自分の気持ちが言えるようになる!発達障害ADHDの社会性を伸ばす会話術

わが家のADHDのある小学生男子は、社会性が育ちにくく他人とうまくコミュニケーションがとれないことが悩みでした。しかし「発達障害のある子の社会性を伸ばす会話術」で自分の気持ちを言えるようになりました!ぜひ、試してみてくださいね。
 
 

コミュニケーションが上手にとれないADHD男子

 

わが家には発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の息子がいます。

 

今回は、小学校4年生の時のことをお話したいと思います。

 

小学校4年生になった頃から、私を悩ませるきっかけになったのが「夕方の電話」でした。

 

「プルルル」と家の電話や携帯がなり「〇〇小学校」という文字を見るたび「またか…」「今度は何をやったの?!」とため息をついていました。

 

保育園時代から友達トラブルが多い長男。

 

時には相手の親御さんにお電話をした時もあります。

 

 

 

 

他人とうまくコミュニケーションがとれない、自分の気持ちが言えない長男に対しイライラすることがやめられませんでした。

 

 

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発達障害のある子の社会性を伸ばしたいワケ

 

他人とうまくコミュニケーションがとれない、自分の気持ちが言えない子どもを見ると心配になりますよね。

 

ここからは、発達障害のある子に身につけてあげたい「社会性」についてお話します。

 

社会性とは、簡単に言うと「社会の一員として生きる為に必要な力」です。

 

「社会性」と調べると具体例がたくさん出てきますが、その中でも子どものうちに身につけてほしい力は

 

・相手の言うことを聞いて理解する

・自分の気持ちをきちんと伝える

 

の2点です。

 

 

 

 

大人になった時に社会性が身についていないと、対人関係や人間関係の形成が難しい…。こんな困りごとが出てきてしまいます。

 

私も息子の自分の気持ちもうまく言えない、あった出来事もうまく伝えられない、しまいには怒りながら話してくる、こんな状況に「大丈夫なの?」と心配を隠せませんでした。

 

しかしこのままではまずい!と思い、この子が大きくなった時に他人とのコミュニケーションに困らないようにしなければならない!と対策を練ることにしました。

 

 

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発達障害のある子の社会性を伸ばす会話術

 

とはいえ、発達障害のある子の社会性ってどう身につけるの?と疑問に思いますよね。

 

以前の私は「小学校に行っていれば自然と身につくだろう」と集団の中に放り込んでしまっていました。

 

しかし、ここが違ったのです!

 

実はいきなり集団の中に入るのではなく、まずは「1対1」でトレーニングをすることで社会性を身につけることができるんです。

 

ここからは、わが家で効果があった方法をお話しますね。

 

共感しながら話を聞く

 

一番にしてほしいことは「共感しながら話を聞く」です。

 

例えば、小学校で何かトラブルがあったとします。

 

ここで、「何があったのか知りたい!」「なんでこんなことしたの?!」と興奮するのではなく、

 

「うんうん」

「そっか」

「〇〇だったんだね」

 

共感しながら子どもの話を聞き続けてみてください。

 

そうすることで、子ども自身も少しずつ落ち着いて話をしてくれるようになります。

 

さらに話を聞きながらしてほしいことは「原因を探る」ことです。

 

子どもが何か行動を起こしてしまった背景には必ず「原因」があります。

 

・病み上がりだったから疲れが溜まっていたのではないか?

・悪気はなかったのに結果的にこうなってしまったのではないか?

 

など、仮説を立ててみることがおススメです

 

イライラしそうになった時は「自分を空の上から見ている」ような感じで「第三者」になってみてください。

 

話を聞きながら仮説を立てることでママの心も落ち着かせることができますよ。

 

 

「話をしてくれてありがとう」と伝える

 

長男は先ほどもお伝えしたことに加え、時系列で話す事や順序だてて話すことも苦手です。話をしていても内容が二転三転することはしょっちゅうあります。

 

しまいには、黙り込んでしまってあった出来事を話してくれないなんてこともあります。

 

これには、ワーキングメモリが関係しています。

 

ワーキングメモリは「脳の黒板」と呼ばれ、必要な情報を覚えながら整理してくれる役割をしています。

 

ADHDキッズは、ワーキングメモリが狭い為、そもそも覚えていなかったり、整理しながら話すことが苦手なため、あった出来事を上手に話すことができません。

 

しかし、子どもは子どもなりに一生懸命思い出しながら話してくれているんです。

 

話の内容が合っていても、間違っていても、最後は「話をしてくれてありがとう」と伝えてみてください。

 

「話をしたらわかってくれた」

「話をしても怒られなかった」

 

という良い経験が積み重なると自分から「話をしてみよう」という気持ちを育てることができます。

 

そして、もう一つのポイントが

 

「本当はこんな気持ちだったんじゃないのかな?」

「こんなことがあったんじゃないかな?」

 

と先ほど仮説を立てたことを、本人に聞いてみます。

 

発達障害のある子は自分の気持ちを言葉にすることが苦手だったりうまく言えなかったりします。

 

代弁することで「自分の気持ちやあった出来事」に気づき、自分の思っていることを言えるようになります。

 

 

落ち着いて出来事を話してくれた息子

 

ある時、小学校から「体育館の扉に台車でぶつかり扉が倒れてきた」という内容の電話がかかってきた時がありました。

 

そこで、まず話をしやすいように怒ってないよ。〇〇の気持ちが知りたいだけだよ。」と怒っていないことを伝えました。

 

すると、最初は興奮気味でしたが、

 

①数人で台車を押していた

②そのまま止まれず1回目ぶつかってしまった

③ぶつかったと思い一旦後ろに下がった(このとき数人はいなくなっていた)

④下がったからまだいけるかも?と思い押したらぶつかって扉が倒れた

 

と、本人なりに順序だてて話してくれたのです!

 

 

 

 

話をしてくれるたびに

 

「そっか、そんな気持ちだったんだね」「こんなことがあったんだね」と共感しながら話を聞きました。

 

実はこの内容は、先生から聞いていなかったので本人からあった出来事を話してくれたことに驚きました。

 

次に、先生から注意を受けていたので「先生はなんで注意したと思う?」と問いかけてみました。

 

黙り込んでしまったので「先生は、皆にケガをしてほしくないんじゃないかな?〇〇のことがキライで怒ったんじゃないと思うよ。」と伝えました。

 

そうすると「ハッと気づいたような表情」をし、何か言ったわけではありませんが「うん」とわかったような表情を見せてくれました。

 

そして最後には「話してくれてありがとう。先生とお話できるよ」と話を締めくくることができました。

 

いきなり、集団の中に入れて社会性を身につけるのではなく、こんな風にまずはママとの1対1で「こういう時はこうすればいいんだ」というのを学ばせていくことが大事なんです。

 

ポイントは

 

共感しながら話を聞く

・仮説を立てる

・気持ちを代弁する

・話をしてくれて「ありがとう」と伝える

 

です!

 

ぜひ、子育てに取り入れてみてくださいね。

 

 

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執筆者:松田あいり

(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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