子どもが何回言っても言うことを聞かない、やるべきことをやらないことにイライラしていませんか。ADHDグレーキッズは嫌な記憶が増えると取り組むことが難しくなります。そんなときは途中リタイアでも褒めるのがオススメです!
1.何度言っても言うことを聞かないのはコンプリート精神のせいかも?
子どもが取り組んでいることは完全コンプリートできるようにしなければ駄目な大人になってしまう…!と考えて、子どもに最後までやり切らせようとしていませんか?
・宿題の量が多くても出ている分は全部終わらせたい
・授業の45分全部の時間しっかり話しを聞いてほしい
・習い事の練習を最後まできっちりやってほしい
など、思い当たるものはないでしょうか。
・授業の45分全部の時間しっかり話しを聞いてほしい
・習い事の練習を最後まできっちりやってほしい
など、思い当たるものはないでしょうか。
取り組む内容が本人が好きだと思っていることなら良いのですが、そうでないときは何度言っても言うことを聞かないとか、やり始めても途中で進まなくなってしまう、なんてことがありますよね。
子どもがやる気にならないと、余計に「ちゃんとやりなさい!」「さっさとやりなさい!」とイライラしてしまって険悪なムードになってしまうこともあります。
まさに以前の私はそうでした。
もともと自分の中でやらなければいけないことは、キッチリ終わらせてコンプリートするのが当たり前!という考えがあったので、なかなか宿題を終わらせようとせず、言うことを聞かない子どもにいつもイライラしていました。
どうしてやらなきゃいけないとわかっていることを終わらせないのかと、不思議でたまりませんでした。
2.ADHDキッズの嫌いなことがなかなか進まなくなってしまう原因とコンプリートの罠
実は、やらなければいけないことをなかなか終わらせられないのは、息子の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの特徴が関係していました。
もし、何度言っても言うことを聞かない、なかなか始められず時間がかかるなどの場合は、指示したことがすでに「嫌いなこと」になっている可能性があります。
つまり、そのことに対して嫌な記憶がついているかもしれない…ということなんです。
ADHDグレーキッズは、ネガティブなことが記憶に残りやすいという特徴があります。
脳はネガティブな感情が強く働いている間は発達しにくいので、もし嫌な記憶になっている場合いくらやらせても進まなかったり、覚えていなかったりします。
私も親として、子どもがやることは完璧にコンプリートさせたい!と思う気持ちはとてもよくわかります。
それは、このまま最後までできない子になるのではとか、全部やらなくてもいいと思ってしまうのでは?ちゃんとやらないと身につかないのでは、というような不安があるからではないでしょうか?
ところが、嫌な気持ちを持ったままやらせる方が余計に集中力が続かなくなったり、最後まで終わらせられなかったりします。
さらに嫌がりながらやるとネガティブな感情が強いので、自分でやる力が身につきにくい状態になってしまいます。
子どもの将来を心配して良かれと思った親心が、コンプリートの罠に引っかかって子どもを苦しめることになっているかもしれません。
もしそんな状態になっているのなら、コンプリートさせるよりやるべきことがあります。
3.途中リタイアでも試合放棄でも良い!できたことや取り組んだ気持ちを褒めるのが大正解!!
何度声をかけても子どもがなかなかやる気にならないなら、まずは良い記憶への上書きをするようにしましょう。
やっと始めたと思ったら、子どもが途中でやらなくなって何度言っても言うことを聞かないからイライラしてしまう…というときはコンプリートさせることより、まずは嫌がらずに取り組ませることに注力する方が良いです。
それには、取り組めたことを褒めたり、子どもに合わせて取り組ませる量を少なくして褒めることが必要です。
例えば、子どもが宿題を途中までしかやらなくても褒めて終わったり、習い事が途中までしか集中できなくても褒めるということです。
途中でも終わらせることを認めるのは、親として最初は不安で思い切りが必要かもしれません。
だけど、脳科学の視点から見てその後をトータルして考えると、良い記憶を上書きしていく方が子どもの成長にとってはよっぽど近道なんです。
途中でリタイヤしたとしても、できたことや取り組んだことを褒めて子どもが自分から「次はこうやろう!」と思えるようにしてあげてほしいと思います。
子どもが取り組むことをコンプリートさせたい!という思いを変えられないママは「子どもを成長させたいなら褒めっぱなしが近道」という言葉を覚えておいてくださいね。
しっかり肯定的に関わっていけば、子どもが自分で「最後までやろう」と思うようになっていきますよ!
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「なかなか動けない発達障害・グレーゾーンの子どもたちのやる気スイッチの作り方」
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執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
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意識を変えることってなかなか難しいですよね。子どもも自分で変えられなくて苦しんでいるかもしれません。変わりたい!と思ったらメルマガの登録をして他にも情報を受け取ってみてくださいね!