「何回言ったら分かるの!?」言うこと聞かない子どもに毎日イライラしていませんか?もしかしたらそれは、言っていることがお子さんの脳に伝わらない状態だからかもしれません。そんなときにぜひ、この方法を試してみてください!
1.言うこと聞かない子どもと聞いて欲しい大人
何度も伝えているはずなのに、子どもが家に帰ってくると、
・靴は脱ぎっぱなし
・カバンの中のプリントはぐちゃぐちゃ
・連絡帳の字もほとんど読めないくらい汚い…
そこで、
「靴、そろえてないよ!」
「またプリントグチャグチャ!ファイルに入れてって言ってるでしょ!」
「連絡帳もう少し綺麗に書いたら?」
と言ってしまうことないですか?特に男の子ならあるあるかと思います。
子どもに毎日怒ってるのに「全然言うことを聞かない!何回言ってもやらない!」それでよけいにイライラ。以前の私はそんな状態でした。
しかし、ずっと注意しても変わらなかったということは、この先続けてももしかしたら変わらないかもしれない。
言うこと聞かない子どもへのアプローチ方法が間違っているのかもしれません。
2.○○するだけで、言うこと聞かない子どもの「脳」に効きます
言うこと聞かない子どもの行動を変えるには、二つのアプローチの仕方があります。
一つ目が、子どもの良くない行動に注目し、できるようになって欲しいことを指摘すること。まさにかつての私のやっていたことです。
そして、もう一つが、子どものできている行動に注目し、できていることを指摘し続けること。
「できていることを指摘するだけでは、良くない行動が治らないのでは?」と思われるかもしれません。私も半信半疑でした。ところが、これが効くのです。
なぜ、できている行動に注目することで、できてない行動まで良くなっていくのか?とても不思議ですよね!
そのワケの一つは、『お母さんの話を聴いてみよう』っていう脳の準備が整うから。
良くない行動ばかりを注意していると、お子さんはそもそもお母さんに言われることを受け止める準備ができていない状態にあるかもしれません。
お母さんの言うことが良くない点や注意ばかりだと、お子さんも少し悲しい思いをしているかもしれません。
「どうせ僕はうまくできない。」「どうせ僕なんて怒られてばっかり。」と、お母さんの思いとは裏腹に、悲しい気持ちになのかもしれません。
そうすると、お母さんの言葉が子どもの脳に届きません。何度言っても伝わらない状態はこうやって作られ、言うこと聞かない子どもとみなされてしまうのです。
だからまずは、その状態から脱すること!「お母さんはあなたの味方で、ありのままのあなたが大好きだよ」と安心の土台を築くこと!
そうすることで、お母さんの言葉が言うこと聞かない子どもの脳に届くものになっていきます!
そのファーストステップが、お子さんのできていることに注目することです!
「そうは言ってもうちの子、できていることなんて何にもない」と思われるかもしれませんよね。その気持ちとても良くわかります。何を隠そう、私もそうでした。
しかし、藁をもすがる思いだった私は、半信半疑でもとりあえずやってみました。その実験記録の一部をお見せしますね。
3.実証!3週間後、反抗的だった長男が大変身しました
私のやったことは本当にシンプルに『息子の行動をよく見て、できていることを声に出して伝える』、ただそれだけでした。
「こんなことできるなんてすごーい!!」なんて演技する必要もありません。
学校から帰ってきたら、
「毎日電車で通って頑張ってるね!(うちは電車通学なのです)」
「ちゃんと水筒持って帰ってきたんだね。」
「もう手を洗い終わったの!?」
「連絡帳ちゃんと書けてるね。この字綺麗に書けてるよ(他の字は読めないほど汚いですが!(笑))」
という具合です。
どうですか?うちの子が何か特別なことしていますか?きっとみなさんのお子さんも普通に毎日していることだと思います。
そう考えると、案外、子どもたちって毎日たくさん、教えられたことを守ってやってることに気づきます。
こんな風にできていることに注目し、定着してほしくないことやできていないことはスルーすること3週間。
気がつくと、あんなに反抗的だった長男がそういえば最近素直になってきたな、と感じるようになったのです!!
宿題なども渋々ながら、以前のように騒がず取り掛かるようになりました!そして、注意してもいないのに自分の脱いだものを洗濯かごへ入れる!ようにまでなったのです。
「褒め効果出てる?!」「え?!なんかめっちゃ効いてるかも!!」と続けること1か月。
そのころには、ほとんど反抗することもなくなり、自分が悪かったことはちゃんと受け入れ、反省の言葉を自主的に伝えに来てくれるようにまでなりました!
お子さんがもうできていること、そこに注目して伝えるだけ!
とっても簡単なのに、言うこと聞かない子どもに効果抜群!ぜひ試してみてくださいね。
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)