不登校で自信をなくした子どもが、できなくなったことに挑戦できた理由

笑顔でしゃがむ男の子
不登校になると、当たり前にできていたことができなくなることがあります。その背景には「自信をもてなくなっていること」が関係していることがあります。大切なのは、無理に頑張らせることではありませんでした。私が気づいた大切な関わりをお伝えします。
 
 

1.今までできていたことができなくなる焦り

 
 
不登校になると、今までできていたことができなくなることがあるかもしれません。
 
 
散髪、買い物、外泊など、今まで当たり前のようにできていたことができなくなってしまうと、不安になってしまいますよね。
 
 
そんなとき、「早くまたできるようになってほしい」と焦って無理強いすると、逆効果になってしまうことがあります。
 
 
例え今までできていたことだとしても、再び挑戦するには、子どもの中に「できるかもしれない」という気持ちが必要になります。
 
 
この記事では、私の息子が、不登校になってできなくなったことに再び挑戦できるようになった関わりをお伝えします。
 
 
座って泣いている男の子
 
 

2.長距離移動と外泊ができなくなった息子

 
 
私の息子は不登校になってから、乗り物での長距離移動と外泊ができなくなってしまいました。
 
 
不登校初期の頃は体調もすぐれなかったため、私も「仕方ない」と諦めていました。
 
 
けれど半年以上経って、少しずつ元気を取り戻しているように見えても、長距離移動と外泊はできないままでした。
 
 
今まで年に何度も行っていた祖父母の家にさえ、泊まりに行くことができなくなってしまいました。
 
 
「久しぶりに泊まりに行ってみない?」 といくら誘っても、
 
「具合が悪くなるのが怖い」
「無理だと思う」
 
という答えが返って来るばかり。
 
 
私もどうしたらいいのかわからないまま時間だけが過ぎて行きました。
 
 
悩む母
 
 

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3.当たり前にできていたことができなくなった理由

 
 
そんな中、どうしても祖父母の家に行かなくてはいけない急用ができてしまいました。
 
 
そのことを伝えると、息子はパニックになり泣き出してしまいました。
 
 
行かなくてはいけない状況は理解している。
 
 
けれど、できなくなってしまった長距離移動と外泊をするのが怖い。
 
 
そんな2つの気持ちの間で揺れているようでした。
 
 
そこで私は、どうしてできないと思うのか理由を尋ねてみました。
 
 
すると息子は泣きながら言いました。
 
 
「ぼくは学校にすら行けない。だから、長距離移動と外泊もできるはずがない」
 
 
このとき、私は気づきました。
 
 
息子はずっと学校に行けない自分を「ダメな自分」だと思っていたということを。
 
 
当たり前に行けていた学校にも行けない自分は、遠くに遊びに行ったり、泊まりに行ったりできるはずがない。
 
 
子どもによって理由はさまざまだと思いますが、息子の場合は不登校になってから、「自分はできる」という気持ちを持てずに過ごしていたことに初めて気がつきました。
 
 
自信の文字を持つ手
 
 

4.自分の成長に気づいた息子

 
 
息子は学校には行けていませんでした。
 
 
一方で、家では以前できなかったことが少しずつできるようになっていました。
 
 
けれど、息子自身は自分の成長を実感できていませんでした。
 
 
私はその一つ一つを思い出しながら、
 
「自分の気持ちを話せるようになったよね」
「自分から勉強を始められるようになったよね」
「一人で買い物ができるようになったね」
 
と伝えていきました。
 
 
しばらく聞いているうちに、息子は自分の成長を実感することができたようでした。
 
 
次に私は、学校だけが成長の場ではないことや、家で心を休ませることが必要な時期もあることを伝えた上で、
 

「学校に行けない自分をダメだと思わなくても大丈夫」

 
そう息子に伝えました。
 
 
すると、息子は「わかった」と答え、自分の意思で祖父母の家に「行ってみる」と言ったのです。
 
 
ハートの積み木と人
 
 

5.挑戦できたことが息子の自信に

 
 
9カ月間できなかった長距離移動と外泊に、息子は自分で決めて挑戦することができました。
 
 
途中で少しだけ不安になったときがありました。
 
 
それでも息子は、私に自分の気持ちを話すことで落ち着くことができました。
 
 
「自分の状態を把握し、人に相談し、乗り越える」
 
ということができるようになったのは大きな成長でした。
 
 
私が息子のこの挑戦を成功させるために、気を付けたことは一つだけです。
 
 
「もう少しがんばれない?」
「せっかくここまで来たんだから…」
 
というような「もっと頑張らせようとする」ことを一切しなかったということでした。
 
 
息子にとっては大きな挑戦だということを受けとめ、息子の気持ちを尊重し、翌日は無理強いせずにすぐに帰宅することにしました。
 
 
息子は怖かった「長距離移動と外泊」を成功体験で終わらせることができました。
 
 
「もう大丈夫になったよ。また行きたいな」
 
そう言って、その後何度も、祖父母の家に泊りに行くことができました。
 
 
もし不登校になって当たり前にできていたことができなくなってしまった子どもに不安を感じているママがいたら伝えたいです。
 
 
もしかすると、不登校になったことが子どもの自信を奪い、「できない自分」を強く感じているのかもしれません。
 
 
日ごろから小さな「できた」や成長を見つけて伝えていくことが、子どもの中に「自分にもできるかもしれない」という感覚を育て、再び挑戦する力につながっていくのだと思います。
 
 
笑顔でしゃがむ男の子
 
 

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執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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