なかなか勉強をしない発達障害の子どもがスムーズに始められるようになる時間の決め方

何回声をかけても勉強しない我が子にイライラしていませんか?発達障害のある子どもは、特性からなかなか始められないことがあります。すんなり始めやすい勉強時間の決め方についてご紹介します。
 
 

1.「いつになったら勉強するの!」と勉強しない息子にイライラしていた過去

 
 
子どもが学校から帰ってきてすぐ遊びに夢中になってしまい、全然勉強しないことにお悩みのママはいませんか?
 
 
自閉スペクトラム症(ASD)注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子は、帰宅後すぐにゲームをやり始めます。
 
 
「宿題はやらなくていいの?」「テストあるんでしょ?勉強しなくて大丈夫?」と聞いても「今ゲームやっているの!それどころじゃない!」と勉強なんて見向きもしません。
 
 
勉強をしない子どもを見ていると、きちんと理解しているのかな?ついていけなくなったらどうしよう…と心配になりますよね。
 
 
息子は、小学校に入学した当初は声をかければ勉強を始められていましたが、だんだんと声をかけてもやらなくなっていきました。
 
 
⚫︎ゲームの前に勉強するように言っても先にゲームをしてしまう
⚫︎ゲームの後に促しても「お腹が空いた」と言ってやらない
⚫︎ご飯を食べたあとはYouTubeに集中していて勉強しない
⚫︎寝る時間が近づいてもなにも手をつけていない
 
 
このような息子の様子を見て私は「いつになったら勉強するの?」といつもイライラしていました。
 
 
 
 
私が小学生の頃は、勉強は割とすぐにやってしまうタイプだったのでどうしてこんなに勉強をしないのだろう?と不思議でたまりませんでした。
 
 

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2.発達障害の子どもがなかなか勉強を始められない理由

 
 
発達障害の子どもがなかなか勉強を始められない理由は、やりたくないことは後回しにするという特性が関係しています。
 
 
この特性は頭の前側にある「前頭葉」の発達が未熟であることが関連していて、そのことが見通しを立てることの苦手さを招いています。
 
 
この勉強はこれくらいの量だからこれくらい時間がかかるだろう、だから自分がやりたいことはこの時間にはできるだろう、というように整理をして考えることが難しいのです。
 
 
その結果たくさんの量をやらないといけないと感じてしまい、後回しになってしまいます。
 
 
また、発達障害の子どもは音に敏感だったり、記憶することが苦手だったり、じっとしていることがつらかったりするなどの困り事を抱えていることも多いです。
 
 
それゆえ、他の子どもたちよりも頑張らないとできないことがあり、そのためにとても疲れやすいという特徴があります。
 
 
 
 
学校から帰ってきた時には疲れきっていて「自分の好きなことをしてゆっくり休みたい…」という気持ちでいっぱいなので、あまり好きではない勉強をしようという気持ちになれないのです。
 
 
それでは、どうしたら勉強をスムーズに始められるようになるのでしょうか?
 
 

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3.勉強しない子どもがすんなり始められる時間の決め方

 
 
子どもがすんなり勉強を始められるようになるためには、勉強時間の決め方が重要です。
 
 
ママが「もうそろそろ勉強始められるかな?」と思っていても子どもにしてみると「今はまだできない」ということがあります。
 
 
そこでオススメなのが「いつの時間が一番頑張れる?」と子どもに聞いてみることです。
 
 
 
 
子どもが自分で勉強時間を決められると、ママがこの時間にやろうと決めた場合よりも勉強をすんなりスタートさせることができます。
 
 
この時に気をつけてほしいことは、子どもが提示してきた時間に対して「えっ!?その時間にやるのはだめじゃない?」と思ってもママはそれを否定せずに一回やらせてみてほしいということです。
 
 
なぜかというと、「自分が考えた方法はよくないんだね…」と否定されたと感じて自信をなくし、どうすればいいのか考えて自ら行動しようという気持ちが起こりにくくなってしまうからです。
 
 
実際に子どもが決めた時間にやり「やっぱりこの時間はダメだな」と思えば、別の時間でやってみようという話し合いにスムーズに移行しやすくなりますので、ぜひまずは子どもの決めた時間にやってみてください。
 
 

4.まさか朝だった!やりたい時間で定着した息子の勉強スタイル

 
 
息子の場合は朝に勉強したいということだったので、内心「朝!?もし起きれなかったら宿題をやらずに学校に行くってこと?大丈夫かな…」とヒヤヒヤしていました。
 
 
実際にやってみると、スムーズに勉強を始めることができ子どもが自分で納得する時間にやるだけでこんなに違うんだなと実感しています。
 
 
現在は、学校から帰ってきたらすぐに勉強するというスタンスはなくして、翌日の朝に早起きをして宿題や自主学習などをすることが定着しています。
 
 
 
 
息子は、学校から帰って来たら思う存分自由に過ごしています。私もそんな姿を見ても朝に勉強することがわかっているので、「勉強しないの?」と声をかけることはありません。
 
 
いったい、いつになったら勉強を始めるのだろうという不安や苛立ちがなくなりとても楽になりました。
 
 
そのおかげで、以前は息子からゲームを一緒にやろうと誘われても素直に「いいよ」と言ってあげられませんでしたが、心置きなく楽しむことができるようになりました!
 
 
子どもがなかなか勉強を始められないとお悩みのママは、ぜひお試しくださいね!
 
 
 
 

お子さんの近くにいるママが二次障害を理解すれば悪化を防げる

 
 
執筆者:高田紗也子
(発達科学コミュニケーションSTELLA*Schoolアンバサダー)
 
 
どうしてできないのか理由がわかるとママの子どもへの対応の方法も自ずと変わってきます。子どものことがもっと知りたい!もっと気持ちを楽にして子育てをしていきたい!と思うママはぜひ個別相談へお越しください。
 
 
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