声をかけてもなかなかゲームがやめられないお子さんに最終的には怒ってしまって親子関係が悪化するというお悩みはありませんか?声のかけ方に悩む前に普段の親子関係を改善するとスッと指示が通るようになりますよ。
1.衝撃!ゲームがやめられない息子に私の声は届いていなかったという事実
我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーの息子は、ゲームをやりだすと宿題・片付け・お風呂・明日の準備など『ちょっと嫌なこと』への切り替えができず、それに取り組ませることがとても大変でした。
次の行動に切り替えてほしくて「そろそろゲームやめたら?」とひとこと言おうものなら「なんでー‼︎」とギャーギャー騒ぎ、やめさせるのはいつもひと苦労…。
私はサクッと切り替えができない息子に最終的にはイライラしてしつこく怒ってしまい、息子は怒られたことでさらに聞く耳を持たなくなってしまうことがよくありました。
そのような状態になってしまうとどう対応すればいいかわからず、悩む日々が続いていました。
ゲームをすぐにやめられない息子と私は、「怒る→怒られてキレる→空気が険悪になる」という負のループから抜け出せない状況になっていて、親子関係も良いものとはいえない状態でした。
できることなら何度も同じことで怒りたくないという思いはお母さんなら誰でも持っていますよね。
だけどこんな時、どのような言い方をすれば聞いてくれるだろう?どうしたら指示を素直に聞いてくれるだろう?と悩んでしまうのではないかと思います。
2.息子が私の声を聞こうとしない原因は脳が拒否する”怒った声”
そもそも息子への指示が通らないのは私の接し方に原因がありました。
私がADHDグレーの息子のことを普段からちょっとしたことで怒ることが多かったせいで私の声は息子の脳に届いていなかったのです。
聞くことには「自分から聞こうとすること」と「聞こえてくること」に分かれます。
脳は自分にとって都合のいい事を聞こうとするので、「お母さんの話を聞きたい」と思わせるような声で話したり、興味のある話題を提供する方が“聞こうとする力”が働きます。
しかし私が怒った声で話しかけたり否定的な言葉を使っていたので、息子の脳は私の声を聞こうとしていなかったのです。
親子関係を良好にするには、まずはお母さんの話を聞こうという耳を育てて、お母さんの声が脳に届くようにすることが必要なのです。
私も息子に声が届くような声かけに変えたところ、「そろそろゲーム終われる?」という一言だけで息子はゲームをスッと終わりにできるようになりました。
では、お子さんの脳に声が届くような声かけにするにはどうすればいいかを次の章で解説しますね!
3.とっても簡単!良好な親子関係を築くために私がやったたった1つのこと
実は親子関係を良くするために私がやった声かけはたった1つ、肯定することです。
お母さんがしっかりと肯定してあげる声かけにすることで、子どもの脳に「この人の声はいつも気持ちがいいな」と覚えさせることが大切です。
肯定というと、褒めるだけのように感じますが「何のゲームやってるの?」と興味を示すだけでも子どもは肯定されたと感じます。
他にも「ゲーム上手だね!」「そんな技もできるの⁈」と驚いたりすることも肯定に繋がります。
そして、普段の生活でも肯定する言葉を多くかけてあげられると、お母さんの話を優先的にキャッチするようになっていきます。
すると、子どもは褒められたと感じられるし、お母さんは話を聞いてもらえるので親子関係が良くなり指示が通りやすくなっていきます。
この関係が築けると、ゲームがやめられないという問題もスッと落ち着いていくはずです!
“親子関係が良い”という基盤があると、普段の生活での指示もうまくいくので、ぜひたくさん肯定してあげて親子関係を良好にしてみてくださいね!
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーションマスタートレーナー)
「肯定された」と感じる声かけはお子さんそれぞれのタイプによっても異なります。お子さんがどんな声かけで肯定されたと感じるのかタイプ別診断でわかりますので声かけに悩む!という方はぜひ個別相談を受けてみてくださいね!