質問されても答えられず黙り込んでしまう子どもに悩んでいませんか?発達科学コミュニケーションで「肯定する」ことを学んだら、子どもがどんどん答えられるようになりました。その中から肯定する方法の一つを紹介します。
1.黙ってしまうところをどうにかしたいという気持ちが加速する毎日
息子は人に質問された時に、答えられず黙ってしまうか、答えても小さい声になっていました。
また、聞き取れない言葉があり「もう1回言って」「えっ何?」と言うと、怒ってしまったり、黙りこむことが日常でした。
物の名前を覚えることが苦手で、「あれ、あれだって!」と言うのですが、結局わからず、お互いにイライラすることも多くありました。
もともと言葉の遅れがあり、3歳児検診の時に指摘されたものの、保育園に通っているので大丈夫と言われていました。
しかし、保育園に通っていてもあまり言葉は増えず、自分の思いを他の人に伝えられないもどかしさで「んっんっ!」と唸ることが多くありました。
半年順番待ちをしてやっと受けられた言語訓練は、4歳から3年間続けましたがあまり効果が見られませんでした。
今、小学生になりことばの教室に通級していますが、まだ言葉がはっきりしないところもあります。
このままでは、大きくなっても自分の気持ちを伝えることができなかったり、誤解されてしまうのではないかと心配でしたし、私自身も息子とのコミュニケーションをもっとスムーズにしたいと思っていました。
2.持ち帰るのを忘れたドリルを学校にとりに行った子が打ちのめされた先生の言葉
宿題のドリルを持ち帰ることを忘れて学校に取りに行った時のことでした。
担任の先生から「何を取りにきましたか?」と質問され、小さい声で「計ド」と答えることができました。
しかし、先生に「えっ?」と大きな声で言われて、うつむいて何も答えられなくなりました。
そんな息子は、1年生の頃から忘れ物が多く一緒に学校に取りに行くことは度々ありましたが、こんなにシュンとしている姿を見るのは初めてでした。
せっかく宿題をやる気になって、学校に取りに行ったのにやる気を打ちのめされたのではないかと思いました。
数ヶ月前の個人懇談で、姿勢が良い時や集中している時に「できているね」と声をかけて肯定してほしいということを伝えていました。
それでも、まだ先生は息子のことをあまりわかっていないのではないかと感じました。
そこで、普段から息子が何か質問された時にもっと答えたくなる会話をしようと思いました。
その会話の仕方を先生に伝えて、息子の成長を学校でも促していこうと決めたのです。
3.どんどん言葉が出るようになった今までとは全く違う会話の方法
もっと答えたくなる会話をするには、今までとは全く違う会話をすることだと思いました。
なぜなら、今までの会話を振り返ると、私の言葉は正解を求める会話になっていたことに気付いたからです。
その会話の仕方は言葉を増やすものではありませんでした。
息子が質問に答えられなくなっていたのは、今までの私との会話が原因だったのです。
どういう会話がいいのか悩んでいた時に、発達科学コミュニケーションで「はじめは褒めっぱなしにする」と言っていたことを思い出しました。
宿題の音読でもドリルでも間違いを指摘しない、できているところを褒めることを意識する、というものです。
学校にドリルをとりに行った時のことをこれに当てはめると、息子は質問された時に”答えようとして考えて言葉を口にした”のです。
このできているところを肯定していったら良いのだと思いました!
悩みの解決方法がわかると、とてもスッキリした気持ちになって、「全力で取り組もう!息子を笑顔にするんだ!」と決意しました。
4.我が子が自分から笑顔で答えたくなった!肯定するあいづちの言葉
質問をして息子が答えた時に、間違った答えだとしても否定的な言葉は絶対に使わないようにしました。
例えば、「えっ?」「なに?」「もう一回言って」「聞こえなかった」「違う」「ブッブー」「残念」などです。
反対に、「おしい~」「そうそう近づいてきた」「いいね!」と肯定的な言葉を伝えました。
質問に答えられない時は、「頭に”あ”がつく言葉で〜(答えの頭文字を言う)」などのヒントを出しました。
そして、一文字でも口から出た言葉は否定しないで「うんうん」と肯定していきました。
息子が正解の答えを言えたら、「すごい」「その通り」「いい感じだった」「考えることができたね」とさらに肯定の声かけをしていきました。
5.ママとの会話で黙りこむことがなくなった息子の変化
息子との会話ではとくに「おしい」「そうそう」を毎日たくさん使いました。
もちろん正解の時も「その通り」「ママもそう思うよ」「よく考えたね」とたくさんほめていきました。
そうすると、今では私が質問すると、息子は私の方をしっかり見て、考えて、目を輝かせて答えをどんどん言うようになりました。
それが、間違った答えだとしても、もう小さい声ではありません。
そして、自分のやりたいことや、やりたくないことを「んっんっ!」と唸るのではなく、言葉で伝えることができるようになってきました。
担任の先生に、「質問に答えられなくて黙ってしまう時は、家ではヒントを伝えて、少しでも言葉を言えたら、間違えた答えでも『惜しい』『そうそう』『もう少し』といった励ますような言葉をかけるようにしています。そうするとどんどん答えられます。」と私からやってほしい対応を伝えることができました。
このことを先生に伝えてから、「しばらく経った時に自分が困った時に、他の子に『手伝ってー』と言っていましたよ」という報告を受けました。
困った時に何も言えずに涙ぐんでいた子だったので、息子の成長に涙が出ました。
今でも、まだ物の名前をなかなか覚えることができないので、息子が「あれ、あれだって!」と言うことはあります。
しかし、以前と違い「あれだよね。」「もう少しヒントください~!」と、私自身が穏やかに子どもとコミュニケーションがとれるようになりました。
このように、ママが肯定すると子どもは質問にどんどん答えられるようになります。
そして、ママが子どもとの接し方を理解し、先生に伝えることで先生の子どもへの接し方が変わっていくと思います。
子どもがどんどん答えたくなる会話をぜひ試してくださいね!
執筆者:長谷川摂理
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
(発達科学コミュニケーション STELLA*Schoolアンバサダー)
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