小学校の担任発表でショックを受けているママはいませんか?1年間、子どもの成長を見守ってくれる担任の先生がどんな人なのか。子どもにとっても、ママにとっても「担任」という存在は大きいものです。「今年はアタリ!」「今年はハズレ…。」担任発表に一喜一憂してしまうママの気持ちもわかりますが、担任が決まってしまった以上、これからは新しい先生と良い関係をどう築いていくかを考えていきましょう。
1.小学校の担任発表で一喜一憂しているママはいませんか?
いよいよ小学校の新学期がスタートしました。
子どもも新学期はたくさんの不安を抱えていますが、お子さん以上に新学期に対して不安でいっぱいになっているママはいませんか?
新学期は色々な不安がつきものですが、その中でも担任の先生が変わることは子どもにとってもママにとっても大きな不安材料の1つとなっているのではないでしょうか?
多くの小学校は、始業式のクラス替えと同時に担任発表があります。
子どもが「この先生がいい!」と言っていた先生が担任になったり
きょうだいが以前お世話になって知っている先生が担任になったりすると、ママも1年間の見通しがたつので、安心することができますよね。
しかし…
名前も知らない、顔をみたことがない新人や移動してきた先生が担任になったり
子どもが「この先生は嫌だ!」と言っていたり、周りのママたちからの悪い評判を聞いていた先生が担任になった時は、これから1年間が不安で不安でたまらなくなることもあるでしょう。
大切な子どもの1年間を任せるわけですから、ママが担任の先生に対して、「どんな先生なんだろう」と不安に思う気持ちがあって当然だと思います。
特にすでに登校拒否があったり、発達に特性のあるお子さんの場合は、担任の先生の理解がない場合、学校が嫌いになってしまったり、最悪の場合、学校に行けなくなってしまうことも想定されるので、尚更心配になることでしょう。
不安や心配になる気持ちはあって当然ですが、担任はもう決まってしまいました。
「担任を変えてください!」と言っても、どうにもならないのです。
もし、今、担任の先生に不安や心配を持っているのであれば、その不安や心配事を一つ一つ解決し、安心に変えていきましょう。
ママの学校への関わり方を変えるだけで、今不安になっている気持ちはすっとなくなり、先生への安心感に変わることがあるかもしれませんよ。
2.小学校の担任の先生にハズレをつけない私のポリシー
私には小学校に通っている子どもが2人います。
子どもたちそれぞれに個性があり、それぞれに問題もありましたが、これまで担任となった先生たちとは、良好な関係が築けていました。
お世話になった先生方の中には
・周りの評判がよくなく、教育委員会に直訴された先生
・厳しくて、子どもたちから嫌われていた先生
・優しすぎて学級崩壊になってしまった先生
など様々な先生がいました。
これらの先生方を「はずれ」だと言うママも多くいましたが、私は意図的に「はずれ」だと思わないようにしていました。
「はずれ」だと思うことは、子どもにとって絶対によくないと思ったからです。
ですから、どんな先生でも、必ずその人を知ることから始め、直接お会いしたり、連絡帳のやりとりなどでコミュニケーションを深めることを大切にしてきました。
「はずれ」評判の先生も、積極的にコミュニケーションを深めていくことで、私も子どもたちも先生のいいところをたくさん知ることができました。
3.ママがつける「はずれ」が子どもに悪影響を及ぼす理由
親が担任のことを「はずれ」だと思ってしまうと、子どもの成長に悪影響を及ぼします。
親の感情は子どもに伝染します。絶対的な信頼のあるママが担任の先生に対して「ハズレ」だと思っていることに気づいてしまったら、子どもはどうなってしまうかわかりますか?
子どもはママが信頼していない人のことを信頼はできません。ですので、担任の先生との関係を良好に築いていけなくなってしまいます。
担任の先生が正しいことを言っても、「ハズレ」というネガティブなフィルターがかかってしまっているため、先生の行動全てにネガティブな記憶を残してしまいます。
私たち親が見ている担任の先生の姿はごく一部。
子どもたちの方が本来の担任の先生の姿を日常の学校生活で見ています。
例えば、厳しいと評判の先生でも、子どもとの対話の端々に深い愛情を含んでいる場合もあります。
担任の先生の日々の様子は子どもたちしか知りません。
せっかく、子どもたちにしか気づかない先生のいいところがあったとしても「ハズレ」というネガティブフィルターを子どもがかけてしまっていたら、気づくことができなくなってまいます。
4.新しい担任の先生と良い関係を築いていくために…
新しい先生の悪い評判を聞いたり、実際に嫌だなと思う先生が担任になったことで、ママが不安になることがあって当然です。
もし新しい担任の先生に対しての、不安が大きいのであれば「ハズレ」をつけてしまう前に、ぜひ先生を知ろうとすることから始めてほしいと思います。
ここで、新学期に新しい担任の先生と良い関係を築いていくため、ママにぜひやっていただきたい3つのことをご紹介します。
どんな人でも、その人のことを知らないことには信頼はできませんよね。
まず新学期、初めの一歩をママから歩み寄るために、参考にしていただけると幸いです。
◆① サポートシートを作る
ほとんどの学校で学年が変わると担任の先生が変わります。
先生が変わる度に、一から子どもの特性についてお話しするのは、ママにとっても先生にとっても大変だと思います。
ですので、年度が変わる時には同じ書式でサポートシートを作って、先生にお渡しすることをおすすめします。
サポートシートには
・お子さんの得意なこと、好きなこと
・お子さんの苦手なこと、嫌いなこと
・お子さんのこだわり、習慣
などお子さんの特徴とその関わり方まで記載します。
加えて前年度成長を感じたことも追記しておくとよいでしょう。
学校でも前年度担任から引き継ぎを行っていますが、家庭での様子はママから聞くのが1番!
ママから詳しい子どもの様子をサポートシートで教えてもらうことで、先生も学校で子どもの特性に合った配慮をしやすくなると思います。
◆② 先生と直接会う ※早めが大事!
新学期が始まって、先生もお忙しいとは思いますが、初めが肝心です。
学校に相談して、ぜひ早めに先生と一度お会いして直接お話する機会を作ってもらいましょう。
直接会ってお話ができない場合は、電話でもOK。
「1年間、お世話になります」の気持ちを込めて、先生とお話をすることで、少しは新しい先生のことを知ることができるはずです。
怖そうに見えた先生でも、案外話したら気さくな人だったってことも。
先生とお会いできる機会はあまりありませんし、時間も限られているでしょうから、面談では準備しておいたサポートシートを利用して、子どものことについて簡潔にわかりやすく伝えることができたらいいですね。
◆③先生とのコミュニケーションを深める
本当は先生に「こうしてください!」「こんなことしないでください!」色々言いたいこともありますが…。
こちらの要望やクレームばかりだと、先生も一人の人間なので嫌な気持ちになることでしょう。
先生と保護者の関係を良好に保つのも、親子の関係を良好に保つのも同じ。
まずは、コミュニケーションを深めていくことが大切です!
受け入れて、肯定する。
このコミュニケーションの基本が先生との関係を良好に保つための秘訣です。
先生からの要望やお話は、しっかりと受け止めるようにしましょう。
また、先生を肯定する時は「ありがとうございます」の言葉を使うようにしましょう。
肯定はスモールステップで多くあった方が良いので、「ありがとうございます」の気持ちはこまめに先生にお伝えするといいですね。
この1年間、皆さんが担任の先生と良い関係を築き、子どもの成長を見守っていくことができますように。