新しい先生や友達が苦手なADHDタイプの子が行き渋る本当の理由と子どもの整え方

新しい先生に変わる、友達が変わると「行きたくない」という子どもにどう対応しようと迷っているお母さんへ。新しいことに拒否感を示す発達凸凹の子のその理由と整え方を知ると気持ちが楽になりますよ。
 
 

1.新しい先生・新しい友達 楽しみなはずなのに行き渋りを起こす娘

 
 
新学期、クラス替えや新しい先生に変わったタイミングで、子どもが学校に行きたがらなくなることはありませんか?
 
 
毎朝「行きたくない」と暴れたり、泣く子どもをなだめてどうにか送り出すという繰り返しに疲れているお母さんに子どもの整え方を紹介します。
 
 
学年が上がってクラスが変わると、クラスの友達が変わったり新しい先生になるので、わくわくやドキドキで新学期を迎える子も多いと思います。
 
 
ところが、いざ新学期が始まると、なんだか今までと様子が違う…。
 
 
わが家の娘も、朝起きた瞬間から機嫌が悪かったり、「学校なんてなくなればいいのに!」と言ったり、ちょっとしたことでイライラしていて、終いには「学校行きたくない!」と言っていました。
 
 
 
 
毎朝グズグズするので、
「そんなに新しいクラス嫌なのかな?」
「先生合わないのかな?」
と心配になりましたが、少し前まではクラス替えが楽しみだと言っていたし、先生が嫌なのかと聞いてみてもそういうわけでもなさそう…。それならなぜ?と不思議でした。
 
 
毎日のことなので、だんだん私もイライラしてきて朝から不穏な空気になってしまうことも…。
 
 
こんな風に、それまでは嫌がっていなかったのに、新学期になったら行き渋りをする子どもは発達の凸凹からくる特性で行き渋っているかもしれません。
 
 
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2.ADHDタイプの子が新しい環境で行き渋る本当の理由

 
 
「新しい先生が苦手」「新しいクラスが苦手」という子どもの反応は、めずらしいことではありません。
 
 
脳は変化を嫌うので、新しいことには拒否反応を示すからです。
 
 
その中でも注意欠如・多動症(ADHD)タイプの子は、「空気が読めない」と言われることが多いですが、 実は環境の変化や人の雰囲気に敏感な子も多いです。
 
 
表情や声のトーンなどの情報を敏感に受け取る子も多く、ストレスを感じていたり疲れやすくなったりします。
 
 
また、ADHDに加えて自閉症スペクトラム(ASD)タイプの特性も併せ持っている子も多く、その場合は不安を強く感じやすいです。
 
 
新しい環境では、 「これから何が起きるか予測できない状況」になりやすいので、強いストレスを感じやすいことがわかっています。
 
 
「予測できない状態」が続くと、不安→緊張→エネルギー消耗が重なり、「行きたくない」という形で現れてくるのです。
 
 
つまりこれは、「クラスが嫌」とか「新しい先生が嫌い」だから行きたくない、という単純な話ではないかもしれません。
 
 
 
 
また、「わがまま」や「自分勝手な行動」でもなく“環境が変わったことで脳が不安定になっている状態”かもしれないということを知っておいてほしいと思います。
 
 
まわりからは、「気にしすぎじゃない?」と言われたり、「慣れれば大丈夫」「行けば平気」と思われがちですが、子どもにとっては毎日が“初めての環境”にいるような感覚。
 
 
それだけで、かなりのエネルギーを使っているんです。
 
 
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3.新しい先生でも大丈夫!行き渋る子の整え方

 
 
ADHDやASDの特性から新学期などの環境が変わる場面で行きしぶりを起こしている子には、「予測できる状態」を少しずつ増やしてあげることが効果的です。
 
 
この予測できる状態のことを「予測可能性」と言いますが、この状態を周りがつくってあげることで、子どものストレスが減り、不安をなくしていくことができます。
 
 
例えば、
・新しい先生の情報を伝える
・「今日はこんなことがありそうだよ」と予定を知らせる
・友達とこんなことをしたら?と想像させておく
などです。
 
 
こうした関わりは、 脳に「安心できる土台」をつくることにつながります。
 
 
 
 
わが家の娘は、「学校に行く1時間前までに起きる」というルーティーンをつくっています。
 
 
朝起きてゲームをして、朝ごはんを食べて、学校の用意をするというルーティーンができていて、この通りにできた日は「学校行きたくないな~」という言葉が出ても、すぐに切り替えられます。
 
 
ところがうっかり遅れようものなら、起きた瞬間からパニックになったり、怒り出します。
 
 
それがたった10分の遅れで、親が家を出るまでには十分時間があるから大丈夫と感じても、本人にとっては不安の方が大きくなってしまうのです。
 
 
そのくらい、先の予測できる状態をつくってあげることは子どもに安心を与えるんです。
 
 
発達科学コミュニケーションでは、子どもの行動を「性格」ではなく「脳の状態」から見ていきます。私はこの視点を知ったことで、関わり方が大きく変わりました。
 
 
全部を変える必要はありません。まずは1つ、“見通しが持てること”を増やすだけで十分です。
 
 
新しい友達、新しい先生が苦手なのは、変化に適応しようとしているサインかもしれません。
 
 
だからこそ今は、「どう慣れさせるか」ではなく「どれだけ安心して過ごせるか」を大切にしてあげてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:しまざきあいか
(Nicotto Project 発達科学コミュニケーションアンバサダー)
 
 

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