ゲームを制限してもやめられないADHDキッズにお困りではありませんか?実は脳の特性が原因で、制限することで癇癪を起こしたりして逆効果になることも…。子どもの”ゲームが好き”の気持ちを活かして、”学び”に変える声かけのコツをご紹介します。
1.ゲームばっかり!ADHDキッズがゲームをやめられない原因
子どもがゲームをやめられなくて悩んでいるママは多いのではないでしょうか?
「1時間だけ」「先に宿題をやってから」のようにルールを決めていても、子どもが全然言うことを聞いてくれず、「ルールを破ったらゲーム禁止」と制限しているご家庭も多いと思います。
子どもがゲームをやめられない問題は、WHOが「ゲーム障害」という病気を認めているほど身近で深刻な問題になっています。
「ゲーム障害」は依存症の一種で、
1.時間や頻度を自分で制御できない
2.日常生活の活動よりもゲームを優先する
3.問題が起きてもゲームをやめられない
このような状態が1年以上続くと診断されることがあります。
1.時間や頻度を自分で制御できない
2.日常生活の活動よりもゲームを優先する
3.問題が起きてもゲームをやめられない
このような状態が1年以上続くと診断されることがあります。
特に注意欠如・多動症(ADHD)の子どもは、「ゲーム障害」になるリスクが高いと言われています。
その原因は大きく2つです。
①集中力の切り替えが苦手
ADHDの子どもは、脳内で分泌されるドーパミンの調整がうまく働きにくいことがあり、集中力のコントロールや切り替えが苦手になりがちです。
ドーパミンがうまく調整されれば、集中力を高めたり、別のことに切り替えたりすることができますが、ADHDの子どもはこれが難しく1つのことに集中しすぎてしまうことがあります。
このような集中しすぎて時間や周囲が見れなくなる状態は、ADHDの特徴の一つで”過集中”と呼ばれています。
過集中は”普通の集中”とは違い、自分の意思で集中する対象を切り替えにくいことが特徴です。
普通の集中なら、ママの声かけに反応したり時間になれば次の行動に移れますが、過集中ではゲームから集中を切り替えて他の行動に移るのが難しいです。
そのため、約束の時間になっても続けてしまったり、ママの声かけが届きにくい状態になってしまいます。

②感情と行動の切り替えが苦手
ADHDの子どもは、感情と行動をコントロールする「前頭葉」の発達がゆっくりな傾向があります。
前頭葉が正常に働くことで、「やりたい!」という気持ちを抑えて、別の行動へ切り替えることができるのですが、ADHDの子どもはこの行動の切り替えに苦手さを抱えていることが多いです。
特にゲームで過集中になっていると、やめなければならないと理解できていたとしても、上手く感情と行動をコントロールすることができずにゲームをやり続けたり、止めようとするママに怒りをぶつけたりしてしまうのです。
このような脳の仕組みから、ゲームに依存しやすいので早めに対応することが重要です。
2.制限したら逆効果…悪化する息子のゲーム依存
我が家の5歳ADHDグレーゾーンの息子は、4歳からスマホやゲーム機の簡単なゲームで遊ぶようになりました。
最初は短時間で満足でき、「そろそろゲームを終わりにしようね」と声をかけると、すぐにやめることができていましたが、次第にやめることを嫌がり無理にやめさせようとすると激しい癇癪を起こすようになりました。
ゲームのやりすぎは良くないと思い、ゲームの回数や時間についてルールを決めましたが、ゲームを始めると集中しすぎて私の声が届かずルールを守ることができませんでした。
繰り返しルールを破る息子に対し、
「何回言ったら分かるの!ルールを守れないならゲーム禁止!」
と厳しくしつけました。
「何回言ったら分かるの!ルールを守れないならゲーム禁止!」
と厳しくしつけました。

制限すれば改善すると思っていましたが、制限すると10分以上癇癪が続いたり、禁止中は日中泣いたり怒ったりする回数が増えたりと、制限すればするほど息子の状況が悪化していきました。
ゲームをしている時の息子の脳は過集中の状態になっていたため、自分の力でゲームをやめることができず、さらに無理にやめさせられたことでネガティブな感情が生まれて処理しきれずに癇癪を起こしやすい状況になっていたのです。
ADHDグレーゾーンの息子には、ゲームを制限することが逆効果だと知り、我が家では無理やりやめさせる対応をやめて、子どもが上手にゲームと付き合えるようサポートする方針に変えました。
3.”ゲームが好き”を活かそう!ゲームを”学び”に変える親の関わり方
ADHDの子どもが自分で時間や回数をコントロールできるようになるコツは、ママが積極的に子どものゲームに関わること!
今まで叱られたり、厳しく制限されたりして失敗経験を積み重ねてきたADHDの子どもは、「自分はダメな人間だ」と自信を失くして、ゲームに没頭することで苦しさを紛らわせていることがあります。
そのため、ママが自分の大好きなゲームに興味を持ってくれることで、「自分の好きなことを認めてもらえた」という思いから、徐々に自信を取り戻して執着心が和らいでいきます。
ママが子どものゲームに関わるときのおススメの方法は、子どもの”好き”を”学び”に変える声かけをすることです。
ゲームは、悪い影響ばかりに注目が集まりやすいですが、子どもの様々な能力を伸ばす学びのツールとして活用することができるんです。
例えば、アクションゲームであれば
・相手の動きを読む洞察力
・相手の動きを読む洞察力
・勝つための戦略を立てる思考力
といった能力を伸ばすことができます。

我が家では、スマホアプリのポケモンカードゲームで、こんな声かけをしています。
・「今のポケモンの名前は何?どんなポケモンに進化するの?」
⇒ポケモンの名前を調べることを通して、カタカナの勉強になる
⇒ポケモンの名前を調べることを通して、カタカナの勉強になる
・「もう少しで勝てそうだったね!勝てるようにデッキ(注1)を作ってみよう!」
⇒勝つためにはどうすればいいかを考えることで、分析力が伸びる
⇒勝つためにはどうすればいいかを考えることで、分析力が伸びる
(注1)デッキとは、ポケモンのカードバトルで使うカードの集まりのこと
私の関わり方を変えたことで、何度制限をしてもゲームをやめられなかった息子が、「ご飯の時間だからゲームやめようね」の声かけでやめられるようになり、「今日は3回で終わりにする」と自分でやめるタイミングを決められるようになりました。
”好きなことに集中できる”ことはADHDの子どもの長所です。
ママとの関わりで子どもが上手にゲームと付き合えるようになれば、”ゲームが好き”から子どもの才能を伸ばしていけるようになりますよ!
執筆者:みやもとひろこ
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
子どもの”ゲームが好き”を長所として伸ばしてあげる関わり方をすれば、制限しなくても自分で時間や回数をコントロールできる力が育っていきますよ。ADHDキッズの子育てのコツをもっと知りたい方は、無料で毎日読めるメルマガをぜひご覧ください。





