グレーゾーンの子どもに多い“ネガティブ思考”は脳の仕組みだった
先日セミナーに参加した方々が、「え、それまずいじゃん…!」と驚いた、
“ある脳の仕組み”についてです。
「脳って、ポジティブよりネガティブが得意?」実は、私たちの脳にはネガティブに反応しやすい性質があるんです。
これは「ネガティビティ・バイアス」と呼ばれていて、何百万年もの進化の中で“生き延びるため”に身につけた機能です。
たとえば昔、私たちの祖先が自然の中で暮らしていた頃。
藪の中で「ガサッ」と音がしたら──
① 木の実でも落ちたんだろう
② ライオンかもしれない
どちらの考えが命を守れたでしょう?
そう、②の「ライオンかも!」なんです。
最悪のケースを想像して逃げることで、命を守っていたんですね。
つまり私たちの脳は、ポジティブよりもネガティブに強く反応するようにできています。
▼グレーゾーンを卒業する声かけ図鑑
グレーゾーンの子どもはネガティブなことに敏感
グレーゾーンの子どもたちは、この“ネガティブセンサー”が特に敏感なのです。
HSC(敏感な子)タイプの子も同じく、
脳の中の「扁桃体」という部分が過敏に働きやすいことが分かっています。
扁桃体は「怖い!」「不安!」「やめておこう…」と指令を出す脳の警報機。
この部分が強く反応すると─
・引っ込み思案になる
・人といると疲れやすい
・何か言われるとすぐ落ち込む
・初めてのことを怖がる
といった行動につながります。
つまり、あなたのお子さんが「育てにくい」と感じるのは、性格のせいでも、育て方のせいでもありません。
それは、脳の反応の特徴=“脳のクセ”が原因なんです。
グレーゾーンの子どものネガティブ思考は変えられる!
「そんなの…どうしたらいいの?」と思ったママへ。
大丈夫。
脳には素晴らしい性質があります。
それは、新しい脳の回路をつくることができるということ。
“今の脳のクセ”はずっとこのままではなく、
新しい関わり方や声かけによって変えていくことができるのです。
ネガティブな思考を変えるには、
ポジティブな脳の回路をママの声で育てること。
不安な子に無理をさせたり、怒って動かす方法ではありません。
ママの声かけで子どもの脳に新しい回路を作り出し、自然な変化を促す方法です。
つまり、
子どもに「何かさせなくていい」関わり方なんです!



