言いたいことはあるハズなのに、聞かれると答えることができなかったり、毎回ママに確認してくるママべったりなお子さんはいませんか?この記事では自分の意見が言えない母子分離不安キッズが本音を言えるようになる方法についてご紹介しています。
ママはどう思う?ママが決めて!が口ぐせだったママべったりな母子分離不安の娘
何を聞いてもママの意見を確認して、自分の意見が言えない子はいませんか?
自分のことなんだから自分で決めたらいいのに・・・
選ぶだけなのに何で決められないんだろう?と思ってしまいますよね。
「ママが決めて」
「ママはどっちがいい?」
「ママはどう思う?」
私の小1の娘は、質問をしても自分の意見を言うことができず、いつもこのように私の意見を確認するママべったりな母子分離不安キッズでした。
どうして自分の意見が言えないの?
私の娘のように、自分の意見が言えない母子分離不安キッズの背景には空気を読みすぎてしまうという脳の性質が隠れています。
相手から嫌われたり怒られるのが怖くて、自分よりも相手を尊重しすぎてしまい気疲れする状態です。
「私はピンクのTシャツがいいけど、ママは白がいいって思っているかな」
「キラキラしてるゴムをつけたいけど、ダメって言われるかな」
意見を求められるたびに考え過ぎてしまい、自分の気持ちが言えなくなっているのです。
自分の意見を人に伝えることができるようになる3つのステップ
母子分離不安キッズが自分の意見を人に伝えることができる力は、選択する・待つ・肯定するの3つのステップで育てることができます。
①選択する
「今日はピンクのTシャツにする?それとも白いTシャツにする?」というような選択肢を用意することで、ぐっとハードルが下がり自分の気持ちが言いやすくなります。
答えられない場合は、どっちが嫌?という質問の仕方に変えるのもいいですね。お子さんがどちらを選んでもママがいいと思える質問をしてみましょう。
②待つ
選択肢を与えてもすぐにこっちがいい!と言えない子もいるでしょう。
この時ママはゆっくりと待つことが大事です。「どっちなの?」と急かしてしまうと、せっかく選択肢があっても選べなくなってしまうからです。
ママがゆっくり待つことでお子さんが自分の気持ちを整理することができ、想いを伝えやすくなります。
③肯定する
自分が選択したものや言ったことを肯定されることは成功体験になります。
自分が選んで決めて、言葉にしたことが肯定されるという成功体験を積み重ねることで、自信がつき本音が言える子に成長します。
それはちょっと肯定できないな・・・と思うこともあるかもしれません。
そんな時もまずは「いいね!」「自分の意見が言えたね!」と言ってみましょう。
この対応を続けたことで、何を聞いても「ママが決めて!」「ママはどう思う?」と私の気持ちを確認していた娘は、自分の意見を言うことができるようになりました。
学校生活では先生やお友達に自分の意見を求められる機会がたくさんあります。自分の想いを言えるようになることはママべったり解消の近道です。
ぜひ小さなことから、選ぶ・待つ・肯定するの3ステップでお子さんのことばの力を伸ばしてくださいね。
執筆者:さいとう ほのか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)