子どもが宿題をやらないことに悩むお母さんは多いですが、どうやって宿題を促していますか?元々あまり乗り気でないことを怒ってやらせると余計にやる気を奪ってしまいます。子どもがスムーズに宿題に取り組めるようになる簡単な声のかけ方をご紹介します!
1.子どもが宿題をなかなかやらない…毎日のバトルに悩んでいませんか?
子どもを持つ多くのお母さんたちからよく聞くお悩みは、宿題や課題をさせる時間が親子バトルの原因になってしまうということです。
特に今の時期は宿題の量も増えてきているので、家で宿題をやらせるときの親子バトルが激しくなっていたりしませんか?
何回声をかけてもやる気配がないとか、ほかのことに熱中していてなかなか始めようとしないと「何回言ったらやるの⁈」とイライラしてしまいますよね。
そしてやっとやり始めたと思ったら、今度はあっという間に集中力が切れて全然進まなかったり、他のことを始めてしまったり…。
つい「さっさとやりなさい!」と怒りたくなってしまう気持ち、よくわかります。
毎日の宿題バトルにいい加減ウンザリ…できることならやめたい!とお悩みのお母さんは日本中にたくさんいらっしゃると思います。
我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーの長男も集中力がなく、宿題をやらせるのはそれは大変でした。
宿題をなかなか始められず、始めてもすぐ飽きてしまうので、毎日怒ってどうにかやらせようとしていました。
2.感情的になると集中力が発揮できないADHDタイプ
実は、集中力のないADHDタイプの子に怒る対応は逆効果なんです。ADHDタイプの子が勉強を始める時の脳の状態を考えてみましょう。
脳は、車のエンジンと同じで行動を始める時に1番エネルギーを使い、負荷がかかります。
そして、「勉強が嫌だ」という脳の負荷がかかっている状態で、「嫌だけど、なんとかしなくちゃ!」と頑張ってくれるのは理性です。
この理性が働くから「宿題は嫌だけど、やらないといけないからやるか…」と行動を始められるのです。
ところが、この理性を働かせる場所は脳の奥の方にあるため、脳が落ち着いている状態のときでないと活躍することができません。
脳が落ち着いているというのはどんな状態かと言うと、ネガティブな感情が静かにしているときです。
イライラしたり悲しかったり、ウツウツとしていたりしてネガティブな感情が騒いでいるときは、理性は出てきてくれません。
そして、感情的になっているときは脳の中もぐちゃぐちゃしているので、学んだり覚えたりしたこともあまり頭には残りません。
だから何か学ばせたいときは、怒って子どもを感情的な状態にさせてはいけないのです。
3.やる気を奪う宿題を促すときにやっていた間違った声かけ
私も、子どもの宿題や勉強問題ですごく悩んだ時期がありました。
ADHDグレーの息子はひどいときは、私がなにを言っても全く宿題や勉強をやりませんでした。
今になって、宿題をやらなかった時期になぜやりたがらなかったのかを思い返してみると、やれなくても当然だったなぁと思います。
なぜなら、私がADHDグレーの息子の感情を逆なでするような声かけをしていたからです。
始めは優しく声をかけていましたが、なかなか取り組もうとしない息子に段々イライラしてしまい、怒った口調で宿題をやるように指示をするという対応をしていました。
そうすると息子は余計にやろうとしなくなってしまいます。
「なんとかやらせないと!」と思う私は焦るばかりで、さらに強い口調で怒ってしまったり、やらないならゲームやらせないからね!と子どもの楽しみを奪うことを言ったりと悪循環に陥ってしまっていました。
これでは宿題に嫌な感情しか湧かないし、子どももイライラしてしまいますよね。
4.宿題をスムーズに取り組ませる簡単な声かけ2選!
では、どんな声かけをすれば子どもが感情的にならずにスムーズに宿題に取りかかれるのでしょうか?
簡単な方法を2つご紹介したいと思います。
◆1つ目:「しよう!」「やろう!」の声かけ
脳は制止されることが嫌いです。
そのため、「〜やめなさい!」という声かけは不快に感じてしまい、なかなか指示に従えません。
そこで、「~しよう!」「~やろう!」という声かけに変えてみてください。
例えば、ゲームをやめて宿題をしてほしいときは
「ゲームをあと10分したら、宿題しよう!」
と言います。
「ゲームをあと10分したら、宿題しよう!」
と言います。
お菓子を食べていたら
「お菓子をあと2個食べて宿題しよう!」
というようなイメージです。
「お菓子をあと2個食べて宿題しよう!」
というようなイメージです。
何かをやめさせて次の行動に移してもらいたいときは「〜やめて!」ではなくて、「〜しよう!」の声かけを常に意識してみてくださいね!
◆2つ目:指示する前に一言ほめを挟む声かけ
指示出しをする前にほめる言葉を入れます。
ほめる内容は、私たちが些細だと感じることでいいんです。
「ご飯座って食べれたね!」
「今日も学校お疲れ様!」
「今日も元気でいてくれてありがとう!」
などです。
「ご飯座って食べれたね!」
「今日も学校お疲れ様!」
「今日も元気でいてくれてありがとう!」
などです。
そのあとに指示を出します。
例えば
「今日もご飯のあとお皿下げてくれてありがとう!休憩したら、一緒に宿題しよっか?」
というような感じです。
「今日もご飯のあとお皿下げてくれてありがとう!休憩したら、一緒に宿題しよっか?」
というような感じです。
こんな風に伝えると、子どもを感情的にさせずに次の行動へ促す指示を出すことができます!
簡単な声かけを2つご紹介しましたが、この声かけテクニックは勉強させるときだけではなく普段から意識して使っていると、段々と子どもの行動が変わって来ます。
宿題に全く取り組まない時期もあったADHDタイプの息子も、今では自分から集中して取り組めるようになりました!
お母さんの声かけ1つで今まで苦痛だった宿題の時間がほめる時間に変わります。
お母さんも気が楽になりますし、子どももほめられる方がうれしいですよね!ぜひやってみてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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