発達障害のお子さんが宿題をうまくできずに癇癪を起こし、毎日親子バトルになっていませんか?宿題を脳の発達につながるものにするには感情を落ち着けることが大事。お子さんが感情的になっているときに使える発達科学コミュニケーションの技を大公開します!
1.少しうまくいかないだけでギャーギャー言う発達障害のわが子に、もうヘトヘト…
発達障害の子どもたちは、嫌なことに取り組むことが苦手です。だから、そもそも宿題に取り組むこと自体が大変!ということも多いと思います。
ただでさえ大変な中、やっと取り組み始めた!と思ったのもつかの間。
ちょっと分からない問題が出てきたら「ギャーギャー」
ちょっと間違えたら「ギャーギャー」
ちょっと指摘したら「ギャーギャー」
なんとか怒らずに宿題を始めさせられたのに、宿題中の些細なことにいちいちひっかかって癇癪を起こし宿題が進まない!ということはないですか?
初めは穏やかにやり過ごそうと我慢するけど、ギャーギャー言うし、もはや座ってもいないし、宿題も全く進まないし…「いい加減にしなさーーーい!」と爆発してしまうこともあるかもしれません。
うちの子も、本当にこんなことの繰り返しでした。イラッイラしますよね…(笑)
2.脳の発達につながる意味ある宿題、脳の発達につながらない宿題、違いはなに?
実は、イライラしたり、感情的になりながらやっている間は、宿題による脳の発達は、残念ながらあまり期待できません。
宿題を通して発達させたい脳の部分は、奥の方にあります。
感情が興奮するとその刺激で脳がいっぱいになり、宿題の情報が脳の奥まで届かないため、発達しにくくなってしまうのです。
せっかく嫌な気持ちを押して頑張った発達障害の子どもたちに、頑張った分の発達が期待できるようにしてあげたいですよね。
正しい対応を続けると、発達障害の子どもの脳は変わっていきます。
正しい対応とは、お子さんがミスしたときや嫌な気持ちになったときの感情のコントロールが上手くなるような関わりをすること。
それは、塾の先生でも学校の先生でも他の誰でもなくて、お母さんが次の二つのスキルを身に着けることでできることなのです。
1つ目は、その場の問題をすぐに収められるスキル。例えば、宿題ができず子どもが癇癪を起こしたとき、その癇癪に対応するという、応急処置的なスキルです。
そして、2つ目が、長期的に根本から苦手に対応していくスキルです。これは、宿題という苦手なことにも取り組める力を育んでいくためのスキルのことです。
この二つのスキルを学べるのが『発達科学コミュニケーション』なのです!
発達科学コミュニケーションで学べば、遅くとも3~4カ月で発達障害のお子さんの変化を感じられるようになると思います。
だから今しっかり対応を知って実践すれば、1学期にはお子さんの怒りっぽさを落ち着かせ、宿題によって脳を発達させるステージに上げることができます。
そうは言っても、「今のこの状況をなんとかしたい!」というのがお母さんの本音だと思います。そこで、一つ目のスキル、困った瞬間に使える応急処置を一つご紹介します!
3.癇癪がなくなる!今すぐマネできる我が家の「スルー劇場」、チラ見せします!
対応法はちょっとコツはいるけど、とってもシンプル!それはスルーと言うテクニックです!見て見ぬフリです。
発達障害の子どもが、宿題中に「わー!!」と癇癪を起こし始めたら、その癇癪に全く気付いていないように振舞ってください。
例えば、仕事に集中してるフリ、本を読んでるフリ、子どもの安全に問題なければ部屋を出ていっちゃってもいいです。そうして、放っておくとさすがに何時間も癇癪は続かず、いずれ自分で落ち着きます。
自分で落ち着くその瞬間を逃さずに「自分で落ち着けたね!」などと褒める声かけをしてあげてください。
わが家の対応をご紹介しましょう。
息子:宿題中、「もー間違ってるーーー!!」「こんなんもう無理やー!絶対無理――――!」と言って椅子から転がり、床でゴロゴロのたうち回る。
私:横でパソコンをパチパチ。本当に集中していて、息子の癇癪が気になりません。
息子:数分後…「こんなことやってもしゃーないし、やるか…」と椅子に座りなおす。
私:「自分で立て直せたやん!」
息子:「ずっと転がってても仕方ないし…」と宿題をやり始める。
こんな感じです。
お母さんも本気で気にしなくなるとずいぶん楽になるので、気にしなくなる工夫も考えたいですね!
ということで、発達障害のお子さんが宿題中に癇癪を起こすときは、応急処置としてスルー&その後にしっかり褒める!をぜひ今日から試してみてくださいね。
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)