何度言ったらわかるの!?指示が通らない繊細な子が自然と動き出すママの声かけ

ゴロゴロしている子を見て「早く着替えて!」「ちゃんと片付けて!」イライラしていませんか?実は、繊細な子が動かないのは脳の特性が関係しているのです。この記事では繊細な子に指示が通らない理由と自分から動き出す声かけについてお伝えします。

 

​​注意しても指示が通らない子にイライラしていませんか?

 

わが家には、繊細な気質を持つ小学校1年生の娘がいます。

夏休み、娘と一緒に家の中で過ごす時間が長くなると、ついダラダラしがちな姿が目につき、毎日のように注意ばかりするようになっていました。

 

「早く着替えて!」
「テレビに近いよ!」
「ちゃんと座って食べてね」

 

このように、やって欲しいことを指示出ししても、肝心の娘はまったく動かず…。そんなやりとりを何度も繰り返すうちに、私のイライラはどんどん募っていき、最後には「ねえ、聞こえてる?」ときつく言ってしまい、娘を泣かせてしまうこともありました。

 

ですが、ある時、「指示が通らない」のは子どものやる気の問題ではなく、繊細な子どもの脳の特性が関係していると知り、とても驚きました。

 

こちらの記事では、繊細な子の脳の特性をふまえた上で、私自身が実践した声かけについてお伝えします。

 

 

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繊細な子に指示が通らないのはなぜ?

 

繊細な子どもはネガティブな感情に敏感に反応する脳の特性を持っています。

 

何度言っても子どもが動かないと、つい強めの口調で「早くして!」や「何回言わせるの?」と怒ってしまうこと、ありますよね。

ですが、実は、できていないところばかりを指摘されると、繊細な子は自信をなくし、ますます大人の話を聞けなくなってしまうのです。

 

例えば


「早く着替えて!」
「片付けて!」
「食べながらうろちょろしないで!」

 

そんなふうに強めの口調で注意を繰り返されると、子どもは「また怒られちゃった」「またできなかったんだ…」とと自分を責めるような気持ちを抱きやすくなります。

すると、「どうせまた怒られる」「どうせまた注意される」と、ママの声が聞こえていても、「聞きたくない」と感じてしまい、聞く耳を閉じてしまうのです。

 

そして、もうひとつの大きな理由は、子どもの脳の発達段階にあります。


言われたことを「理解して、考えて、行動に移す」

この流れをスムーズに処理する力は、まだ発達途中です。大人が思っているよりも、はるかにゆっくり時間がかかるのです。

 

特に行動を始めるときには、脳に大きな負荷がかかります。繊細な子はその負荷を敏感に感じやすいため、なおさら動き出しにくいのです。

 

例えば、「早く着替えて!」と声をかけられたとき、子どもはまずその言葉の意味を理解しようとします。次に、何をどうすればいいのかを考えて、やっと動き出そうとする。にもかかわらず、その途中で、また「早く着替えて!」というママの声が飛んでくると、せっかく動き出そうとしているのに、また1から理解して・・・といったように振り出しに戻ってしまうのです。

 

それが、何回も繰り返されると脳がストレス状態になり、「もう何も考えられない」と感じて、動きたくても動けなくなってしまうのです。

 

 

実は、繊細な子には伝え方を変えるだけで、スムーズに動けるようになったり、自分から行動できるようになるのです。

 

次に、私が実際に試した声かけをご紹介していきますね。

 

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繊細な子がスムーズに動き出すための脳に届く3つの声かけ

 

⚫︎指示が必要なときは優しく声をかけ、間をあける

子どもに話しかける時に、遠くからいきなり「〇〇しなさい!」と指示や注意などの声かけでは、子どもは「また怒られる」と感じて、聞く耳を閉ざしてしまいます。

 

我が家では、まず子供に近づいてから穏やかに名前を呼ぶことにしました。

 

「〇〇ちゃん、これ終わったら着替えよっか?」

 

穏やかな表情、穏やかな声で声をかけると、
だんだんと、「うん!わかった」と素直に返事をすることが増えていきました。話しかけ方を少し変えただけで、私の声がちゃんと届くようになったのです。


ここでポイントなのは、何回言ったとしても1回目と同じトーンで声をかけることです。3回目、4回目となってくると、ママのイライラが出やすいので要注意です。

 

⚫︎できていることに注目する

できていることを肯定されると自信がつき、「じゃあ次もやってみよう!」と、行動しやすくなります

 

例えば、我が家では、色々言いたくはなるけれど、できていないことには注目せず、

 

「パジャマ脱げたね!」

 「シャツ選べたね!」

「座って食べてるんだね!」

「ごはん、綺麗に食べてるね!」


というように、当たり前のことでもできていることに注目した声かけに言い換えることで、娘が気持ちよく行動できたことを強く実感しました。

 

⚫︎具体的な行動を促す工夫をする

なかなか動き出せないときには、数を数えたり、競争したりするなど、ゲーム感覚で声をかけてみると、楽しく行動に移しやすくなります。


例えば、娘の場合


「 今日は何秒でパジャマ脱げるかな?ママ一緒に数えるね!」

「1・2・3・・・・30」

「昨日より5秒も早く着替えられたね」


といったように、一緒に楽しみながら取り組んでいくうちに、少しずつ自分から動き出せる日が増えてきました。

ただし、繊細な子の場合は注意が必要です。
カウントダウン「10・9・8…」は、「間に合わなかったらどうしよう…」と不安やプレッシャーになってしまい、逆効果になることもあります。

そんな時は、カウントアップの方が安心して取り組めて、効果的でしたよ。

 

 

​声かけを変えたら、親子の毎日に笑顔が戻ってきました

 

特に夏休みは、家で過ごす時間が長くなり、ダラダラしてしまう場面も多かったのですが、
最近では、私が声をかける前に、自分から動き出したり、指示を出したとしても、「あ、もうこんな時間!早く着替えなきゃ」と素直に受け入れてくれるようになりました今では、お互いにイライラしてぶつかることがなくなり、穏やかに過ごせる時間が増えました。

 

繊細な子どもの行動には、ちゃんと理由があります。
その背景にある脳の特性を知ることで、親の関わり方が変わり、子どもの反応も大きく変わっていくのです。そして、ちょっとした声かけの工夫だけで、子どももママも驚くほど楽になれます。


親子で笑顔の時間が増える、そんな夏休みなりますように・・ぜひ試してみてくださいね。

 

 

 

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<執筆者>

発達科学コミュニケーション アンバサダー

白倉ひより




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