また始まる…?夏休み明けの行き渋りが不安だった8月の終わり
夏休みも終盤を迎えている今、不安が強い繊細なお子さんが、「そろそろ始まるな…」と、新学期への不安を感じ始めている様子はありませんか?
夏休み明け、「幼稚園いきたくない」「ママと一緒にいたい」と行き渋る様子を見ていると、「また始まった…」とママも不安になってしまいますよね。
実は、 1学期、幼稚園が楽しい場所だと感じられなかったお子さんほど、夏休みに入ってホッとしていたかもしれません。ですが、8月下旬頃になると少しずつ「行きたくないな」という気持ちが心の中に芽生えてきます。
我が家の繊細な娘も、幼稚園の3年間、夏休み明けは行き渋りを繰り返していました。特にお盆を過ぎたあたりから、「幼稚園、いつから?」とカレンダーを気にし始め、不安そうな顔を見せてくるのです。
そんなとき、「お友達に会えるね!」「元気に行こうね!」と前向きな声かけをしていたつもりだったのですが、実は繊細な娘にとってはその声かけがプレッシャーになり、逆効果だったことに気づきました。
こちらの記事では、夏休み明けに不安を感じやすい繊細な子が、新学期を安心して迎えられるように、ママの関わり方で行き渋りを予防するヒントを、わが家の実体験を交えてお伝えしていきます。
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繊細な子が夏休み明けを不安に感じる理由
繊細な子が新学期を不安に感じる理由は2つです。
まず、繊細な子はひといちばい敏感なため、刺激が多い集団生活が疲れやすいということです。
我が家の娘もまさにそのタイプで、空気を読みすぎてしまうあまり、お友達との関わり方に悩む場面がありました。
例えば、
・自分から「入れて」と言うことができない
・お友達に強く言われた言葉をいつまでも気にしてしまう
・誰と遊べばいいかわからず、一人でいる時間が多い
というようなことから、お友達の輪に入れなかったり、先生にべったり頼る日々が続いていました。また、騒がしい教室の音や、先生がお友達を怒っている声も強い刺激となり、娘にとっては居心地が悪く感じていたようです。
次に、繊細な子の脳は、ネガティブな感情を強く記憶する特性があります。
繊細な子は、一度嫌だと感じた出来事を深く記憶に残しやすく、また同じようなことが起こるのではないかと強い不安に襲われてしまいます。
娘の場合、
・お友達が目の前で嘔吐したことが怖かった
・先生に少し注意されたのがショックだった
といった、周囲の大人から見ると些細な事でも、本人にとっては大きな事として心に残ってしまい、夏休みの終わりが近づくと、また同じ事が起きるのではと不安を感じていたのです。
こうしたネガティブな記憶があると、「幼稚園=怖い・不安」というイメージになり、行き渋りがどんどん強くなってしまいます。そのため、ママが「大丈夫だよ!」と前向きな言葉で励ましたとしても、子どもの心には届かず、行き渋りは解消されないのです。
このような不安をやわらげるには、ネガティブな記憶をポジティブな感情で上書きしていくことが大切です。そして、そのためには何よりママのサポートが大きな力になります。
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行き渋りは予防できる!繊細な子の脳が安心するママの関わり方の秘訣
今回は、繊細な子の脳が安心モードに切り替わる、ママの関わり方の秘訣を3つご紹介します。
◆できていることに注目する
夏休み中は、家での時間が増える分、ママにとっては子どもの「できていないこと」が目につきやすくなり、つい注意や指摘が増えてしまいますよね。
多くのママは、生活リズムを整えようと早寝早起きをさせたり、苦手を克服させようと頑張らせてしまいがちです。 ですが、できていないことばかりに目が向いてしまうと、子どもは自信ややる気をなくしてしまいます。 その結果、夏休み明けの行き渋りにもつながってしまうこともあるのです。
だからこそ、夏休み中に意識したいのは「できていること」に注目することです。
例えば、
「元気に起きたね!」
「こんなに食べれたんだね!」
「洋服選べたね」
など、小さなことでも、しっかり言葉にして伝えてあげましょう。
また、お子さんの好奇心に目を向けて、やりたいことや好きなことをさせてみてください。そこで褒める回数を増やしてあげると「自分にもできた」と成功体験を積むことができます。それが次第に自信につながり、できなかったことも「できるかも…」と 行動へ繋がっていきますよ。
我が家の娘はお手伝いが大好きで、特にお風呂洗いは「私がやるから洗わないで!」と言うほどです。もちろん、浴槽に泡が残っていたりと仕上がりは完璧ではなく、二度手間になってしまうことも多いのですが、私は「ママすごい助かる!ありがとう」と、毎回感謝の気持ちを伝えるようにしています。
このように、小さなできたをその都度しっかり言葉にして伝えていくことで、娘のやる気はどんどんアップし、「これもやってあげる!」と、自分からいろんなお手伝いに進んで取り組んでくれるようになりました。
◆「できた」の記憶を残す
夏休み最後には、休み中にできたことや楽しかったことを振り返り、会話を増やしてみてください。
たくさんの「できた!」を振り返り、成長を実感させてあげることで、自己肯定感があがり心が安定します。その結果、夏休み明け、苦手な幼稚園も頑張ろうと思えるようになります。
我が家では、写真や動画を一緒に見返したり、お気に入りの写真を壁に貼ったりして楽しかったことを話していたら、娘が「幼稚園がはじまったら先生にもお話しよ〜」とそんな言葉が出るようにもなってきました。
◆スキンシップで脳をリラックスモードにする
お子さんが不安を感じている時にはスキンシップも効果的です。
肌は脳ととても関係があります。大好きなママとの触れ合いは、脳が「オキシトシン」という幸せを感じるホルモンを出して、リラックスする効果があります。
私は、娘が不安そうなときは、好きなアロマオイルの香りを取り入れながら、笑顔で話を聞き、頭をなでたり、いつもよりたくさんスキンシップをとるように心がけています。
日頃からの些細なネガティブな感情をママとのコミュニケーションで解消しておけば、ネガティブな感情をポジティブに上書きすることもできます。
どんな時でも、ママが笑顔と穏やかな声で受け止めてくれることが、繊細な子の安心感につながります。
繰り返していた行き渋りも、少しずつ変化!
我が家の娘もこのような対応を意識しながら過ごしていたところ、毎年のように繰り返していた夏休み明けの行き渋りも、年長のころには、短い期間で解消されるようになりました。
小学校1年生になり、今年が初めての小学生の夏休み明け。どんなスタートをきれるか楽しみでもあります。
夏休みがあけたら「鬼門」とも言われる2学期!です。大人も長期休み明けは、憂鬱になったり、動きだすのにエネルギーを使いますよね。
夏休み中の親子時間でどれだけ成長できるかで、外の世界に戻る時にお子さんの表情が不安いっぱいになるのか…笑顔で行ってきますが叶うのか…が決まっていきます。
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<執筆者>
発達科学コミュニケーション アンバサダー
白倉ひより