本をまったく読まない息子に違和感を感じていた私。起立性調節障害からADHDの診断を経てたどり着いた発達科学コミュニケーションで、息子の体調不良の原因がわかり、関わり方を変えたことで自分で本を選ぶまでに成長しました!
1.カードゲームにしか興味を示さない息子にしていた私のNG対応
わが家の現在成人している息子は、小さい頃はカードゲームが大好き! カードゲームばかりをやっていて、カードが載っている漫画か雑誌を欲しがることはあっても、その他の本にはまったく興味がありませんでした。
文字を読まないからか、小学校の高学年になると比例するかのように成績は低飛行…さらに本への興味は薄くなっていきました。
そんな息子が小学5年生になった頃、家族でショッピングセンターへ行ったときの出来事です。
「今日は好きな本、何でも良いから1冊買ってあげるよ!漫画でも何でもいいよ。自分で選んでおいで」と息子に言いました。
一生懸命いろいろ見て選んでいましたが、なかなか決まらないようでした。
かなりの時間が経ってやっと持ってきたのはゲームの攻略本。
当時の私は、教養や知識を広げて欲しいから、絵本でも漫画でも雑誌でもどんな本でもいいと思っていました。
だけどゲームの本って…?何の教養になるの?と思い、「なんでこの本なの⁉ゲームの攻略本は読書っていうの?ただの遊びやん!」と怒ってしまいました。

今なら、ゲームの攻略本からでもどんどん広げていけば良いやん!と思えますが、そのときはそうは考えられませんでした。
実はこういった日々の対応が、このあとの息子の成長に大きな影響を与えてしまっていたのです。
2.朝起きられない…体調不良が続く思春期の息子
息子は、中学2年生頃から朝起きれず体調不良が続くようになりました。
何件か診察に行くも、内科的には問題なし、様子を見ましょうとのこと…しばらく様子を見ていましたが、良くはなりませんでした。
思い切って総合病院に行くと、起立性調節障害と診断され服薬が始まりました。
そのときは良かった!これで体調不良は良くなって、朝も起きられるようになるかなと考えていたのですが、薬を飲んでも一向に調子は治りませんでした。
そのうち、本人が薬を飲んでも変わらないから飲みたくないと言い出し、服用はやめました。
起立性調節障害の専門医がいることがわかり受診させたい! と思ったのですが、診察予約は数カ月後…。
「高校生以上は本人の受診希望が必要」とあり、高校生になっていた息子は「もう病院には行きたくない。」と受診を拒否したため、受診は叶いませんでした。
3.ADHDと診断された!体調不良は二次障害だった!
その後、息子の体調不良は高校3年になっても続き、新たに病院に行き適正検査を受けた結果、注意欠陥多動性障害(ADHD)であるとわかりました。
息子はADHDの特性から、普段の生活で生きづらさを感じていたのですが、それに気付かなかったため、私や周りから合わない対応が繰り返されていました。
その結果、体調不良を起こすほど不安定な状態になり二次障害を併発していたのです。
ようやく息子の体調不良の原因がわかったものの、どうやったら元気になるのか、普通に暮らせるようにするにはどうしたら良いのかなどの対処方法は教えてくれませんでした。
そんなときに出会ったのが発達科学コミュニケーションでした。

発達科学コミュニケーションでは、肯定に注目し、出来ていることにスポットをあてて肯定10:否定0の声かけをする。
その対応を続けるうちに自信がついてきたら自分から挑戦を始めるのだと学びました。
4.体調不良の改善だけでなく発達も伸ばせる「楽しい」感情を活かす関わり方
発コミュを学んだことで息子への見る目が変わりました。
そこでやったのは、一緒に出かけ、本屋さんによったり、カフェに行ったりと楽しい時間を共有するようにすること。
あるときに、カフェと本の複合型ショップに行きました。
「今日は予算5000円以内で買いたい本を選んでいいよ。どのジャンルの本でもいいよ。」と提案しました。
コーヒーの良い香りとゆったりとした空間。
新書やベストセラーが並ぶたくさんの本の中、息子は3冊選ぶことが出来ました。
1冊だけ選ぶより、予算内で考え何冊か選べる方が息子にはハードルが低かったようです。
このときの私は、どの本を選んでも間違いも失敗もない、すべてマル!と決めていました。
どの本でもそこからどんどん興味を広げられたら良い。脳をはたらかせることが大事。と学んだからです。
5000円チャレンジは、やる度にだんだん選ぶ時間も早くなりました。
話し方の本、雑談力、ファッション誌、心理学、栄養学、筋肉トレーニングなど興味を広げていきました。
映画を見た後、その影響で原作マンガを読むようにもなりました。
ADHDのタイプは脳のはたらきから起こる特性があり、それが対応次第では困りごとになってしまいます。
小5の時のような、否定的な対応だと脳は伸びない。
あの時に、この子に合った 対応をしてやれば良かったと感じています。

発コミュで正しい対応は肯定する声かけだと学びました。
さらに、楽しいことや好きなことからできることを増やすと良い、ということも学び、実践して 今では息子は一人で本屋さんに行きます。
知識が増えていくことで少しずつ自分の自信にも繋がっているようです。
他の人とは違う、ADHDのタイプに合った伸ばし方があります。失敗の多い息子ですが、前よりも元気になっているのは確かです。
執筆者:コメダ リエ (発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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