もうすぐ小学生!不安が強いのに気持ちを伝えてくれない子どもを心配するママへ
何を聞いても「分からない」「知らない」ばかり、うまく自分の気持ちを伝えられない。
こんなお子さんの小学校での生活に不安を抱えているママはいませんか?
小学生になると、それまでの保育園や幼稚園とは違って、先生たちが察して動いてくれるわけではありません。
「お腹が痛い」「トイレに行きたい」「明日の持ち物は?」「宿題はどれ?」など何か困りごとや聞きたいことがあれば自分で先生に伝える必要があります。
我が家の息子は保育園の頃から不安が強い方で、持ち物や時間など気になることはたくさんあるのに、「ママが聞いて」「ママが言って」と言い、自分で先生やお友達に聞くことができませんでした。
小学生になったら変わるのかな、と期待していましたがそんなに急に変わることもなく…
学校での様子を聞いても「分からない」「知らない」ばかりでした。学校から帰ってくると機嫌の悪い日も増え、学校生活で困りごとがあるのではと不安が募りました。
このままでは学校生活での困りごとが増えてしまう。そう考えた私は、息子が自分の気持ちを伝えられるようにしていきたいと思いました。
そもそも、どうして自分の気持ちを伝えることができないのでしょうか?
自分の気持ちを伝えることができないのはなぜ?
どうして自分の気持ちを伝えることができないのでしょうか。
それは、子ども自身の中に本当は伝えたい思いがあってもどのように伝えたらよいのか、どのような言葉を使ったらよいのか、その方法が分かっていない可能性があります。
自分の言葉で伝える練習が不足しているのです。
脳は行動しなければ発達しません。「自分の言葉で伝えることができた」という小さな成功体験を積み重ねることで、伝える力や言葉の力をのばしていくことができます。
息子の場合、不安を取り除いてあげなければと私が先回りしすぎて、息子が<自分の言葉で伝える>機会を奪ってしまっていました。
そして、自分の言葉で伝える練習を始めたところ、息子が徐々に自分の気持ちを伝えてくれるようになったのです。
息子には言葉で伝える経験が必要だったんだなと実感しました。
でも、<自分の言葉で伝える練習>って何をすればいいの?疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
練習と言っても、難しくはありません。とっても簡単に毎日取り入れられる方法があるんです。
次でその具体的な方法をお伝えします。
1日1回質問するだけ!毎日できる「言葉の力」を伸ばすおうち習慣
<自分の言葉で伝える練習>それは、1日1回選択肢を用いた質問をすることです。
選択肢を用意することで、子どもは自分の意見を言うハードルが下がり、答えやすくなります。
例えば、
「今日の朝ごはんはパンにする?それともごはんにする?」
「公園で何する?サッカー?なわとび?」
「今日の水筒は大きいのにする?小さいのにする?」
など日常生活に関わる簡単な質問です。
この時、大事なポイントが2つあります。
①肯定
子どもが選べたら、その選択に賛成しましょう。そして選べたことを褒めてあげてください。子どもに提示する選択肢は、どちらを選んでもOKなものにしておくのがよいです。
「自分の意見を採用してくれた」「意見できたことを褒めてくれた」
1回の質問で、ダブルの成功体験をすることができます。
②待つ
子どもが意見を言うのを待つことが大切です。不安が強い子どもはじっくり考えて話すことも多く、言葉にするまでに時間がかかります。
脳は話し出す直前に一番発達するので、その機会を奪わないようにしましょう。
息子に1日1回の質問を続けていたところ、ある日「今日長袖にする?半袖にする?」と聞くと、天気予報で気温を確認して、「今日は寒そうだから長袖かな」と答えたのです。
いつの間にか、ただ選択をするのではなく、自分で考えて選べるようになっていました。
嬉しい効果は他にも。
「明日は嫌な授業があるんだよー」「人生最悪〜」「今日は最高なことがあった」など学校での出来事や自分の気持ちを伝えてくれるようになったのです。
1日1回質問するだけで、「分からない」「知らない」ばかりだった子どもが自分の気持ちを伝えられるようになりました。
簡単に始められるおうち習慣。今から始めれば、子どももママも安心して笑顔で4月の入学や新学期を迎えることができると思います。
ぜひ試してみてくださいね!
<執筆者>
発達科学コミュニケーションアンバサダー
仲村まな