できない自分が許せない!と怒る子が小さな失敗を受け入れられるようになる自己受容力の育て方

「できない自分が許せない!」と怒る子には、自己受容力が必要です。ママの声かけで失敗を恐れず挑戦できる子になる!その具体的な方法をご紹介します。
 
 

1.できない自分が許せない子どもが失敗が怖いと感じる理由

 
 
大人から見ると大したことではないような小さなミスで、「なんで自分は間違えるんだ」「自分はできない人間だ!」と必要以上に自分を責めるお子さんの対応に困っていませんか?
 
 
自分のミスが許せないお子さんは、注意欠如・多動症(ADHD)の可能性があります。
 
 
ADHDタイプの人は、物事を「できる/できない」と極端に考えやすく、少しの失敗でも「全然できない!」「自分はダメな人間!」と思い込みやすかったり、必要以上に失敗が怖いと感じていることもあるんです。
 
 
なぜそうなるのかというと、脳の前頭前野という場所の働きが関係しています。
 
 
脳の前頭前野は一言で言うと「脳の司令塔」です。行動や感情の「ブレーキ役」を担っています。
 
 
ADHDタイプはこの前頭前野の発達が遅れていると言われています。
 
 
感情のコントロールに苦手さを抱えているので、小さな失敗がどうしても許せず、「失敗」=「怒り」に変わりやすいのです。
 
 
 
 
また、失敗やうまくいかない体験に強く反発してしまうため、少しのミスでも「自分はできてない!」と受け取りやすい傾向があります。
 
 
我が家でも、今のどこがダメだったの⁉ということで自分を否定して怒るADHDの息子の対応に困っていました。
 
 

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2.小さな失敗も許せず怒る我が子に悩み気が付いたのは自分の完璧主義

 
 
息子の場合は、漢字の宿題をやっているときに完璧主義を発揮していました。
 
 
「ここ、線が一本足りないよ」と声をかけただけで鉛筆や消しゴムを投げて怒ることがありました。
 
 
よかれと思って「ここに一本足すだけだよ」と声をかけているのに、「あー!間違えた!なんでできないんだ!!」「ダメ人間!!」と自分の頭を叩いたり、腕を噛むようになったのです。
 
 
「間違えても直せばいいよ」と伝えても、息子は「間違えたらダメなんだ!」「失敗は悪だ!!」と自分が許せないようで、真剣な顔で怒鳴っていました。
 
 
 
 
どんなになだめても怒りが収まらず、宿題を放棄する息子。イライラしてしまい「じゃあ一人でやって」と冷たく言い放つこともありました。
 
 
こんな風に小さな失敗に怒る息子に、どう対応したらいいの?と困っていましたが、発達科学コミュニケーションを学んだことで、小さな自分のミスが許せない理由がわかりました!
 
 
特性により、悪目立ちすることの多いADHDの息子は、学校でも家でも「できていないこと」に対してネガティブな注目をされるので、失敗するのが怖いと感じて過剰反応していたのです。
 
 
また、息子の辛さを知ることで、小さなミスを正そうとしていた私こそが完璧主義者であることに気づくことができました。
 
 

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3.頑張り過ぎる子が上手くできない「自分も受け入れる」自己受容力の育て方

 
 

では、できない自分が許せない子に小さなミスを否定しないで対応するにはどうしたらいいのでしょうか?

 
 
それは、子どもの行動の「結果」ではなく「プロセス」を認める声かけをして、できない時の自分もOKと思える力(自己受容力)を育てることです。
 
 
ただ「失敗してもいいんだよ」と伝えるだけでは、失敗が怖いADHDキッズには届きません。
 
 
たとえテストの点数が低くても、「最後まであきらめずに解いたことがすごいよ!」と、結果ではなく最後まで問題を解こうとしたプロセスを褒めましょう。
 
 
漢字の練習では、全部書けていなくても、パッと見て汚い文字だったとしても、「この字のはらい、上手に書けているね」「マスの中にしっかり書けているね」と今できていることをしっかり伝えます。
 
 
「よく考えてやってたね!」「最後までやろうとしてたの、ママ知ってるよ」 こんな風に「失敗=できない」ではなく「できていたんだ」と脳に覚えさせるのです。
 
 
また、ママが失敗を明るく切り替える姿を子どもに見せることも自己受容力を育てる為に有効です。
 
 
「あ、魚買い忘れちゃったー。アハハ!忙しいのに買い物に行くママって偉い! 魚がないならお肉にしよう」 「お皿割っちゃった!ケガをしなくて良かった!次はどんなお皿買おうかな~♪」
 
 
このような対応をすると子どもは、「ママは失敗しても笑っていて大丈夫そう」と失敗を過度に怖がらなくなります。
 
 
続けているうちに、失敗した自分を受け入れられる自己受容力が育っていきます。
 
 
 
 
行動のプロセスを認める声かけをすることで、息子は今では漢字の記入ミスをしたり、お茶をこぼした時には、「てへっごめんなさい」と笑ったり、「失敗は成功のもとだよね」と失敗した自分を認めることができるようになっています。
 
 
さらに、苦手だった運動にも挑戦するようになりました! 苦手だったことが「できる!」に変わり、日々自信をつけています。
 
 
もしお子さんが小さなミスを許せずに怒ってしまうことにお困りでしたら、ぜひ子どもの行動のプロセスを認める声かけを意識してみてくださいね!
 
 
自己受容力を育て、失敗を怖がらず挑戦できるお子さんに育ててあげましょう。
 
 
 
 

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執筆者:仲川かよこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

 
 
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