままゲームや動画ばかりでいいのかなと不安になることはありませんか?
 
 
習い事もフリースクールも難しい。
 
 
外にも出られない。
 
 
何かした方がいい気はするけれど、何を選べばいいのかわからない。
 
 
そんな時におすすめなのが、お子さんと一緒に行うお手伝いです。
 
 
「え?お手伝いなんて、ママの仕事が増えるだけでは?」
 
そう感じる方も多いかもしれません。
 
 
でも実は、お手伝いは子どもの行動力を引き出す「成功体験」を作りやすい関わりです。
 
 
特に、不安が強くて新しいことに一歩踏み出しにくいお子さんにとっては、プレッシャーを感じにくい声かけで「できた」を増やせる関わり方の一つになります。
 
 
手伝いをする男の子
 
 

2.三度の飯よりゲームが好きだった息子

 
 
我が家の息子も、ゲームが大好きな小学生でした。
 
 
不登校中は、一日中ゲームになりがち。
 
 
ゲームを全否定はしないけれども、成長期の大事な時期。
 
 
ゲーム以外のことも経験して欲しい。
 
そんな思いが、いつも心の中にありました。
 
 
けれど、ただ「これやってみない?」と声をかけても動かない
 
 
どうしたら、息子が「やらされ感」がなく動けるのか悩んでいました。
 
 
考える女性
 
 

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3.日常のお手伝いが「脳を育てる運動」になる理由

 
 
そんな時に学んだのが、お手伝いで脳の土台を育てるという視点です。
 
 
お手伝いでは、手や指先をよく使います。
 
 
スポーツなど体を大きく動かすことだけが運動ではなく、こうした手先の細かな動きも「運動」に含まれます
 
 
発達に関する研究でも、体を動かす経験が脳のさまざまな働きと関係していると言われています。
 
 
特に運動系に関わるエリアは、脳の発達の土台となる部分で、ここを育てることで他の脳エリアも伸びやすくなるとも言われています。
 
 
お手伝いは、自立や生活スキルの向上だけでなく、心の安定や脳の土台を育てることができる、立派な「運動」の1つだと分かりました。
 
 
また感謝されたり役に立ったりする経験は自信につながります
 
 
考えながら行動することで、思考力も育ちます
 
 
外出や運動が減りがちな不登校中だからこそ、お手伝いは日常の中でできる脳を伸ばす良い機会になると感じました。
 
 
ポイントの積み木と人差し指で指してる手
 
 

4.不安の強い子をお手伝いに誘う時のポイント

 
 

①好きなこと・得意そうなことから選ぶ

 
息子は料理に興味があり、よくキッチンに来ていました。
 
 
そこで「お米を研ぐ」ことを提案しました。
 
 
もし思い浮かばなかったり、お子さんが興味を示さない場合は、「何だったらできそう?」と聞いてみるのもおすすめです。
 
 

②やることを細かく分けて、簡単なところから始める

 
お米を炊く作業も、実は工程がいくつもあります。
 
 
1.内釜を洗う
2.お米を量る
3.水を入れる
4.お米を研ぐ
5.水加減する
 
 
最初から全部お願いするのは負荷が高いので、3と4だけをお願いし、研ぐのは1回からでOKにしました。
 
 
一度に全部やらせないのがコツです。
 
 

③表情や声のトーンを意識する

 
話しかける時は、
 
笑顔で、ゆっくり間を取り、優しく
穏やかに話す
 
ことを意識します。
 
 
特に不安の強いお子さんは、表情や声色、雰囲気を瞬時に察知します。
 
 

④出来ていることに注目し、感謝する

 
・「水をこぼさないで入れられたね」
・「手伝ってくれて、嬉しいな」
・「ありがとう、助かるよ」
 
 
うまくできないことがあっても、そこはスルー
 
できていることを見つけて伝えてあげてくださいね。
 
 
女性が人差し指を立ててポイントと表現している様子
 
 

5.小さなできた!の積み重ねで行動力が上がった

 
 
すると、「1回でいいよ」と言っていたお米研ぎを「もっとやる」と自分から続けてくれるようになりました
 
 
少しずつできることが増え、今では「お米炊いておくよ」と頼もしい存在に。
 
 
他のお手伝いの種類も増えていきました。
 
 
お手伝いを頼むことで、ママがお子さんをほめられる機会も増えます。
 
 
お手伝いをきっかけに行動力が上がり、結果としてゲームの時間も減っていきました
 
 
もちろん、毎回うまくいったわけではありません。
 
 
やりたくない日や、途中でやめた日もありました。
 
 
それでも、小さな「できた」を重ねたことが、息子の行動力につながっていったのだと思います。
 
 
最初はママも大変かもしれません。
 
 
 
でも続けていくうちに、お子さんは心強い相棒になってくれるかもしれません。
 
 
まずはできそうな一歩から。
 
 
お子さんに提案してみてくださいね。
 
 
ハグする親子
 
 

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執筆者:たかなし りら
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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